2006年11月

2006年11月28日

笑顔 こぼれる5

 3ヶ月ぶりに 鹿児島を訪れた。
以前、「青い鹿児島 赤い鹿児島」という観光キャッチフレーズがあったけれど、今回はその「青」のイメージの霧島市での講演会。そこには、まさに「赤」いパッションいっぱいの青年(中年でも思いは青)たちの燃える瞳があったのだ。
(2次会 怒濤の呑み会でも 燃えたけどね♪)

今回 いつもの講演と違ったのは 加治木にある養護学校の訪問というスケジュールを組み込んでくださったこと。

小川がミニスカサンタならぬ半パンサンタ(!)姿で 彼らにクリスマスプレゼントを渡すという プレゼンターの役を仰せつかったのである。
ここ加治木は、県内に16ヶ所ある養護学校の中でも 健康回復を目指しながら学習できる学校として,昭和55年に設立された県立病弱養護学校である。国立病院に隣接しており、病室から毎日通ってくる子や 先生のほうがが病室に通うという 訪問学習もおこなっている。
小・中・高校部 計71名が在籍している。
午前11時半。肌寒い体育館に集まってきたのは その半分ぐらい。
車いすや、移動式簡易ベッドで来てくれた子もいて、「寒いのにわざわざごめんね」と済まない気持ちになる。
先生の多さにも驚く。マンツーマン、状態によっては1人の生徒に複数の先生がついてケアをしている。

校長先生や法人会青年部連絡協議会の代表のかたの挨拶のあと、「それでは今日のゲストの小川もこさんです」という華々しいご紹介によって、この中途半端なサンタ姿の小川が へどもどと登場。
せっかく用意してくれた衣装なのにゴメン!だってね。「サンタさん、スリッパ履いてる」と前の小学生が有り難い指摘をしてくれたんだ。
そうだよ。サンタさんブーツも用意してよね...なんて思いながら、マイクの前に立ったさ。

生徒達の顔がちょっと緊張しているみたいなので、ゆったり話しているうちに 徐々に 彼らの表情がほころんでくるのを感じる。
大きな寄付としてテントを贈呈し、ひとりひとりに学用品の詰め合わせのプレゼントを手渡す頃から、皆の笑顔が全開になってくるのを感じる。
照れて絶対視線を合わせようとしない男の子も 握手の手だけは差し出してきたり、「寒い」と毛布を肩からかけてくるまっていた子が、「これ、もこさんサンタに貸してあげる!」と差し出してくれたり。
感動でいっぱいの気持ちになるのに 時間は かからなかった。

プレゼントの品のスケッチブックにサインをしたり、みんなで一緒に写真を撮ったり、最後は中学部の男の子と手を繋いで体育館を後にした。

講演の懇親会の時、話しかけてくださったのは着物姿のとっても優雅な薩摩美人。
「きょうは学校を訪問してくださってありがとうございました。子供がプレゼント抱きしめて本当に喜んでいました」と。
あ。目が似てる♪あの 可愛い笑顔を見せてくれた女の子のご父兄なのね。

様々な逆境に負けないで とても前向きにがんばっている生徒達とそのご家族、先生がたの毎日を思うと、小さな困難にくじけそうになる自分の弱さをこそ 痛切に感じ恥じてしまう。
励ますどころか、逆にいっぱいいっぱい元気・やる気・負けん気・根気をもらった。

小川のささやかな訪問でも あんなに喜んでくれた子供達。
今度は「音楽」の仲間達を連れて また訪問したいなぁ。

最高のアーティストの生の演奏が、どんなに心をウキウキさせてくれるか、彼らに味わってもらいたい。
富山の小学校でワークショップをおこなった時の、子供達の興奮、歓喜の様子がよみがえってくる。

このページを読んでくださっているミュージシャン、アーティストの皆さん、小川と一緒に 行ってくれませんか?

たとえば夜は鹿児島でライブをおこなって(こちらは大人向けの有料のね)その前後の昼間に 養護学校で子供達へのライブ。
鹿児島の関係各位みなみなさま。一緒にそんな企画を考えてください。
いつでも馳せ参じます〜。

 加治木のみんな 素敵な時間を 素敵な笑顔を ありがとう。
そのこぼれる笑みを糧に きょうも もこさん がんばるよ。



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第一回渋谷音楽祭5

 11月19日(日)渋谷でおこなわれた音楽祭を観に行ってきた。
あの谷村新司さんが「フラッグアーティスト」を務めるということで、こりゃ行かねば!と思った次第♪

? フラッグアーティストってなんだろ ?
そのまんま 旗手ってことなんだね。

フォーク・ロックを愛した谷村さん世代と 次の世代の若者が、渋谷という街で一緒に音楽を奏でる。
この「音楽」を介在させることで、どちらかというと若者中心の軽いノリの渋谷に 真の文化の薫りを取り戻せるのではないかと直感した谷村さんが 立ち上がったのだぁ。

音楽の力。

長年幾多のコンサートで、それが人の心を和らげたり癒したり勇気づけたり出来ることを誰よりも感じている谷村新司さんならではですね。

考えてみたら、どうして今までこの渋谷に音楽イベントが無かったんだろう?

