2006年07月

2006年07月31日

明日 の 神話5

9ae9c6d7.jpg 梅雨明けの爽やかな日曜日。
なんと久しぶりに仕事が入っていなかったので、友人と 芸術に親しむ一日を堪能した。
テーマは「Be TARO ! 」そう、岡本太郎をたっぷり楽しもう なのだ。

 まず訪れたのは 我家からほど近い、「川崎市 岡本太郎美術館」。

深い森に抱かれたそこは なんてモダンで 心浮き立つ空間だろう。
太郎の存命中に美術館建設決定、けれども完成を待たずに96年1月、太郎は逝ってしまった。その死から3年半の月日を経て、岡本太郎美術館は開館する。
パリの画壇で活躍後 帰国してからの作品群が数多く展示され、その色彩の鮮やかさ、構図の大胆さ、ほとばしるパッションの熱さに圧倒されつつ、観てまわる。
特別企画展で〜ウルトラマン誕生40年の軌跡「ウルトラマン伝説展 The Legend of Ultraman」展がおこなわれており、これも相当面白かった。
岡本太郎デザインの怪獣が映画になっていたなんて事実も初めて知った。

しかし、やっぱり太郎の作品。
なかでも、2003年にメキシコで発見された岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」が大掛かりな修復を終えて、この夏 東京・汐留で公開中だが、壁画の公開にあわせて、ここ岡本太郎美術館で館所蔵の「明日の神話」の原画を中心に、作品の制作された過程と時代背景なども紹介していた。
原爆投下そのものを描いているこの絵は、決して平和祈念にとどまらず、廃墟からまた人々が立ち上がり、必ず明日の神話を築いていくという強い強いメッセージが描かれていること、この実物の数分の一の大きさで描かれた原画からもひしひしと伝わってくる。こりゃやっぱり実物を観にいかなくっちゃでしょう!と、今度は 汐留へと車を走らせたのだった。

首都高速は事故渋滞で亀の歩みのようなノロノロだったが、気にならない。
そうして 我々が 汐留の日本テレビ・ゼロスタ広場で遭遇したものは!

エスカレーターを下りながら、次第に全容が見えてきた壁画「明日の神話」
なんだか遊園地のようで 軽薄な印象を与え。ちょっとがっかり。

そう、夏休み中で、テレビ局のスタジオ見学ツアーやら、ゲド戦記はじめジブリ作品関連の展示を 遊園地のように配したそこは、家族連れで賑わっていて、そのお祭り広場然とした原色が氾濫している中においては壁画の凄さが伝わりにくいのだ。

あの空間 よくない。もっと荘厳な室内でこそ 公開してほしい。
有料でいいから。 

しかしながら、列をなして順番を待ち、ステージ状になった壇上に登り触れるほどに近づいて眺めた壁画は あまりに生々しく、そして雄弁で荘厳だった。
絵が叫んでいる。熱を発している。涙を流し、そして笑い声も聞こえる。

ひび割れた部分、つなぎ合わされたピースピースの線に 修復作業に関わった人々の苦労がしのばれ また頬ずりをしたくなるほどに愛おしい。
そこに表されていたのは まぎれもない太郎の魂だった。
中央の骸骨が炸裂しているような部分は、レリーフのように立体的に描かれているのも、原画や印刷物からでは絶対に伝わらない迫力。
右端に描かれたのは死の灰を浴びた第五福竜丸、左側には幸せそうに集う人々の姿も見える。

ただただ言葉を無くし、立ちすくんだ。
この巨大な壁画を見つめるように、向かい側のカフェテリアの上には太郎と敏子さんの笑顔の写真が飾られている。
壁画のバックには林立する高層ビルと、ゆりかもめ線のモノレール、ちょうど行き過ぎる銀の車両。明日の神話が確かに作られつつあることを感じさせる妙なアンバランス感。

この効果を日テレの人々は求めていたのかしらん。。。
広島市が この壁画を買い取りたいと述べているそうだが、原爆に直結する場所よりも より違う場での恒久展示を考えているそうだ。
最終的に この蘇った壁画は いったいどこに行くのだろうか。


仕上げは 青山の「岡本太郎記念館」。
晩年、敏子さんと太郎が住み、アトリエにしていたところだ。
東京のど真ん中に よくぞこんな閑静な佇まいであることよ。
梅雨明けの日曜日の昼下がり、海や山に出かけるでない若者達が大勢、ほんとに大勢、この記念館の庭に展示室にカフェテリアに溢れかえっている。なんだか嬉しい光景だった。

