2006年03月

2006年03月28日

サクラが さいた5

9b081868.jpg 21日の開花宣言から あっという間に今日は満開となりました。
無事、奉納演劇も終了しました。


 長い一週間でした。
3月21日春分の日。靖国奉納演劇「流れる雲よ」の初日。靖国の桜が七輪の花を開かせ 東京に開花宣言が出されたその日、時を同じくして王ジャパンがWBCで優勝、世界一に。まるで始まりを寿ぐように、陽春の日射しも暖かく満場のお客様のご光来を得て幕を開けました。

しか〜し。昼は暖かでも夜はほんとに冷える。しんしんと しんしんと。

2日目には予報通りの雨。メイクと衣装を整えやる気満々でスタンバイしていた中、降り出した雨。開演予定時間を過ぎ、やむなく公演は中止、お運びいただいたお客様達に役者全員で頭を下げ、後日のお運びをお願いしました。この夜のお客様には 本当に申し訳ないことをしました。
代わりに26日(日)に追加公演となり、丸々1週間、全く気を抜けないままに 震えて過ごした時間でした。それは緊張と寒さによるものばかりではなかったと思っています。

実は 主役の一人、天野中尉を演じたDJアーチこと市川博樹は3日前、転落事故に遭っていたのです。

高さ3m50cmのやぐらの上から真っ逆さまに落ちる、、という特攻シーンの稽古をおこなっていた最中、クッションマットへ落下の仕方に失敗、腰椎の圧迫骨折という大怪我を負ったのでした。警察病院に緊急入院、もう彼の出演は絶望なのは勿論、半身麻痺など後遺症が残るのでは... と皆がショックに打ちのめされていたそのとき、病院のベッドで彼は「出ます。出たいです。皆さんに迷惑をかけるかもしれませんが頑張ります」と気丈にも口にしたのでした。

事実、毎日入院している病院から車いすに乗って天野はやってきました。
大幅に演出を変え、彼のダンスや動きのあるシーンは全て無くして もう一つの「流れる雲よ」がスタートしていました。
胴体にがんじがらめのコルセットを巻いて、「正直、痛いです。でも、座薬のモルヒネでしのいでます。」とあくまで笑顔のアーチ。そんな彼の姿を見て他のものが頑張らないわけがない。
それまでなんとはなし あっちこっちを向いていた皆の気持ちのベクトルが「アーチの分も頑張ろう。皆で作り上げよう」と一つにまとまった、その「ガチーンっっ!!」という音が聞こえた瞬間でした。

それにしても 連日連夜ほんっっとに寒かった。半端じゃない寒さに、お越しいただいたお客さん全てに申し訳ないすまないと思いつつ 我々は全身全霊を込めて それぞれの役を演じておりました。

 最後のシーン、遊就館の壁自体をスクリーンとして満開の桜を観せた場面は圧巻だったと思います。
無数の花びらが観客席の頭上に舞い、ステージには英霊となった隊員達の姿。

劇団パラノイア主催の佐藤伸之さんの演出、
ソフト面ハード面とも硬軟織り交ぜ強烈なリーダーシップで引っ張ってくださったプロデューサー後藤 徹さん
照明の田坂さん、舞台監督の長橋さん今井さん、大道具の青木さん、特殊効果の緒方さん、映像を作った新谷さん、、、
皆が この芝居は この芝居に取り組む若者達が好きだからと、儲けなど度外視して臨んでくださっていました。

人の心で 心を繋いで 心をこめたものを届ける。

舞台上で 坂本光太郎の真剣な問い
「今、日本は 良い国ですか?」に
DJ坂本未来は 毎度逡巡しながら答えを探し、振り絞って応えていました。が。今回のDJ未来は すごく素直に自然に「私は 良い国だと思いますよ。」と口にしていました。さらに続けて
「でも もっと良い国に(一緒に)していきたいですね。」と。

この言葉を聴いて 坂本光太郎は安心して飛んで行けたでしょうか。


靖国は やはり特別な場所でした。
その一方で やはり心安らぐ場所でした。

次回の靖国での公演の機会が 持てるかどうかはわかりませんが、もしもあるのなら、もう少し暖かい時期にお届けできたらいいですね。


mokomoko43 at 19:33|PermalinkComments(17)TrackBack(0)この記事をクリップ! 芸術  | 

鮮烈のデビュー5

10197fd8.jpg やったぁ〜♪ついにデビューです。
番組から生まれたオリジナルラーメンが、ついに完成しました。
「豊海らーめん(フォーミラーメン)・白エビもこにゃん」
四月一日、富山の白エビ漁解禁のその日にこちらもバーンっと新登場です。
売り出しは期間限定。四月の一ヶ月間だけですので、お買い求めのかた、どうぞお急ぎくださいね。
ご賞味くださったかた。率直な御感想もおまちしています。
http://djmoko.com/mokonyan3_23.html