ずっと渋谷に繋がる新玉川線(田園都市線)沿線に住んでいる私には、銀座、新宿、池袋、六本木、原宿... といった他のどの町よりも 楽で過ごしやすい町 それが渋谷。
買い物も食事も映画見るのもお酒飲むのも、職場も。ほとんど生活の中心がこの町だから。だから好きなんだ 渋谷。

渋谷センター街が青少年の非行の温床のようにマスコミに取り上げられ、心ある大人は離れていった街 渋谷。
お・と・なぁぁぁ〜 か〜むばぁぁぁっっく〜〜〜!

音楽の力によって 渋谷にそんな大人を呼び戻し、新しい世代とコミュニケーションを図る。そのためには双方の歩み寄りが、特に大人の側からのアプローチが 肝要なんだろうね。

ちょっと遅れて入ったC.C.レモンホール (渋谷公会堂が いつからかこんな名前になっちゃったのよぉ信じられる〜??)では若手バンドの演奏の真っ最中。
おぉ♪良いね、旬だね、元気だね〜♪なんて微笑ましく見つめていましたらさ。
繋ぎのMCに登場してきたのはジーンズにトレーニングジャンパー姿の谷村新司さんその人。
えぇ〜〜〜っ?!谷村さんが自ら繋ぎのトークをするんだすかぁ??

思いきりポップ、ロック、パンク、ラップ、ファンクジャズ風... とジャンルを越えたバンドサウンドを奏でる出演アーティスト達は皆、これからの活躍が期待される新人バンドばかり。そんな若者達のバンドとバンドの繋ぎのMCを、TFMのアナウンサーと一緒に谷村さん自身が率先しておこなっているのよ。凄い光景です。

でも、とてもしっくり馴染んで微笑ましい光景でもあります。

最後は関西が生んだ世界のスパーギタリスト押尾コータローさんとの共演で、「チャンピオン」。これでCD作ってほしいくらい!
そこから「冬の稲妻」「遠くで汽笛を聞きながら」とアリスメドレーを聴かせてくれたチンペイさんは、あぁ、なぁんてカッコイイ!
渋谷公会堂、、じゃなくてCCレモンホールを埋めつくす満員の老若男女のお客さんがスタンディングで熱狂しています。
そうして、〆はやっぱりこの曲。「昴」。
オーケストラの厚いバックの演奏も良いものだけど、この日はあえて、一つの楽器だけとのデュオ。
沁みるなぁぁぁ。

エンディングの全員参加のセッションは谷村さんの作ったテーマ曲。会場みんなで 一緒に口ずさんでいました。

音楽を愛し、それを聞いて心揺らしエキサイトする気持ちに世代は関係ない!と思わしめてくれる至福の時間でした。

そう。谷村さんが音頭とりなのだからか、観客も世代が広い(笑)。
お客さんの年齢調べの呼び掛けに、「40代の人〜」「50代の人〜」「60代の人〜」って時ひときわ拍手が多かったのがうふふ♪でした。
彼らは、時に耳を聾するような大音響のパンクロックを聴いて、どう思ったのか。
いや、いっちばん興奮してたかもね。
いいもんだ。

意義深いイベント 第一回を立ち上げることは 並々ならぬご苦労があったことでしょう。
来年も 必ずあるぞ!第二回渋谷音楽祭。もっともっとパワーアップしてね。
いずれ横濱ジャズプロムナードや仙台の定禅寺ストリートジャズフェスティバルのように地元民と全国から訪れる人みんなが音楽の楽しさを共に謳歌するような大きな大きな音楽祭に育っていくこと 心から願ってます。

企画・制作の谷村ジュニア大輔さん、お疲れ様でした!
小川も来年は参画させてね〜〜〜♪



mokomoko43 at 10:57|PermalinkComments(3)TrackBack(0)この記事をクリップ! 音楽・放送  | 

2006年11月24日

アートな いちにち

e0f4f626.jpg(写真は直島のフェリー埠頭「海の駅なおしま広場」にあるアート 草間彌生の「赤かぼちゃ」) 

 なんとなく小倉さんのファンで、朝のワイドショーは「特ダネ!」を観ることが多いワタシ。そこで最近、直島を特集で取り上げていました。瀬戸内海に浮かぶ香川県の小さな島。「直島(なおしま)」。
島中にアートがあふれ、それを島の人々が誇りに思い、全国、全世界から訪れる観光客をボランティアガイドしている素敵な笑顔が紹介されていて。良いなぁ。この島 行ってみたい。。。

「強い願いは きっと叶う」

さだまさしさんの言葉通り、直島に行く機会に 恵まれたのです。

まず、降り立ったのは お隣、愛媛県。
実は 日本中旅して回っている小川もこの最後の聖地なのであった!