二階の展示室ではバラバラになって三〇年間、ほおっておかれた「明日の神話」をジグソーパズルのように組み立て、再生するために、どのような施術をほどこしたのか、その過程がつぶさにわかるようになっている。
熱心に見つめる若者達。
そして、入り口に置かれたスケッチブックには たくさんの寄せ書き。
「太郎さんが生きているようでした」
「これから本物の”神話”を見にいってくるよ!」
「汐留の”明日の神話”みてきました。そのあと記念館に来て、とても修復が
 大変であったことを知りました」
「エネルギーをもらいました。自分も太く生きます!」
「スゴかった」
「もっと たろーさんのことが知りたくなりました。びー!たろー!!」
「明日の神話、ぜひ広島、長崎でも展示してください」
等々 等々 蛍光ペンで書かれた彼らの字が キラキラ笑っている。


 一時期、太郎の作品も太郎自身も忘却のかなたへ押しやられている時代があった。
でも、今 また太郎を 皆が求めているのは 彼の情熱、彼のような生命力を きっと渇望しているから。

太郎は生き続ける。活き活きと 皆の心に。

まずは「明日の神話」を 目の当たりにしてみてほしい。
http://www.ntv.co.jp/asunoshinwa/

多分、昨日の我々のように 岡本太郎美術館、岡本太郎記念館とセットで
観ると、より伝わってくるものは違うと思うよ。
http://www.taromuseum.jp/index.htm

http://www.taro-okamoto.or.jp/


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たまご の 料理5

f268dd3e.jpg ここのところ芝居にかかりきりだったが、先日やっとこさ好きなジャズを聴きに行くことができた。
場所は横浜。関内 地下のジャズクラブ。
「上町63」
ここの、所番地がそのまま店の名前になっている。

遅れて入っていった店内は すでに満員で、最前列のツバかぶり席ひとつしか空いていない。
今まさに 1st set のラストの曲を演奏中。
そこに のこのこと一番前を陣取る勇気は あいにくと持ち合わせていなかったので、しばらく壁際に 立って じっと聴いていた。

ベースもドラムもいない。
ピアノとテナーサックスだけの デュオ演奏。
なのに、このグルーブ感はなんだ?

ピアノ 秋田慎治
テナー 鈴木央紹

元々 大阪のジャズシーンで活躍していた二人、最近ついに 鈴木が東京に拠点を移し、以前より一緒に演奏する機会が増えている。嬉しいことだ。
どちらも、私の担当するジャズライブ番組「Session 2006」では 常連のミュージシャンだ。

鈴木のテナーは ブイブイ吹き散らしたりしない。微妙なニュアンスを伝えてくれて、この楽器の持つ無限の愉しさを微に入り細をうがって表現していく。それでいて、太く強く、気持ちの真ん中にそれは届いてくる。人の肉声が聞こえるようだ。

オリジナル曲ではリリカルで繊細な魅力を体現するピアニスト秋田慎治。
ここでは 本当に自由に楽しげに、鍵盤に置いていく指先、そのタッチは強く激しく 早く細かく 変幻自在。
YAMAHAのピアノが 鳴らしてくれてありがとう♪と 喜んでいる。

続く2nd set は スタンダードナンバーのオンパレード。
MCは全く無く、曲名も一切告げず、目を見交わし、どちらともなく演奏を始め、もう一人がそれに追随する。
I Thought About You から始まって、Someday My Prince Will Come、Summertime と続く。

二人の掛け合いで紡ぎ出していくアレンジが、というよりインプロビゼーションの嵐なのだが、その様が 実に小気味よく、そして心地良いのだ。

 一流のジャズメンにとって、スタンダードナンバーを演奏するという事は 「たまご料理」を作るのに似ている。と思う。

なんの変哲もない、2個の 卵。
これを割りほぐし、そこにどんな他の素材を加え、調味料を加えるのか、焼くのか蒸すのか煮るのか、はたまた生なのか、極上の宮廷料理なのか、おふくろの味のおばんざいなのか、とにかく、平凡な素材を 賞味する人間が 旨い!美味しい...!と唸ってしまう料理に仕上げる。
そこがシェフならぬジャズアーティスト冥利に尽きるんじゃなかろうか。

あぁ、聴きたかったよこのメロディ。おぉ、それがこんな料理、こんな味になっちゃうのぉぉぉ?!?!
安心 と 驚き の 二律背反する喜びを与えてくれる。
名料理人の二人に驚嘆、そして拍手。

ラス曲のBye Bye Black Birdは 秋田のピアノがどんどんホンキートンクのラグタイム調に変化していく。
アーリーアメリカン、古き良き時代の安酒場のイメージが膨らんできて、ここはニューオーリンズかと。
目を閉じて至福の時。思わず幸せの笑みがこぼれてしまう。