以下、小川の推薦の弁でございますぅ。

*****

拝啓 
桜花匂う候 皆々様におかれましては お元気でお過ごしでしょうか。

さて。
ラーメン好きが高じて ひょろんと番組で口にしたお調子者の小川の一言。
「フォーミラ オリジナルのラーメン、みんなで作りたいねぇ」

それが こんなに早く 実現するなんて♪
リスナーのみんなのノリの良さ、
未来倶楽部の実行力、
石川製麺さんはじめ 御協力いただいた皆さんの匠の技。 
大勢の方々の 情熱と叡智の結集です。

富山湾の宝石と謳われる白エビの美しさにも似た 
キラキラ光る ダイヤモンドの輝き。
今 自信を持って 世に送り出します。

その名も「フォーミラーメン・白エビもこにゃん」〜♪
名前は ちょいとオマヌケですが、味の良さは保証します。

洗練された 上品な塩味 磯の香りと白エビの 香ばしい風味が活きる 
絶品スープ。
シコシコつるつる コシの良さは天下一 どうだぁ〜まいったかぁ〜!
の 麺の旨さ。

何も 足さなくて結構です。
しいてあげるなら 仕上げに ネギとメンマを少々。
どんな料亭よりも 至福の世界を届けましょう。

さぁ お友達と ご家族と 彼と彼女と あの人と 
一人の時は えぇい食べちゃえ 二人前!
限定一ヶ月のみの お楽しみ。

どうぞ 御笑味くださいませ

                敬具

         店主(とは名ばかりの 言い出しっぺの) 小川もこ


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2006年03月21日

桜 サクラ さくら4

1e254f25.jpg 春分の日。
各地から桜の開花便りが届く中、東京の桜も まさに今日、開きそうな予感。
王ジャパンも 本日「サクラサク」となるか 応援 応援♪

 東京の桜の開花宣言に使われる標準木は、靖国神社にあります。
青山通りから眺める 赤坂の豊川稲荷の桜は すでにピンクに染まり、五分咲き以上となっていますが、上野やら新宿御苑やら 他のどこの桜が咲こうと、ここ靖国の桜が開かなければ東京で開花と言わない。。。
へぇぇぇ。ですね。
毎日芝居の稽古に通った 靖國偕行文庫の入り口にある桜の木は もう満開状態。ソメイヨシノではない早咲きの桜なのね。
もう少しで そこかしこが満開になる。イメージしただけで幸せな気分が満ちてきます。

 靖国でおこなう芝居 に参加する。
アンチテーゼを感じるかたも多いでしょうか。

私が演じる現代のDJ・坂本未来の台詞の中にこんな言葉があります。
「こんなメールが届きました。
 未来さん。私は今の世の中が 幸せだとは思いません。
戦後焼け野原から立ち上がった日本は とても豊かな国になりました。
でも、物が有り余る豊かさと 心の豊かさは違う。
気が付くと 何か一番大切な ”心” を失った気がします。」

さて DJ未来は どのように応えるのか。

小さなもの 弱いものを慈しむ心。
偽りを正す心。
人の和を 願う心。
愛する人を大切に思う心。
やさしい心。困難に立ち向かう心。

今の日本を生きる人々が 
忘れかけている 思い出さなくてはいけない心ってどんな心なんでしょう。

あるかたが こんな話をしてくれました。
「頭の中にパッと思い浮かぶことは 自分では選べない。
 自分が変われば それは変わってくる。」

とりもなおさず、心を鍛える 心を養うってことだろな。
今日から5日間で 少しでも 良い方向に変われたら と願う朝。

心をピンクに染めつつ。 行ってきます。

http://www.djdj.co.jp/kamikaze/



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2006年03月15日

紫煙の向こうの真実〜 映画 Good Night, and Good Luck.5

8c67e09f.jpg 先週 渋谷の試写室で とても良い映画を観た。
「Good Night, and Good Luck.」
今回のアカデミー賞では「シリアナ」で最優秀助演男優賞を受賞した俳優のジョージ・クルーニーが監督としてメガホンを取った作品で、日本では5月にロードショー公開となる。