広島取材の時に、ちょこっと足を踏み入れたのは「しまなみ海道」の玄関口である今治のみで、県庁所在地の松山市を旅するのは今回初めてだったのね。全国広しと言えど、四十七都道府県で最後の地です。
憧れてましたぁ♪

坊ちゃんゆかりの道後温泉は三千年の歴史の日本最古の温泉だけあって、なんて由緒正しくレトロな魅力満開なんでしょう♪神の湯、霊の湯、お湯が良い。明治の建築の佇まいが良い。シラ〜サ〜ギのぉ〜♪小首傾げた白鷺のオブジェが可愛い。
さらに周辺の歴史の町を散策。伝統的建造物が建ち並ぶ、和紙と木ろうで栄えた町・内子(うちこ)や、肱川のほとりの城下町・大洲(おおず)など、ゆっくり訪ねて回った今回の旅は、ご案内下さったW氏のジェントリーな笑顔と共に、殊更に 深く心に沁みました。
人も 気候も お湯も 景色も オレンジに染まる暖色。
あったか あったか。
伊予の国。また ゆっくり行きたいわぁ。

そうして翌日。早朝からレンタカーを走らせ、途中、映画「UDON」そのままに、観音寺市のうどん、善通寺市のうどんなど、ペロッと美味しく食しながら、たどり着いたのは高松港四国汽船フェリー乗り場。
香川県と言いながらこの直島、実は岡山県玉野市にほど近く、岡山側からのほうがアクセスが良い。
でも、フェリーで滑るように瀬戸内の静かな海を渡ること50分。

そこは ほんとうに素晴らしい アートの島だったぁぁぁぁ。

今、瞳を閉じても 素晴らしい光景が絵画がオブジェがフラッシュバックで蘇ってくるのです。

 こんな凄い場所は  ないよ。

まず向かったのは建築家・安藤忠雄が地中に造り上げた「地中美術館」。現代アートがこれでもかと意表をつく展示で眼前に迫ってくるのです。

靴を脱いで入るモネの「睡蓮」の部屋はびっしりと床に敷き詰められた真っ白なモザイクタイル、真っ白な壁、そのまま緩やかなカーブで繋がる真っ白な天井。自然光の中この白い空間で、モネの睡蓮はどこまでも清廉潔白に 観る者の胸の真ん中にダイレクトに飛び込んできます。
圧倒されて 涙が出そうでした。

スタンリー・キューブリックの映画の世界のような青に染まる部屋&頭上は空。四角形の空間の壁際の椅子に座って空を見上げていると、四角にに切り取られた空そのものがアートとなるジェームズ・タレルの部屋。

そうして最後のウォルター・デ・マリアの部屋は巨大な階段状の大聖堂のような空間の中心に直径2m超の真っ黒な御影石の球。その巨大な黒球に天井の長方形に切り取られた窓から観る空が映って、それはまるで天上の世界へ続く 扉のよう。

石が 天国への 入り口。

ただただ惚けたように立ちつくす 自分がいました。

「地中カフェ」で食したクロック・ムッシューとモネの愛したバナナアイスクリームも美味しさを余韻に噛みしめつつ、続いては「家プロジェクト」が展開されている本村地区へ。
古い民家をアーーティストが改修し、建物全部を作品にしてしまうという画期的な展示なのです。

古典とモダン。伝統と前衛。究極の二律背反が見事に解け合って、これまた楽しい。
訪れたのは平日だったのに、若者達、中年・熟年の男女、大勢の人々が本当に嬉々として 家々を巡っています。

家プロジェクトの建物ばかりじゃなく、一般のお家も庭や軒先に小さなアート作品を置いていて それがまた微笑ましい。

島民みんなで アート アーティストしちゃってるんだな。

護王神社。 特に深く印象に残ってます。
江戸時代からある護王神社の改築にあわせ、本殿と地下の石室そのものをアート作品にしちゃったのよ。
階段なんて、カメラレンズに使われるクリスタルガラスを欠けたように配し。洞窟のような地下の石室に入って外を眺めると、そこは瀬戸内の海が縦長に切り取られて あぁ心象風景のよう。

夢に何度も出てきそうです。

三菱鉱業の製錬所だった島を こんなアートの島にしてしまったベネッセ(元は 進〜研ゼミ♪だよな)おそるべし。世界的観光雑誌に 世界で訪れたい地・ベスト10の一つとして、日本で唯一挙げられた地、直島。

アートに思いきり身を委ねる旅。とってもとっても エキサイティング。

自動洗濯機の中、泡のように全身をアートで揉まれながら 身も心もやがてすっかりほぐれて、頭痛肩こり雲散霧消すること 請け合います。

帰りのフェリーからバラ色に染まる夕焼けの中、アポロチョコのようにシルエットを浮かび上がらせている大槌島を眺めながら、次は絶対、この島に泊まろうって 心に誓ったワタシでした。

mokomoko43 at 01:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!   | 芸術

2006年11月13日

映画が先か 小説が先か

68509555.jpg 
ここのところ、邦画がやたらおもしろい。いきおい、邦画を観る機会が多い。今年の邦画の公開本数は史上最多だという。なるほどねぇ。

ところで。最近の映画は ほとんどが原作本があるから、どっちを先に観るか読むかというのは 実は大命題 だったりしませんか?