万雷の拍手がアンコールの呼び水になり、秋田のピアノのバースに続いて、鈴木のテナーが奏でたメロディは My One And Only Love
うぅ。。。女の子率90%の店内を「これ、私への愛なのねぇ。。」と全員を妄想モードへといざなうあたり、さすが イイオトコブラザーズである。

えっちだね。

さて、ピアノの秋田は 先日の私の芝居を観に来てくれていた。
その御礼も兼ねておじゃましたのだが、あのとき、自身のブログにも書いていた 沢田知可子の歌で感動したという「永瀬清子の詩集」を既にちゃんと買い求めていた。
有言実行。えらい。
当時の時代背景とともに様々な詩が表されていて、とても興味深いという。
薄暗い店内で その夜もたまたま持参していた詩集を眺めさせてもらった。
もう絶版となっている詩集なので、市井の書店では求められず、インターネットショップで、中古をやっと一冊手に入れられたのだという。
こんな真摯なところが 好き。
私も 今日 早速注文した。
永瀬清子の「美しい国」。この詩にインスパイアされたもう一つの楽曲が出来上がる日も いつか来るのだろうか。

心の音叉が響き合う 友がいてくれるのは 幸せなことである。



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そして 長崎へ5

dbb58c13.jpg さだまさしさんの近著「美しき日本の面影」を読んだ。
(新潮社 2006年6月30日発行 定価:本体1600円)

月刊誌「旅」に連載の随想16編をまとめたもので、どの章にも、日本という国がますます好きになる描写。何遍も涙し、クスっと笑い。
そんなにエビが嫌いだったのか。
それじゃー「白エビもこにゃん」を送られても閉口したろうなぁと 愕然とし。

そして85ページから始まる「夏・長崎から」。
この章を読んで、俄然 長崎に行きたいと思った。
夏休み真っ最中でマイレージは使えないわ、長崎市内にホテルもとれないわ、まぁ大変なことなのだが、さださんが20年間続けたきたピースフルコンサート。
その一つの帰結点が 2006年8月6日なのだ。

どんなことを感じられるか どんな何かが待っているか。
来週 報告するね。待っててね〜〜


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2006年07月25日

飛行機雲2006 を 終えて3

b9d41982.jpg やっと。ついに。とうとう。なんとか。
終えることが出来ました 今年の「飛行機雲」。
例年以上に、感じること 心することが多く、終えてみれば、体重は3キロ近く減っておりました。

ほんっと、体力 というか 気力を使う芝居です。

今回は4日間とも、マチネ・ソワレ 1日2回の公演だったので、夜の部を終えた頃には こめかみのあたりに激痛が走り、頭が割れそうな気分になるのです。
きっと、普段 使っていない脳みそフル回転で臨んでいるんだろうなぁ。。

同じ演目を毎年繰り返し上演するなんて、新鮮みが無い、、と思われるでしょうか。でも、実は。。。

 まず、毎年 脚本が変わります。
本を書いているのは 弊社社長の奈美木ですが、最初は小さな小さな劇場で出発したこの芝居が、回を重ねるにしたがって大勢の皆様に観ていただけるようになり、様々なお立場で御覧いただく方々から、全く違う視点での苦言、忠言、叱咤激励、忌憚のない御意見を数々頂戴する中で、毎年 加筆修正をおこなっているからです。

最初は、主人公の坂本光太郎とその親友・整備兵の中原、隊長とその親友の天野真一の4人の物語でした。
そこに、何度特攻に行っても戻ってきてしまう竹山、元高校球児だった稗田、少年兵の喜多島、ちょっと三枚目の毛利、方向音痴の富士見、傷痍兵となった冬木と、と次々新キャラクターの特効隊員が生まれ、整備兵も、火災で亡くなってしまう少年兵の山口涼太、その先輩の井上、さらに、苦悩する上官として宇佐見大佐、憎まれ役の村下大尉、天野の親友だった横堂大尉や女学生達、特攻兵の母親などを描くことで、残される者の哀しみや苦悩も描かれ、気が付けばあらゆる立場の人間達の群像劇となっています。

私の友人が観てくれたとき、「自分なら愛する家族を守るために、卑怯だと誹られてもなじられても、逃げて生きて生きて生き抜く」と言い切った。彼の言葉を脚本の奈美木に伝えたところ、その翌年から生き残る特効隊員が描かれるようになりました。