 まずオープニングからしてイイ。全編モノクロで作っている(とても明確な意図があっての白黒画面なのだが)その場面は授賞式のパーティー会場、ジャズの音色に談笑するフォーマルな装いの男女の顔が大写しになる様が とにかく洒落てる。こじゃれてる。

 時は1953年。テレビが黎明期のアメリカ。ジョセフ・マッカーシーという上院議員が 徹底した共産主義者弾圧=赤狩りをおこなった。
いわゆるマッカーシズムが吹き荒れ、その恐怖が報道の自由を謳うべき大手テレビ局CBSにも暗い影を落とし始めていた。このCBSで人気ニュース番組「シー・イット・ナウ」のニュースキャスターを務めていたエド・マローとその回りの報道マン達を描いているのがこの映画である。マローは自分の番組で マッカシーを撮った映像を観せることによって 人々の恐怖心を巧みに操ってのマッカーシーのプロパガンダや 脅す場面を抽出して視聴者に見せた。そして「我々は恐怖に駆り立てられて理性なき時代に進むということはしません」とコメントする。
当時はマッカーシーに逆らうだけで「ソ連のスパイ」と決め付けられ世間から抹殺される時代。その時に自殺行為とも言えるような言動。さてマローは 回りの人々はどうなっていくのか?
題名の「おやすみなさい。そして幸運を祈る」は毎回 番組の最後にマローが言った言葉だ。

つまり実話を元にしているからこそ 圧倒的な説得力がある。
そして。白黒画面にしたのは、マッカーシー自身など当時のニュース映像を使い、リアルに感じさせるため。観ていると、皮肉にも どんな役者よりも実物映像のマッカーシーが一番芝居じみて喋っているように感じられ 哀れで やがておかしい。

ジョージ・クルーニーは こう言っている。
「マローは、私たちの時代において マーティン・ルーサー・キングやケネディのような 偉大な喋り手の1人だった」と。
ジョージ・クルーニーの父親がニュースキャスターでもあったから、闘うキャスターを描くことで 父へのオマージュにもなっているのだろう。

 エド・マローを演じているデヴィッド・ストラザーンがとにかく決めている。スーツの着こなし。煙草の吸い方。コメントの喋り方。視線の投げ方。身のこなし方。一挙手一投足が全て決まってカッコイイ。佇まいがダンディズムの極致なのだ。それもこれも信念の人エド・モローを演じるからこそ研究を重ねて身につけたのだろう。
「レイ」でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスに勝るとも劣らないはまり役だ。

 それにしても、たとえ煙草会社がスポンサーだからとはいえ、この番組、最初から最後までキャスターが煙草の煙をくゆらしているのに驚く。ディレクター、クライアント、ミキサー、レポーター、タイムキーパー...副調整室でも全員タバコを吸っている。会議の時も終わった後の反省会でも。常に紫煙で部屋はモウモウ。嫌煙・禁煙当たり前な今となっては 有り得ないよなイブサレ・ローラン、、な世界。
タバコがあるのが当たり前の時代だったんだよな。
ふぅ。。。それも過去の遺物として、今となっては小粋に映るから不思議なもんであるが、ヘビースモーカーだったマローは呼吸器系のガンで死んでいる。やっぱりタバコは やめるに限る のだよ。。。

 この映画、全編に流れる音楽はジャズ。しかも、ジャズ界のディーバ、ダイアン・リーブスの歌と生バンドの演奏の形でのみ提供される。
グラミー授賞式見聞録の項でも述べた通り、彼女はこのサントラ盤のアルバムで「女性ジャズボーカルアルバム賞」を受賞している。彼女自身売れっ子ジャズ歌手の貫禄で、CBSのスタジオで録音やら放送で唄っているジャズシンガーを演じているのが実にイイ味を出している。ちなみに、ジャズシンガー、ローズマリー・クルーニーはジョージ・クルーニーの叔母にあたる。彼がジャズをとても上手に料理しているのもうなずける。
ジャズ好きには堪えられない映画でもあるのだ。