映画を先に観ると、あとから原作を読んだ時、100%映画のイメージに支配されてしまうのがイヤ。
かといって、原作が良かったからと映画を観ると、だいたい予想を下回り、がっかりすることが多い。
どちらにしても、あとから体験するものに失望することが多い。という傾向がありますわよね。

以下、どっちを先に体験したか、後からのものがどうだったか、最近観たもんのレポートだよーん。独断と偏見によります。あしからず。
あなたの御意見も お待ちしています。


●「ハリー・ポッターシリーズ」 本が先。映画が原作に忠実に、というよりCGを駆使し、小説を凌駕するほどに良く出来ていて、感心。

●「地下鉄(メトロ)に乗って」 映画が先。映画を観て納得のいかない所が多すぎるので、映画館を出たその足で書店に寄って本を買った。結果。。。本もちょっと納得がいかないところあり。。。浅田さぁ?ん!

●「父親たちの星条旗」 本が先。日本語訳があまりに下手で(不遜な言い方でスミマセン。でも、私のほうがもっと上手く訳すよと思ってしまった)いっこうに読み進まない。半分しか読んでいないまま映画を観たが、これが存外に良かった。クリント・イーストウッド監督の静かな静かなメッセージの描き方に感動。

●「UDON」 映画が先。この映画の小説本は映画と同時進行で進んでいったというだけあって、ほぼ同様の面白さと感動があった。劇作家ならではの筆致の愉しさもあってイイ。でも、映画で一番泣けたシーンが小説には無かったのが残念。

●「ダヴィンチ・コード」 本が先。かなり期待して映画観た人も多いはず。私?映画もけっこう楽しめました。トム・ハンクス以外はハマリ役だったと思うし。宗教的な抵抗感が無い日本人だからでしょうか。。。

●「博士の愛した数式」 本が先。映画も良かったんだけど、博士への誕生日プレゼントの品を変えたのが良くない。数学の楽しさを、成長した息子ちゃんが教師になって生徒に説明するという形にしたのは良かった。吉岡正隆が好演。このストーリーの肝をちゃんと理解するのは絶対小説を読んだほうがイイ。

●「寝ずの番」 映画が先。あとから故・中島らもさんの小説を読んだが、津川雅彦監督、ちゃ?んと落語界を描いていたんだね。モデルは故・笑福亭松鶴師匠とそのお弟子さん達だとか。映画観てからのほう「都々逸」の面白さがわかっていいかも。映画と本、両方のお陰で 落語がまた好きになった。

●「明日の記憶」 本が先。渡辺謙は何を演じてもいいなぁ。今度の「硫黄島からの手紙」も楽しみ。ただ。映画では若年性アルツハイマー病のなんたるかが描ききれていないように思った。焼き物に込めた思いは映像の勝利。妻役の樋口可南子もよかった。

●「解夏」 本が先。さだまさしさんのこの短編集があまりに素晴らしくて友人に勧めまくった。映画も配役は良く、長崎の町が非常に美しく描かれているのだが、小説ほどの感動が伝わってこない。淡々としすぎてるのかなぁ。

●「椿山課長の七日間」 映画が先。浅田次郎原作映画が続きます。これは今週末ロードショー公開。試写会を観てきました。すっっっごい感動。鎖骨に涙が溜まるぐらい泣いた。西田敏行が伊藤美咲になる荒唐無稽な設定だけど、とにかく笑えて泣けて。身近の死が続いて死生観が変わりつつある今だったから余計に沁みたなぁ。死にゆく最後の3日間を、こんなふうに過ごせたなら。
余貴美子 (男たちのYAMATOの母親役も良かった)、子役の須賀健太(あのALWAYS三丁目の夕日の子ね)、志田未来(「女王の教室」の子ね)、國村準(朝のNHK連ドラのカモカのおっちゃんね)が特に素晴らしい。久々に見た桂小金治(この作品が30年ぶりの映画出演だって!)もイイ味出してた。
朝日新聞に連載されていたんだね。これから小説を読もうっっと♪


「椿山課長の七日間」11月18日(土)から 全国ロードショー公開。
http://www.tsubakiyama.jp/
          
 小川にだまされたと思って、ぜひ 観てみてね♪



mokomoko43 at 10:13|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ! 芸術  | 映画

美味探求

748510ad.jpg TFMパーソナリティーカレッジの講師の先生方で 食事をする機会があった。
美味しい料理に舌鼓を打ちながら、
「じゃぁ今まで食べてきた中で 何が一番美味しかったか?」
なぁんて まるで小学生同士みたいに言い合う ってな展開になったのよ。

S先生・・・中国・桂林を旅した時に食した春巻。
何かわからない食材を薄焼き卵で包んで揚げたもの。パリッとした食感のあと、中からふわぁ?ととろけるような長芋(おそらく)の感触がたまらなかった。
U校長・・・船の上でさばいて食べた、自分で釣ったヒラメ。彼は必殺釣り人なので、釣った魚の話はどれも美味しそう♪
J先生・・・自分の妻のお母さんが握ってくれたにぎりめし。テレビのグルメ番組を長く担当されていたので、全国の旨いもんは小川以上に詳しい。どこのどんな料理・酒の話題も知らない!ということがない。おそれ入谷の鬼子母神!それでもいっちばん!となると人情・浪花節になったのがおもしろかった。

さぁ 日本国中、歩いて回ってる小川先生は、さぞかし美味しいもんを言ってくれるんだろう♪って 皆が期待の面持ちで私の発言を待っているのだが、ハタと困った。うぅ?ん ひとつに絞れない。