導いてもらっている、英霊に書かされていただいている気がする、、と彼女は申し述べています。


それに伴って、演出家も毎年変わり、それぞれ独自の捉え方、表現方法で描いていくのです。
靖国公演の時の日本の美学を描ききった佐藤伸之さんに対して、今回の大杉良さんは、人の心理を計算していく構築美。間合いを詰めて詰めて、寸分の無駄も許さず演出してくれました。稽古場の雰囲気も、かなり厳しく一人一人身の引き締まる思いで臨んでおりました。

さらに、役者が変わる。初回から全く変わらずに演じているのは、天野真一を演じているDJアーチのみ。小川はその次の古株で、あとの役者は 毎年変わっているのです。
昨年夏と今年春の靖国を仕事の都合で演じられなかった光邦が、今回、主役の光太郎に帰ってきてくれたことに、拍手を送ったかたも多かったです。
昨年からのダブルキャスト制で、同じ内容をAとB、違う役者が演じることで、内容が違って感じられるのも また醍醐味の一つでありました。

そんなこんなの変化が多々あるから、きっと何度観ても飽きないのでしょう。
これは演っている側も、例えば私は7年前から演じていますから、稽古も含めたら数百回観ているわけですが、これが、、飽きないんだよねぇ。。
不思議。

描かれる人間が多いという点に関しては、もっとシンプルな話のほうが良いと思うかたもいらっしゃるでしょうし、小川の登場する現代シーンは、反対にどんどんブラッシュアップされ、短く凝縮されてきています。賛否両論の進化の仕方なのかもしれません。


でも、平和ボケの自分に喝、小さな声の発信が やがて大きな心の結集となり、本当の世界平和に繋がることが 作者、演じ手、舞台裏スタッフ、皆の共通の願いであることに変わりありません。

さらに。
今年の特筆すべき点は、プロのアーティストの方々に友情出演をいただいたこと。
小川の演じるDJ・坂本未来が担当する終戦記念日特番の生放送に、特別ゲストとして登場している本人そのままを演じてもらいながら、平和についての思いを語り、生歌生演奏をお願いするという、とても大変なオーダーを強いてしまったのですが、どなたも 勿論ノーギャラで 快く御参加くださり、そのシーンが圧倒的な存在感を持って 大きな感動を呼んでくれました。

初日の最初のステージに登場は嘉門達夫さん。自然体で軽妙なトークと替え歌を幾つか披露し、皆の涙を笑いに変えホッとさせてくれた後、心に沁みる名曲「明るい未来」を台詞無しのスリーフィンガーアルペジオのギターのみで披露してくれました。普段の爆笑王ぶり、またシニカルな視点で人間を描いて人々を魅了していく嘉門さんの 意外なほど真摯な姿勢に、会場のお客様も役者陣の若い世代も じんじんと感動していたようです。

御自身が鹿児島出身で沖縄にもルーツを持つオペラ歌手の中島啓江さんは、今回初の飛行機雲観劇で、第一幕めを御覧になって感動で流したという涙を拭おうともせずに、知覧特攻記念館で見聞きし感じたこと、沖縄戦の惨劇をもの凄い言霊を持って語って下さり、そうしてアカペラで歌った「千の涙になって」。そこには あらゆる哀しみ、憎しみ、怒りを癒し静める聖母の慈愛が満ちあふれ、もう、会場内は ただただ すすり泣きの渦でした。

続く2日目は日本を代表する歌唱力を持つヴォーカリスト沢田知可子さん。
戦中の女流詩人・永瀬清子さんの詩「美しい国」にオリジナルのメロディをつけ、熱唱してくださったのですが、そこには女性の立場から描いた反戦、戦争を終えた喜びが思い切り体現されていて、舞台袖で聴いていた役者達は号泣していました。また音響担当のスタッフは彼女の歌声に驚嘆し、癒されたとも述べていました。彼女はこの「飛行機雲」をとても愛してくれていて、毎年観に来て下さるのですが、この舞台に立つことが出来て本当に光栄です...と述べてくれた謙虚な言葉にも感動。

そうして3日目の土曜日のソワレに登場してくれたのはジャズ、シャンソン、タンゴ等、全てを包括する多ジャンルで活躍する日本で唯一のベルギー配列ボタンアコーディオン奏者・桑山哲也さん。彼自身が若い頃、特攻隊をやっていましたなんて若気のいたりのエピソードも披露しながら、34歳の等身大の平和観を実に率直に語ってくれ、そして披露したのはピアソラの曲「オブリビオン」。忘却という意味のこの曲を新幹線の車窓から観た景色になぞらえ、戦争の記憶、平和への思いを忘却することのないようにと全霊を込めての演奏に、会場内はどれだけ感動させてもらったことでしょう。