見終えての率直な感想。
自由の国・アメリカにおいて ここまでヒステリックな反共な風が吹き荒れた時代があったのだ。驚き。そんなに 当時のアメリカは ソ連が怖かったのか。
その残り火は 今だにあるようだ。
マッカーシズムによる攻撃は映画・演劇・芸能界にも及び、それに対してアンチテーゼを抱いた人々はアメリカを捨てヨーロッパに渡っている。チャールズ・チャップリンはアメリカに絶望し、「ニューヨークの王様」をロンドンで製作。アメリカの機械主義、商業主義、マッカーシズムを痛烈に風刺している。

先日廻ったロスアンジェルスのハリウッドではそんなチャップリンの思いを代弁するようなカエルのキャラクターの像が建てられていて興味深い。

実は 今もなお、いや、今が一番...?
アメリカという国においては言論統制がなされていることを その怖さを この映画は訴えようとしているのではないか。
いや、アメリカだけなのか?どこかで誰かが操っている 今の日本のジャーナリズムではないのか?
ひょっとして今の自分の価値観を決定づけているかもしれない 絶対権力の存在を疑ってしまいたくなった。
様々な事を考えさせられる映画だ。

アカデミー賞では 作品賞はじめ6部門でノミネートされたが、残念ながら いずれもオスカーは逃している。けれども映像美、エド・モロー役のデヴィッド・ストラザーンの凄さ、それを支えるジョージ・クルーニーの脇役ぶり、長いショットに大写しで浮き彫りとなる人々の表情の面白さ奥深さ。 そして音楽の妙。

「Good Night, and Good Luck.」公開になったら 絶対観てみてね。
オススメします。

↓下の写真は2月にL.A.ハリウッドにてデジカメに納めてきたもの。
チャップリン・スタジオのメインゲートに立っていた チャップリン似のカエル「カーミット」。
山高帽を小粋に上げて「さらば」とこの地を去っていったチャップリンも1972年度アカデミー特別賞と音楽賞を「ライムライト」で受賞、そこで20年ぶりのわだかまりが解けたという。


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インターネットの醍醐味5

8660925c.jpg 尊敬するアーティストで 呑み&食べ指南役でもある嘉門達夫さんが ホワイトデーのプレゼント代わりというわけでもなかろうが、3月14日からインターネット番組をスタートさせた。
その名も「嘉門達夫の万能塾」。
http://www.castella.jp/
音声のみならず、動画配信で喋る&唄う&ギターかき鳴らす彼の姿が楽しめる。今、観てきたんだけど、大笑いしちゃった♪
嘉門という芸名を桑田佳祐さんに命名してもらったいきさつやら、ネタ歌やら、ほんとに飾らないざっくばらんな姿で披露してくれている。
これから毎週火曜日更新で配信されていくとか。
楽しみが一つ増えた。

イイもんだな。
小川の番組「フォーユー・未来倶楽部」もネット配信しているけれど、これだけ快適にインターネットで番組が聴け、保存もできてしまうと...地上波放送 存亡の危機だな。

 先日、「スカイプ」を使って 九州の人と話をした。
ご存じ?
スカイプとはファイル交換ソフトの技術を応用した無料のIP(インターネット・プロトコル)電話。
ソフトウェアをダウンロードしてインストールし利用者登録するだけで、マイクとイヤホンを使って パソコンで電話ができ、スカイプ同士なら世界中どこでも通話料が無料。そう全く無料で電話ができてしまうのよ。相手が地球の裏側の南米に居る人であってもだ。
ウィンドウズ・ユーザーのかたから昨年来勧めてもらっていたのだが、マックで使えるマイクが無かったのがやっと売り出されたので、その方を夜中に呼び出して小一時間話し込んでしまったのだ。それでも無料♪
その上、5人まで同時に通話できるので、会議もできてしまう。
最近では、本社と支社間の電話は すべてこのスカイプにする会社も増えているという。
こりゃ、電話会社存亡の危機だ。

 SF作家や漫画家・手塚治虫さんらが想像した21世紀は夢と理想に満ちていた。
その全ては実現されていないけれど、それでも この情報通信の発達は想像を越えた利便性、快適さ 娯楽性を産みだしている。
こうやって文字で あなたと私が繋がっている喜びも含めてね。