それぞれの土地にほんとに美味しい思い出は山のようだ。
たとえば。。。

・せんだっての千葉県勝浦の日戻り鰹の刺身。
・青森の料亭で食した「フジツボをサッと煮たもの」。最上の海老と蟹の旨さを二乗したような究極の味だったな。
・秋田は金浦の白瀬フェアの打ち上げで食べた海賊焼きの茄子。ミズのおひたし。素材は大衆的でもあの炭の上でグツグツ茄子が煮えて蒸気機関車みたいに湯気を噴き出す興奮、醤油を垂らしてアツアツを食す旨さは他の追随を許さない。
・大分のフグの白子を焼いたもの。&究極のフグ刺し。
・鹿児島はのん呑ん亭で食すキビナゴの刺身とメイクィーンの肉じゃが。
・沖縄の「ちゃんぽん」
・富山の「だいどころ屋」のゲンゲの昆布締め。サッと炙った「このわた」(ナマコの肝を干したもの)
・福井・越前町の漁解禁日に食したズワイガニの雌(せこがに)
・新潟は栃尾のあぶらげ。ぽっぽ焼き。越後屋のカウンターに座ってお寿司感覚で食べるおにぎり。
・盛岡は盛楼閣の辛さが調整できる「冷麺」。
・福島の円盤餃子。
・山形の牛肉&醤油味のイモ煮。
・宮城県石巻は桃ノ浦、ドライブイン瑞幸のトロサンマの刺身。
・高知のウツボの叩き。
・徳島の鳴門鯛の塩焼き。
・香川の「中村」の讃岐うどん。ネギも自分で刻む究極のセルフ。
・鹿児島の焼き海老(鹿児島特産のクマエビ)でダシをとったお雑煮。島津家に代々伝わる味なのだ。
・長崎は香月のしっぽく料理。坂本龍馬がつけた柱の刀傷など眺めつつ、テーブル上での和・洋・中の全ての美味しいとこどりを味わえるのが素晴らしい。おねえさん遊びもあって、お大尽気分も贅沢に満喫。
・長崎のボルドーのトルコライス。これは1枚のお皿でナポリタン、とんかつ、ピラフが味わえます。長崎は食の合体ってのが得意ね♪
・大分市都町の「ばかうまラーメン」。辛子高菜のトッピングで旨さ倍増。呑みの仕上げに必須。
・鹿児島県甑島で獲れたてを七輪で炙って食べたキビナゴ。
・高知の「徳谷産トマト」。元祖フルーツトマトなのだ。1個800円するのもある!御贈答用には桐の箱に入っているのだ。
・奄美大島の鶏飯。汁かけ飯です。お祝い料理です。最初に食べたのは何故か鹿児島県池田湖(イッシーでお馴染み)近くの民家造りの店。
・シンガポール、ノビナ駅近くのWee Nam Keeのチキンライス。いわゆるケチャップご飯のチキンライスとは全然別物。パクチーの香りもGoo!
・ノートルダム寺院前の路上で売っていた焼き栗。天津甘栗とは似て非なるもの。香ばしさが素敵。寒い冬にオススメ
・ニューヨーク、グランドセントラル「オイスターバー」のニューイングランド・クラムチャウダー。生牡蠣も勿論最高だが、ここに行ったら絶対コレ。くれぐれもホワイトソースのニューイングランドのほうをオーダーすること。7$ちょっとでお腹いっぱいになる。マンハッタンクラムチャウダーはトマトソースです。最近、東京品川に支店が出来た。
・等々力の寿司屋「會」の白子のバター醤油焼き。大衆的な味ですが病みつきになります。
・フォーミラで出来た白エビ風味のラーメン「豊海ラーメン・白エビもこにゃん」。どこに出しても自慢のラーメン!
・大阪梅田「蛸の徹」の「たこ焼き」。粉ものの代表だが、自分で焼くのがほんっとに楽しい。
・札幌雪祭りの夜に食した屋台のホルモン焼き。哀愁のトンちゃんの思い出。
・焼きたてのフランスパンにクリームチーズとレバーパテを塗って食べること。この食べ方を教えてくれたアノ人は今...
・駒沢の沖縄料理バー「月ぬ美しゃ(つきぬかいしゃ)の八重山そば」。
・琵琶湖の沖島「山甚水産」の鮎の佃煮。佃煮の認識が変わった。
・マレーシアはマラッカのババニョニャ料理のデザート「チェンドール Ce
ndol」。見た目はなんだが、すっごい美味しい。
・山形県鶴岡のタラ汁。三幸寿司の穴子の丸焼き(これも見た目はグロいが味最高)。
・滋賀県今津の西友(にしとも)の「鰻のひつまぶし」ふっくらウナギの三度美味しい食べ方に感激。

 と、枚挙のいとまがない。。
ど、どうする?小川?! いったいどれを言おうか。。。
(あ。思い出してね。今まで食べた何が一番美味しかったか?を言い合う場面だったのだ)