他の4ステージは広島出身のアーティスト船江修さんが、広島の人間だからこその平和への熱いメッセージを込めて、オリジナル曲を演奏してくれて、こちらも素晴らしかったです。


きっと この芝居の圧倒的な部分は テクニックではなく「心」で演じている一人一人の思いの深さ。

思いを強く持って臨む場というのは、ある程度の年を重ねてくるとなかなか望んでも得られない貴重なものだと実感しています。
そんな場を頂戴していることに、大きな感謝の気持ちを感じています。

次回の公演に 小川が関わっているか否かはわかりませんが、誰がどう演じていようと、これからも機会があれば、多くのかたに 観て聴いて 感じてほしい作品だと思うのです。

mokomoko43 at 11:35|PermalinkComments(1)TrackBack(0)この記事をクリップ! 音楽・放送  | 芸術

飛行機雲感想集 Vol.15

e828e36f.jpg まずはご出演下さったかた、そして御覧くださったアーティストの皆さんから 小川の元に寄せていただいたもの、御自身のブログ等にお書き下さったものを、幾つか掲載させていただきます。


○沢田知可子さん
私の出番は休憩はさんで二幕の冒頭だったのですが、もう一幕の段階ですでに涙涙で、それでもものすごい勢いで涙をこらえておりましたが、やはりだめで・・・・そんな繰り返し。
女の視点で戦争をみつめた永瀬清子さんの「美しい国」を歌わせて頂きました。歌いながら夢のようだ・・・と感動の瞬間でした。
「本望です」 そんな一言につきるのでした。
英霊の魂が喜んでいるのです。
主役のアーチさんと光邦さんに思いをたくす英霊のエネルギー。
私はこの舞台が心から好きです。
参加させて頂けて本当に感謝の思いでいっぱいです。

○桑山哲也さん
昨日は素晴らしい舞台に参加させて頂きありがとうございましたm(_ _)m
日頃、平和に慣れてしまい愛国心や大切な人を守る!といった気持ちを久しぶりに思い出せた気がします。
戦争からたった61年しか経っていないのに、日頃の満たされた生活に文句ばかり言っている平和ボケしている心の小さい自分を見つめ直す良い機会になりました。日本人の誇りを持ち生きていきたいと思いました。
戦争の無くなる世界の為に自分にできる音楽を通して、自分なりの平和を考えてみようと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m

○女優 藤田朋子さん
 昨日は素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
楽屋の廊下で立ち話で、ゆっくり感想をお伝えできなかったのでメールさせて戴きます。
もともと舞台出身の私は、舞台の緊張感、特に出ずっぱりではなく、要の場面で出る重圧がよく分かるので(単純なようで「与えられた台詞を噛まずに喋る」のが恥ずかしながら私は不得意で…ですからよどみなく覚えた台詞を喋れる人を尊敬してしまうのです。
今回のような登場の仕方はさぞ大変だったんじゃないかと想像しました。
舞台とラジオは種類が違うから、ご苦労もあったのではないかと思いましたが、よくよく考えたら生放送とかイベントのお仕事と舞台は似ているのかもしれないですね。一発本番、NGなしは一緒かもしれないですね。ただDJの役、というのは、DJを職業としてはいても、小川さんではなく、坂本さんなのですから「演じる」のはドキドキだったのかなぁ。
でも私も桑山も、まるで本当の話だったのでは?と錯覚する程、リアルでした。臨場感、説得力、私達役者が目指すものがそこにありました。
涙、涙でハンカチはぐしょぐしょでした。
それぞれの方々のどれかひとつ真実でなくなっても、この感動はなかったと思います。
良い作品、良い演出、良い出演者、良いスタッフ、このどれかひとつでも欠けたら良い作品とは言えないと思います。
特に舞台は、他の演劇の種類と比べても、作品の成功の鍵は、日々の出演者の力による所が一番大きいと思います。演出家が何と言おうとそれを表現するのは板の上の人間にかかっているのですから。でも今回は、良い作品を良い環境で表現しえたのは、本当に奇跡的だと思いますし、それを今日、体感できたのはこの上ない幸せです。このお芝居に桑山を誘って下さって感謝します。
次回、再演には友人も誘いたいと思います。

○谷村新司さん
 モコ様 今日はお世話になりました! 
自然体のままステージにいるモコは輝いていましたよ! ステージに出てくる1人1人の人間のエネルギーをいっぱい感じました。 裏方さんたちもいい仕事をしていて、とてもいい時間を過ごさせていただきました。
感謝です! 時間が出来たら皆さんと日本のお話をしたいですね、、、。 
明日の千秋楽まで全力投球で突っ走ってくださいね、と皆に伝えておいてください!! 