 まだまだ。まだまだ ネットの世界は面白くなりそうだ。
享受する側であると同時に このオモシロツールを使ってもっともっと何かを伝えていける自分でありたい。

そのためにも。
上場廃止となっても 腐るな 消えて無くなるなよ 生きた扉よ。

mokomoko43 at 02:22|Permalinkこの記事をクリップ! 音楽・放送  | 生活

2006年03月07日

和に わぁ近い!「わちがい」4

0e9fe320.gif あんなに大好きだった志賀高原に 今年はすっかり不義理してるのが心苦しい。
それもこれも白馬八方スキー場に ここのところすっかり移り気なせい。
魅惑のスキー場なのよ八方って。フォーミラスキーツアーも楽しかった。

 先週も一泊二日の日程で八方スキー場へ行った。今シーズン3回目。
メンバーは デスペラートな野郎達。
 まずは、なんぴとたりとも自分の前は滑らせない!と負けず嫌いにしてテクニック抜群な富山のMキホーム社長M田氏とその御友人のN田氏。
さらにスポーツ万能なO島さん。紅一点 か弱き女性は私一人で、なんでこんな危険なメンバーと...と思うのだが、スキーというのは不思議なスポーツで、勿論、レクリエーションとして どんなレベルのどんな仲間と行っても楽しいものだが、同じぐらいの技量のメンバーと一緒だと、その楽しさはマックスとなる。この4人で行った時が まさにそう。

八方スキー場をご存じのかた。リフトで行ける最上部の第一ケルンからゴンドラ乗り場の一番下まで約8km続くハードなコースをノンストップ&最速で滑り降りてしまうという業をやってのける虚け者...いえ強者どもよ。

どうよ どうなのよ その滑り。ツッコミ入れたい怖い者知らず。とにかく、夕食時、ここまで燃えるのは誰が悪い、、とお互いをなじりながらも上機嫌で ワインの杯は いやが上にも進むのだ。

 さんざん呑んだ翌朝。   雨だった。

スキー場の雨ほど惨めなものは無い。全国的に「雨ーーー!!!」の一日。フォーミラツアー初日の悪夢が蘇る。
誰が提言するともなく、全員、早々にスキー道具はしまい込み、さて空いた1日どうしよう。ままよ。美術館巡りでもしますかと 近くの大町市へ向かうことになった。
大町といえば。ヒルアヴェの公開で何度もおじゃまし、また石原軍団の炊き出しのお手伝いや、ジャズイベントの開催など 私も旧知の町。
早速 大好きな酒蔵「白馬錦」の社長に電話してみれば、それでは是非行って欲しいオススメの場所が最近出来たからと言う。多忙の合間を縫って、社長自らがご案内下さったのは 「わちがい」という店だった。

「わちがい」に私らが訪れるのは「場違い?」などと4人一斉に異口同音のオヤジギャグを口にしながら門をくぐれば、そこは古き良き時代にタイムスリップする素敵な「和」の空間。長持の上に飾られた雛人形が 暖かく迎えてくれた。

 ここは元々、江戸時代の大庄屋だった旧居宅で典型的な町屋形式の建物。
アーケードの続く商店街通りのちょうど中心にあるのに、ここ20年余り、利用されることもなくり眠り続けていた。
大町市内には、ここをはじめ風情あふれる町屋造りの歴史的建造物や蔵がかなり残されている。歴史を財産として大切に、手を加えず、昔のおもかげを大切に守っていこうという意図で古民家をそのまま蘇えらせ、そこに現代の息吹を吹き込んだのは女性のオーナー渡邉 充子さん。
旧家の栗林家や大町の家々からお借りした獅子舞の獅子頭やランプなど、店内のいたるところにある建具・調度類や、昔のままの板ガラス、押入の壁には昔の人が紙を大切にした名残か、手紙や台帳の覚え書きをそのまま壁紙にして張ってあるものを床の間としてオープンにするなど、女性ならではの細やかな心配りが随所に感じられる。

天井高く、すきま風も入ってくる昔の建築だけに、「寒いでしょう?」と一人一人に手渡されたのは、なんとアンカ。じんわり人の手の温もりのように暖かい。そのアンカを抱えながら、まるで博物館を巡るように、ぐるっと案内してもらった。素敵なお宅訪問。ほんと楽しい。

ゲレンデでは たてがみをなびかせるライオンM田社長、さすが建築のプロ、目を活き活きと輝かせながら、柱や梁、天井や隅々を 我々素人とは別の視点で見て廻っている♪

縁側には大根を干しているのだが、それが横に連ねて縄で括られているのではなく、一本一本 縦に吊してあるのも珍しくて 富山の皆と面白がる。

 そうして登場の昼食は大町の郷土料理「おざんざ」。塩でなく、なんと納豆の酵素を使って練り上げた麺は シコシコつるつる絶品の美味しさ♪
地元のSPF豚を使った豚丼に イワナの開きや凍み豆腐の揚げ出しや生大豆を使った豆味噌など「おばんざい」の小鉢が三つもセットの「わちがい膳」は殊の外の もてなしの心が感じられる御馳走だった。