 で。私が皆に話したのは コレだったの。

時は、1998年の7月。ニューヨークからヒルサイド・アヴェニューの生放送を2Daysでおこなったとき。
現地のGYOスタジオのオーナー西川さんと佐藤めぐみさんが用意してくれたカップラーメン。
そう、日清のカップヌードルなんてブランドもんじゃない、どこの国製かもわからないアヤしげなカップ麺。で、作ってくれたポットのお湯もぬるかった。。。
普通に食べたら、お世辞にも美味い!なんてぇ代物じゃぁないんだけどさ。
大きな仕事をやり終えたんだなぁという充実感に加え、日本の午後4時という放送終了時間は現地の午前3時。そう、真夜中です。
海を越えて届いた膨大な数のメールやファックスを整理し終えたら、もう午前4時。さぞかしお腹も空いただろうと買っておいてくれて、作ってくれた その優しさ。異国で触れたなんともあったかい お心に情けに むせび泣く小川&ヒルアヴェスタッフ。
嬉しかったなぁ。。。
こんな思いやりを持てる人間に私もなりたい。。と思ったものだったなぁ。

そんなこんなで、私の魂の 史上最高うまいもんは
「ニューヨークの夜明けのカップ麺」に決定!なのでした。チャンチャン♪



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2006年11月07日

続・ふたり(のモーツァルト)5

 昨秋に続いて 二度目の凄いデュオ演奏を聴いてきた。

小曽根真&塩谷哲 「デュエット」  2006.11.06 (月)
会場: かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール
開演: 19:00

前のレポートは ここ参照。
http://djmoko.livedoor.biz/archives/2005-11.html#20051116


あの世界(どの世界? 笑)の小曽根真 と 塩谷哲。
場所は押上の更に先。立石駅と青砥駅の中間、かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール。
遠いよ。。。東京を縦断して来たよ。隣りはもう千葉県だよ。
昨年は最寄りの渋谷はオーチャードホールだったので楽だったんだ。でも、この二人のコンサートを聴くためなら、たとえ地の果てでも...と思い直す。

ワインレッドのシャツの塩谷とホワイトの小曽根。まるで芳醇なワインを自らサーブするかのように、紅白の衣装に身を包んだふたりがステージに登場。
向かい合わせに置かれた2台 フルコンのグランドピアノ。
正面から見ると、ほぼ左右対称なレイアウトは 合わせ鏡 に見えてくる。
そこに解き放たれた稀代の表現者二人の20本の指達。黒と白の鍵盤を、まるでウサギが野山を駆け巡るが如く、嬉々として本当に嬉しそうに 野行き山行き 駆け回る。
そのはしゃぎ声が聞こえてくるよな ♪音色 音色 音色。

昨年は初めての二人の世界に、聴くこちら側も緊張して臨み、ドキドキしていたものだったが、さすがに三年目の試み、この秋も全国10公演の3ヶ所目とあって、なんとはなしリラックスした雰囲気が漂い 心地が良い。

この合わせ鏡。
決して同じ姿を 映し合っているのではない。
たとえば、自分の顔を鏡に映して見た時、予想外にアンニュイな表情をしているもう1人の自分を発見して、たじろいだことはないだろうか。
あるいは悩み多き時ほど、ポヤンと脳天気な明るい表情をしている自分を見つけて驚いたことはないか?
そんなダークサイドもサニーサイドも、互いの鏡に映しつつ、より違いを明確に くっきり浮き彫りにしているんだな。

「お客さんや 互いの家族は、僕たちを(まぁ!あんなに見つめ合うなんて妬けちゃうわ)なぁんて言うんですが、目と目を見てないと、どこ行っちゃうかわかんなくなるんでね」などとMCで笑かしてくれていたが、ほんとに、つい嫉妬しちゃうぐらい、男と男は互いの目をしっかり見つめ合いながら自在にメロディーを繰り出していく。
組んずほぐれつ。上になり下になり 重なり合い、ぶつかり合い。
愛を込めて。

今回、聴いていて面白かったのは「Valse」という曲。ソルトこと塩谷が東京芸術大学音楽学部作曲科在学中に書いたという膨大なスコアから勿論、ふたりとも暗譜で弾いていた。二十歳の若きソルトの苦悩と歓喜が繊細に表現されている。その若さが煌めきがちゃんとスナップショットで切り取られてそこにある。時を経て、倍の年輪を重ねたふたりが今なお、いや、二十歳の頃以上に今、青春のただ中にいる喜びを、ちゃんと具現化しているんだよ。
   今が充実してるって いいね。

それから、最初のデュエット演奏のためにふたりが書き下ろした「Spanish Waltz」と「Heroes sin Nomble」。
ジャズの作曲の場合、通常、一枚の楽譜で10分でも20分でも演奏するものだが、力が入って書き込んで何十枚もの楽譜になってしまったという2曲。どちらも もはや音符の存在を感じさせないほど躍動感に満ちあふれた生き物、立体になっている。
喩えるなら 空いっぱいに駆け回る龍。龍神が音の中にいる。すごい。