○シンガーソングライター かの香織さん
いいものをみたあとは 言葉すくなで なにも言えなくなっちゃう状態になります。 ほんとに素晴らしい演劇でした。
もこさんの場面も 琴線がぽっろろ〜んとかきならされたところがありました。
いつものモコさんと違う面がみえた 熱演。
釘付けになっちゃったよ!!! ありがとう。私まで元気になりました! 

○ジャズピアニスト秋田慎治さん
毎年、この季節になるとやってる芝居、"飛行機雲"を観てきた。
NHKのsession505なんかでおなじみの小川もこさんも出演されていて、もこさんに教えていただいたのが去年だったか…。去年も行ったけど、今年も行ってみた。
 いろんなところが変わっていた。いろんなものがさらに盛り込まれてた。
でも、変わらなかったのは、やっぱり僕は泣いたってこと。
うーん、ちょっとなぁ。泣くよなぁ。
 今日はspecial guestとして、沢田知可子さんも登場。
戦時中、書き綴った詩をまとめて詩集を出されている、永瀬清子さんの"美しい国"という詩にメロディをつけて、歌い手として表現した、と一曲歌われたんだけど、これが、また。
"美しい国"って詩、すごいよ。敗戦直後の日本、その国をそう呼ぶんだから。
美しいものを美しいと言ってはいけなかった、息子が戦場へ行くのを泣いて止めてはいけなかった、そんな時代を生きた人だから書ける、"美しい国"。
とりあえず、明日にでもこの詩集、買いに行こうっと。




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飛行機雲 感想集 Vol.25

632691d3.jpgさて、今度は 御覧いただいた皆さんから。

○まるさん
・演出について:
3時間にわたる舞台を一日2回ってものすごい集中力とエネルギーですよね。
常に動きのある舞台にすることで、お客さんの目が舞台から離れないのですね。
お子様のお客様が多くいらしていたにもかかわらず、騒ぎ出す子がいなかったのが証明しているとおもいました。
特攻隊員一人一人がどんな人なのか、特攻隊に入った理由、バックグラウンドがきちんと作られていました。
大勢出ているにもかかわらず、添え物として描かれている役がないのには作っている方達の愛を感じます。
・役者さんについて:
侍ヘアの天野さんと坂本さんは、隊員の中でも存在感が違う!と思いました。
「どう見せたいか」は、お2人ももっているのではないかと思うのですが、「こう思って欲しい」という押し付けにならず、逆にとても魅力的になっていました。
わかりませんが、天野さんと坂本さんがどういう人なのかをちゃんと自分のものにされた上で、どう見せると自分が魅力的かを知っているのではないでしょうか?
役が役者さんから浮くことがなく、彼らは本当にああいう人たちに違いない!
と今でも思ってしまっていますから◎ 3人娘さんもよかったです。
でも!
私が一番ぶるっと来たのは、未来さんとおじさんの電話のシーン。
特攻隊が飛んでいるシーンより、飛び込むシーンより、恋人との別れより、家族との別れより、です。
ほんと。あのシーンではふたりの間に陽介くんが見えてしまって、鳥肌。
うるうるではなくしっかり涙してしまったのも実はこのシーンです。
伝える力はすごいと改めて思いました。
子供が生まれるという隊長の背景も、ご本人の話より、未来さんが奥様の言葉をいうことで100倍届いてきました。
未来さんの感じている愛がソフトに確実に伝わってきて、あったかくなりました。

○さわ子さん
 靖国で拝見しているので そこまで涙することはないと思っていましたが いろいろな想いが込み上げてきて やはり涙、鼻水が止まりませんでした。
自分の気持ちというか心の行方が全く読めず 不思議な気持ちになりました。
 戦争に行っていた伯父とともに昨年靖国神社に行っていろいろな話を聞いたことを思い出したり、昨年亡くなった母が、子供の頃、父の仕事で樺太にいて引き上げてきたのですが、そのときの母の気持ちを想像したり・・・。
演じていた人たちの気持ちになったり・・・。本当にあちこち私の気持ちも飛んで行ってました。
 中島啓江さんも素晴らしかったですね。 とても大きくて暖かくて、勿論歌も最高でした。「千の風になって」という詩は、昨年母が亡くなったときに叔母が色紙に書いて私を慰めてくれ、とても想い入れのある言葉、詩なので 昨年、書道展で「千の風になって」という言葉を書いたくらいなのです。
それも、もう偶然とは思えずに、思わず涙があふれてきました。
 最後になってしまいましたが、坂本未来の役は本当に勉強になります。
中島さんとのやりとりも、リアルな感じで もこさんも涙ぐんでいらっしゃって、本当のもこさんが現れていて そんな姿を拝見できて嬉しかったです。