 ここに地元の蔵元3社の特別純米酒3種の呑みくらべセット600円也なんてメニューがあるのだから、もうタマラナイ。
北安大國、金蘭黒部、そうして白馬錦 蛇の目ならぬ真ん中が「わちがい」の紋の入った利き酒用茶碗に並々つがれた大町の美酒に酔いながら、和の心、和の居心地に夢見心地の雨の一日。そのあと、さらに白馬錦の酒蔵をゆっくりじっくり見学。十何種類の酒を試飲しまくり、ヘロヘロでスーパーあずさに乗り込み帰京したのだった。

いやぁ。。スキーで雨。。。も 良いもんです。

春夏秋冬。これから長野県大町市を訪れたら、必ずここ「わちがい」へ行こうっと。あなたも機会が有れば是非。
http://www.wachigai.com/



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男 の なみだ2

3671a464.jpg 3月5日(日)午後7時過ぎ。
東京渋谷のNHK放送センター505スタジオにおいてジャズ番組のライブ収録を終え、初台のオペラシティーコンサートホールに到着した。
そこでは今年の1月12日 突然。本当に突然天に召されたジャズピアニスト 本田竹広さんの追悼コンサートがおこなわれていた。

一番後ろのドアからそっと入ると、クラシック音楽専門のホールの上段には 大きな遺影。本田さんの笑顔。

ステージ上ではテナーサックス峰厚介、ベース鈴木チン良雄、ドラムス村上寛、ピアノ板橋文夫のザ・カルテットに トランペット五十嵐一生も加わり激しくも切なく狂おしい演奏が繰り広げられている。一階の一番後ろの席に座り、一緒にやってきたテナー奏者の竹内 直さんと共に「すごいね。。」と目配せ。特にピアノの板橋文夫さんは まるで本田さんの魂が乗り移ったかのようにベーゼンドルファーを端から端まで打ち鳴らしている。過日の新宿ピットイン40周年コンサートの時の板橋さんも凄かったが今宵は また一段と。

ちょっとの準備時間を挟んで 今度は待ちに待ったネイティブ・サンの登場だ。
私をジャズの世界に引っ張ってくれた 日本のフュージョンの草分けバンド。あぁこの曲「スーパーサファリ」一世風靡したよなぁ。大好きだった。オリジナルメンバーはサックスの峰さんと後半2曲叩いた寛さんだけだったスペシャルセッションこのバンドは ちょいとヨレヨレで多少がっかりしたのだけれど、本田さん川端さん 既にメンバー5人中2人が鬼籍に入られたのに 演ってくれるだけでも嬉しいことなんだな。

休憩を経て、今度は山下洋輔さんと本田さんの忘れ形見息子のドラマー本田珠也によるデュオ演奏。曲は本田竹広さんのお父さんが作曲された母校・宮古高校校歌。そこに本田さんが弾いているようでじぃぃん。

そうして続く渡辺貞夫、山下洋輔、鈴木良雄、本田珠也のカルテット。
本田さんのスタンダードジャズは「貞夫さんのステラ・バイ・スターライト(星影のステラ)から始まった」と生前語っていたとのこと。このメロディが貞夫さんのアルトから流れた途端、もう涙が止まらなくなる。
寛さんにパーカッションも加わっての3リズムとなって貞夫さんのオリジナルが続く。
最後は 貞夫さんのソロで 本田さんの愛唱歌だった曲を。

その隣りで 照れくさそうに笑っている本田さんの姿が はっきりと。見えた気がした。

珠也の思いが みんなの思いが 真っ正面から届いてくる 本当に素晴らしいコンサートだった。

楽屋におじゃますると チンさんの目も 峰さんの目も じんわりと雫。
きらりと光り こぼれ落ちる雫。

 あぁ 男の涙って こういうとき流すもん なんだな。


このページの皆の数々の言葉は。。。胸にせまってきます。
http://www.thonda.com/tuitou.htm

本田さん ありがとう。


mokomoko43 at 11:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! JAZZ  |