アンコールに披露してくれたのは、なんとモーツァルト。
もうすぐ。11月12日に2006北九州国際音楽祭において、2人で弾くという「2台のピアノのためのコンチェルト」を、第一楽章のみ聴かせてくれたのだ。
このところ、モーツァルトを一所懸命弾いているという小曽根さん、一緒に演ろう♪という愛を込めて、塩谷へ楽譜をコピーし、綺麗に装丁し、for SALTと宛書きして送りつけたのだという。
そうまでされたら。。。やらんわけにいかんでしょう。泣く泣く練習したという塩谷と 小曽根のふたりで奏でるモーツァルトは、生きとし生けるものたちの生の喜びに満ちあふれ、もう客席の我々は「生きてるってことが、ここに生きてこの表現に立ち会えていることが、嬉しくて楽しくて、笑っちゃうしかない。。
誰よりも満面の笑みで聴いているモーツァルトの顔が ふたりの間の頭上に見えた。気がした。

モーツァルトよ。
このふたりのために この曲 書いておいてくれて ありがとう。


最後に。
楽屋で会ったふたり。小曽根さんは 少し痩せてカールして額に垂れた前髪がまさに。ソルトも尚いっそう精悍に男前になって、まるで稀代の色男・”ふたりのモーツァルト”だったよ。

Set List
1st
M1.あこがれのリオデジャネイロ(塩谷 作曲)
M2.Do You Still Care ?(塩谷 作曲)
M3.Valse(塩谷 作曲)
M4.Somethng's Happening(小曽根 作曲)
M5.Enharmonie(塩谷 作曲・ソロ)
M6.Spanish Waltz(塩谷 作曲)

2nd
M1.Agua de la Musica(小曽根 作曲・ソロ)
M2.Lazy Uncle(小曽根 作曲)
M3.Bienvenidos al Mundo(小曽根 作曲)
M4.Heroes sin Nomble(小曽根 作曲)

Enc.
M1.2台のピアノのためのコンチェルト第一楽章(モーツァルト)
M2.Misty(スタンダード)


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共通言語5

1e156ebf.jpg 楽しいパーティーだった。

 友人宅に「きりたんぽ鍋セット5人前」が届くということで招かれた。
主催者も客人も 私以外は皆、音楽家ばかり。いきおい、音楽の話、音楽を通して知り合った共通の知人の話で花を咲かせ。

 勿論、きりたんぽ鍋は めっちゃ美味しいかった。

この鍋のポイントはダシにある。比内地鶏を贅沢につかった濃厚な醤油味のダシが たっぷり2リットル分、パックされている。
それにまずは ささがきゴボウ、しらたき、これまた比内地鶏の肉を入れて沸騰させ、そこにマイタケ、セリ、ネギを投入、さらに比内地鶏のつくねをスプーンですくって団子状に入れていく。
すべてに火が通ったころ、メインのきりたんぽを うやうやしく並べ入れるのである。(この材料全て、入れるだけ〜〜♪状態で揃って届く、あぁ なんて素敵な きりたんぽ鍋セット!)

見よ。斜めに切った断面をこちらに向けている様は さながら高貴な雛人形のごとし。美しい横顔をキリッと見せつつ鍋の真ん中に横一列に並び、鎮座ましましている。うふ。可愛い♪

食べるタイミングが難しい。早いと固いし、少しでも遅れると、"きりたんぽ" は オヤジと、否、”おじや”と化してしまう。
ぐつぐつと煮えるあぶくに身を委ねるうちに、毅然としていたお雛たんぽが「あぁ、もう私ダメ。早く支えてたもれ... 」と、纏足の楊貴妃のようにしなだれかかる前の瞬間を レンゲでサッと救うのである。
さながら、我々食いしんぼ隊は、白馬にまたがった騎士なのだ!

秋田県の野を元気に走り回っていた比内地鶏の身は、ほどよく締まり、噛みしめるほどに じゅわっと旨い肉汁が口中にほとばしる。ゴボウ、セリ、舞茸らは名脇役に徹しつつ 比内地鶏のスープに更なるコク、深みを加えて、ヒロインのきりたんぽに 厚みのある味を 染み込ませていく。

「あふあふっっ(あつい!)、おふ、おふっ、お・い・ひ・い。。。!」
まんず、うんめぇのぉ〜、ほんのこつ、うまかばい、ほんま、旨いでー、まっこと、旨かぁー、ほんと うまいもねー!
各種方言が雑多に入り乱れつつ、一同 美味い旨い♪と舌鼓を打ちながら、お喋りはいっこうに止まらない。

いきおい、躁状態となり、ついには真夜中のセッション大会が始まった♪

ギターを引っ張り出す者、アコーディオンを奏でる者、お手軽キーボードを弾きだす者、歌いだす者、さるものひっかくもの、手ぇ叩く者、、、
それをビデオに撮す者、写真に撮る者、、、
もう なにがなんだかわかりませんが、千々に乱れて宴たけなわ。
「こんな曲つくってたんだけど、これ絶対あなたが歌うべきやわ」
「良いメロディーだねぇ」
「それなら こんな歌詞は?」
「こうアレンジしたらいいんじゃないでしょうか?」
「次の私のアルバムに入れる! 決めた♪」
「それではレコーディングの時には全員なにがしかで参加ということで」
「いえぇぇぇ〜〜い♪♪♪」