○みた・もんねさん
このお芝居の好きな理由。それは、「登場人物が普通の人」だから。
 主人公が、「ランボー」のみたいなヒーローではなく、「エアフォースワン」のような大統領でもない。戦争がなかったら、多分、普通に生きて、普通に暮らしていた人達なのだろう。
「世が世なら、あの飛行機に乗せられていたのは自分だったかも知れない。」
 そう思えるからこそ、感情移入して観られるのだと、思うのであります。
 登場人物の中に自分そっくりな人がいました。あの人は生き残ったけれど、あんな思い出を抱えて、生きていくのも苦しいだろうなと思います。
「歌がよかった。」
 登場人物が歌うシーンが、今回追加されていました。浜辺で語らう男女とその横で歌われる生歌、すごく良かった。
 車いすの冬木中尉が一人で歌うシーンも良かった。
 ゲストの歌も良かった。ただ、このシーンは、劇とは離れてしまって、浮いていたような気がする。 「横須賀ショウジョウ蠅」の役を、ゲストの方にやってもらったら、良かったのではないかと、(個人的に)思います。
 「横須賀ショウジョウ蠅です。嘉門達夫に似てると言われますが、別人です。」なんて、嘉門さんがやったら、面白そう。
 その設定で、それぞれの持ち歌を歌っても、良かったかも。
歌うシーンが入ったことで、このお芝居の表現力が広がったように思えます。
来年はもっと良くなることでしょう。楽しみです。

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まだまだ たくさん頂戴しているのですが、また別の機会に。。。


お忙しい中、わざわざお運びくださった皆さん、
本当に ありがとうございました。



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2006年07月10日

北風 と 太陽4

0e08f591.jpg  この二日間は黎明の刻、テレビに釘付けでした。
一昨日は完全徹夜で3位決定戦を、そして今朝は仮眠の後、朝3時からイタリア優勝の瞬間まで、固唾を呑んで見守りました。

日本が敗退してから、正直 興味半減のW杯ではありましたが、いやぁ〜、面白い。興奮するねぇ。圧倒的なレベルでスピード、わざ、コンビネーション、全てが華麗で お口あんぐりで見とれること しばしば。
カーンよ、貴男はやっぱり凄い。イタリアは ほんにイイ男揃い♪でも、私の一番の好みはポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド♪平均年齢の高い(なんと30歳!)フランスにおいて、これを最後に引退するジダンのPKゴールの見事さと 途中退場の無念。優勝決定の瞬間のイタリアの歓喜とフランスの落胆。その光と影に 様々な人生の縮図を見る気がいたします。


 先週、ちょいとマイナス思考なあれやこれやを記述いたしましたら、まぁまぁ皆々様から どしたんだ!ガンバレよぉ〜のエールの嵐。嬉しいような 恥ずかしいような。そんな。そこまで落ち込んでもいないのにな...と恐縮しつつも、その後の報告です。

いさかっていた相手とは しっかり和解いたしました。

強く出れば 売り言葉に買い言葉。言いたくない言葉まで発してしまうのが人の情の常。
北風でマントを剥ぎ取ろうったってぇ やっぱり無理がある。ポカポカ太陽にならんとだな。
誠意を持ってね。繋がる努力をすると おのずと 道は開かれるもんだよね。

「悟りとは 気付くこと と見つけたり」ってなことを 言ってくれた人もありました。
悪いってことは なんとなく判った。この、なんとなくでも「気付く」ってことが まず諸々の第一歩なんだなって。

今まで 何度 プチンっと切れて 数々の縁を絶ちきってきてしまっているんだろう。思い出すと、自分のダメさ加減に、顔から火が出る思い なのだなぁ。
短気は損気。とはよく言ったものです。
生来の おっちょこちょいと浅学、浅才、もっと思慮深くなろうと誓った今回の出来事でした。

そんなこんなで また元気 勇気 やる気100倍 ファイト満々で芝居へも臨みたいと思ってます。
単純にして明快な 猪突猛進女の 小川もこ 呆れつつも見守ってやって下さいましぃ〜

写真は知床の太陽。
自遊人さん、送ってくれて ありがとう♪

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2006年07月04日

お知らせ いろいろ5

=「 飛行機雲2006 大好評 前売り中♪ 」===

7月20日。21日。よく考えたら今年は海の日でもない 平日だね。
でも、この平日の昼の公演に スペシャルなゲストが入って下さること決定してます。
お芝居を観に来たのに、こんな贅沢なことがあっていいの?って必ずや感激していただけることでしょう。

日程:2006年7月20日〜23日 昼・夜2回 計8回公演
場所:東京新宿シアターサンモール

前売り券 絶賛発売中。このページから ぜひどうぞ。
http://www.djdj.co.jp/peace06/

=「 動画と旅日記 見てね〜 」===

 先日の岡山県 奥津温泉郷と蒜山高原の旅。番組ホームページで 動画と旅日記がアップされています。
ここでも報告しましたが、よりリアルに ヴィヴィッドに 小川と一緒に旅してる気分、このページから 味わってみてくださいね〜

http://www.jfn.co.jp/yajikita/060701diary-okayama.htm

http://www.jfn.co.jp/travel/index.html



mokomoko43 at 11:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! イベント等告知 

いさかう 〜 寿司の効能1

23b1c38a.jpg 良かれと思ってやったことが 結果が逆に出るってこと 往々にしてあるよね。仕事でもプライベートでも。

 そうして 人と気持ちが行き違う。諍う。
そんな時 心身に どのような変化が起こるのか。

ちゅどーーんっっと気持ちが落ち込む。
どす黒い溜息が 重く暗く 幾度となく 口をついて出る。
顔が下を向く。足取りが重い。くよくよする。

胃がキリキリ痛む。
こんな時はきっと いきなり胃壁に穴がポツポツ〜っと あいているんだろうな。
人体の不思議展では、ストレスで出血した胃ってのが展示されていた。ほんとに赤い斑点が 内側に無数に出来ている胃袋がガラスケースの中に鎮座ましましていた。痛ましかった。
過去、何度かの健康診断では 胃に潰瘍が出来ては治った痕があります。と言われている。

鈍感で無神経で ずらーーっとしてるのに、こんな時 案外弱いんだな自分。

酒で紛らわすか 愚痴ってみるか。

食べたら すごーく幸せになれる食べものは人それぞれ。いろいろあるよね。
私にとっては お寿司。
正確に言うと お寿司やさんのカウンターでの語らい。
いやなこと忘れちゃう ばかりか 天にも昇る幸せ気分になれるのだ。
いや、握り寿司まで たどり着けることは 実はとても少ない。
その前段階の お寿司やさんの気配りに満ちたサービスの中で 親しき人と酒の肴をつまみつつ 語らう時間。
なによりの贅沢。

頭痛 肩こり 胃の鈍痛 身体と心のありとあらゆる痛み 
よろずに良し。

心優しき人がいて。酒を飲みつつ奢ってくれつつ 愚痴を親身になって聞いてくれる。
もこさんは悪くない。なぁんて言ってくれる。
どす黒い 心の霧が ちょっと晴れる。


しかし。これは 根本的解決になっているのか?

どーする俺? つづくっ!(CMのオダギリジョーちっくに!)


mokomoko43 at 11:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!   | 健康

瞑想 3

 そこ〜でだっ!
自分を見つめる機会、作ってみたいと思っていたら 有り難いことに訪れた。
部屋を暗くし、ゆったりとした音楽を流し、穏やかにして慈愛に満ちた気持で 目をつむる。
来し方行く末 いろんな映像が イメージとなって浮かび上がってくる。
メディテーション。瞑想。10分。20分。1時間。

それは 心を無にする時間というよりも 心を整理する時間だった。

いさかった相手に微笑みかける自分 笑顔を返してくれてる相手。
そんな絵が見えてきて 知らず知らず とても心が平らかになってくる。
静かな気持ちで 自分の真ん中を見つめ直す。

ツンツン じくじく ぐちゃぐちゃ どろどろ
とんがって つっかかって よどんで 滞っていた自分が 少しずつ。
なめらかさを取り戻していく。

不思議だ。
人の気持ちって。

自分から ごめんなさい。とか 私が間違っていました。ってのが、なかなか言い出せない不器用な奴ですじゃ。
でもね。
絶望したり自棄になるより まず繋がる努力をしなくっちゃと これも有り難いアドバイス。

妥協 折衷 懐柔 処世 じゃないんだよ。
自分独りではなく 人と人とが寄り添って生きていく以上
きっと そこには 意固地 我 を越える ほんのひとかけらの優しさが必要なんだと思う。
この優しさの妙薬、魔法の粉末が なかなか出てこない。 

待っても誰も処方はしてくれないんだから、サイババみたいに 自分の指先から 生み出すようにせんとだな。

心をたいらかに。時々 整理。
いたらない自分。しずかに がんばれ。


mokomoko43 at 11:19|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ! 健康  | 生活