なんだか知らないうちに 素敵なコラボ作品(のタマゴ)が 世に産声を上げた瞬間だった。

音楽っていいな。

音楽で結びついている人たちって、言葉以上の「音楽」という 共通言語がある。
ほんとうに羨ましいなぁ。。。と思いつつ、横から眺め 聴いているのもイイキモチ。

はらからがいて 楽しいと 腹から感じる 夜でした。


うまい鍋 美味し人々 美味き音 
  賑やかにゆく 神楽月(かぐらづき)の夜 



mokomoko43 at 17:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!   | 音楽・放送

2006年11月02日

合掌

 この喪服。この10日間に 3回目を着ることになるなんて。

同じ事務所サンディに以前所属していたDJ仲間の 奥様が亡くなったのです。
38歳。若すぎる死。
不治の病は 若い彼女の身体をあまりにも早く蝕み、帰らぬ人としてしまいました。
幼い2人のお子さんが 通夜の席で無邪気に振る舞う様が  皆の涙を誘います。
焼香の場から二階へ続く階段の壁には 彼女が生まれてから亡くなる直前までの写真が アルバムのページそのまま貼られていました。そして、上の白壁には 初めての出産時のビデオが映し出され。。。
故人の死を家族が本当に悼んでいるキモチが しんしんと伝わってきて、一緒にいたDJの光邦と 嗚咽。

最後は延命治療をおこなわず、自宅で 夫が手を握るなか 息を引き取ったと聞きました。
直前に 同じ病気で 相次いで友人と身内を亡くした私には 考えさせられることでした。

病院のベッドで。自宅の布団で。

自分の往生の場所を夢想するとき どこでどんな逝きかたであっても、思いは残るのだろうかと。

通夜には ほんとうにたくさんの人々が訪れていました。彼女と その夫であるDJパーソナリティーの彼の人徳でしょう。外にあふれ出た弔問の列が数十メートルにも渡って続いています。
焼香の順番を待ちながら 見上げた空には厚い雲。その上を夜間飛行の旅客機がライトを灯して飛んで行くのが 雲を通してうっすら見えます。
ゆっくりゆっくり移動していく ホタルのように儚げな灯りは まるで、ここから彼女の魂が 名残惜しみながら去っていくように感じられ。

また 人の生きるということ。死にゆくということ。その狭間で揺らぐ無情の思いに 身体ごと 地に引っ張られる思いだったのでした。


耕作 がんばれ。



mokomoko43 at 21:13|PermalinkComments(6)TrackBack(0)この記事をクリップ!  

チャペルに響く 誓いの歌声

5e19a3f8.jpg 品川教会にて「心の誓い」と冠されたチャペルコンサートに行ってきました。
日野美歌さん。
彼女は ものすごいヴォーカリストなのだ。とライブの度に実感するのだけれど。今回は場所が、なんと聖なる教会のグローリアチャペル。
バック・ホライゾントに浮かび上がるのは 本物の(!)白い十字架。
左右に円錐形に垂れた白いドレープ、後方に秋の草花を配し おごそかな雰囲気は いやがおうにも増していきます。
パイプオルガンで始まる なんと荘厳な「桜が咲いた」。
聖・少女 みかりんが 神々しくも華麗に登場で 息を呑んでしまいます。

バックに参加したのがピアノ、ギター、トロンボーンに加え、ファゴット、オーボエ、コールアングレーというクラシカルな木管楽器。教会音楽にぴったりよねぇ。。格調高さと 牧歌的な素朴さと。両方が感じられ、実は一番求めている 胸の芯に届く音色が 教会の空間に心地良く響き渡って うっとりと聞き惚れます。

今回は 選曲も いつもと違う。この牧歌的木管三重奏と共に、童謡を、いくつも聴かせてくれたのでした。
「里の秋」「赤とんぼ」「紅葉」そしてドボルザーク新世界から「家路」。
合うんだなぁ。彼女の澄んだ歌声と木管と 教会の残響とこの雰囲気に。

なかでも「里の秋」。
    この歌 御存知?
♪ し〜ずか〜な しずかな〜 里の秋 ♪ で始まる童謡ね。
この歌い出しのところしか憶えていなかった私、祈りの歌なのだという 歌い始める前の彼女の説明に 愕然。
南方の戦場に行ったまま、いまだ帰らぬ父の無事を母子がじっと祈りながら秋の夜長、糸を紡いでいる。。
そんな情景を歌っていたのです。
しずかに しずかに 感動と 平和への誓いが胸にこみ上げてきて 涙。

最新シングルにカップリングされている韓流ドラマ「チャングムの誓い」を自作の詩でカバーした「心の誓い」もイイ。

「夜霧よ今夜もありがとう」など昭和歌謡をジャズアレンジで歌うコーナーは しっくり馴染みました。
日本語で歌うジャズ 日野美歌さんにはどんどんやってほしいな。

「翼をください」も チャペルでだからこその伝わってくる「祈り・誓い」の思いが 伝わるものがありました。アンコールラストの出来上がったばかりの新曲「海に降る雪」は、、、せつない。

演歌だとか ニューポップスだとか ジャズとかボサとかソウルとか。
そんなジャンル分けが 彼女のような歌うために生まれてきた人間には 不毛なのだと 今回も気付かされるのです。

みかりん 素敵だったぞ。もっともっと いくところまでいけ〜〜〜〜!


mokomoko43 at 21:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! 音楽・放送