2007年03月
2007年03月28日
4月から新番組スタート♪
この4月から新しく始まる番組を担当することになりました。全国JFN系民放FM局をネットする 「DAYBREAK FRIDAY」
毎週金曜日の深夜1時〜3時の2時間番組。
コンビを組むのは あの CHAGE & ASKA の CHAGEさんです。
チャゲさんと言えば、TFMの人気深夜番組「ノルソル」での楽しいトークが思い出される、魅力いっぱいのパーソナリティー!
不肖小川が 御一緒できるなんて ほんとに望外の幸せです。
音楽番組の「セッション2007」は別として、ずっと担当してきたのは昼帯のトーク番組なので、深夜にどんな方々が聴いて下さるのか期待と不安が入り交じりますが、案外落ち着いた年代の方のほうが深夜放送を友達として過ごしてきた青春時代があるから、馴染んで下さるのかなぁとも。
今のところ、どの局がネットするのか正確なところは不明ですが、基幹局も ネットに名乗りを挙げてくださっていると聞きました。
やる気満々で燃えています〜♪
あなたの地域で もしも聴くことが出来たなら。どうぞ御参加下さいね〜!
金曜深夜は 一緒に 大人な時間で盛り上がりましょうね〜
今週のおいしいものVol.7〜富山湾の神秘 ホタルイカ

3月22日。月に一度の富山からの生放送をおこなうため、富山空港に降り立ちました。フォーミラこと「For You 未来倶楽部」はこの5年半、東京のスタジオからは小川が、富山のスタジオからはゆっきー・田島悠紀子アナが喋るという二元生放送でお届けしてきましたが、彼女が更なる飛躍でFMとやまの看板番組を担当することになり、3月いっぱいを持ってフォーミラの卒業が決定。この日は同じ空間で面と向かってトークするのが最後の放送となり、感慨ひとしお。番組終了後の打ち上げもいきおい怪気炎をあげる呑み会となりました。
場所は富山市栄町の居酒屋割烹「ときよう」さん。
ふぐ刺し、ふぐちり、ふぐの唐揚げ、ふぐ雑炊と黄金のふぐコースに舌鼓を打ちつつも、富山の今が旬と言えば、やっぱりこれ。
『ホタルイカ』〜〜♪
白エビが「富山湾の宝石」なら、ホタルイカは「富山湾の神秘」と謳われる小さなイカね。東京あたりじゃボイルしたパック詰めしか見られないけれど、青白い光を発する生の姿は、いと 美し。
” 竜宮からの使者 ”なんて言われるのも わかるわぁ。
産卵のため、春に富山湾に数多く接岸します。海岸に無数のホタルイカが打ち上がり、それを「ホタルイカの身投げ」(海の生き物にとっては陸に上がるのが身投げなのね...(^^;) )なんて言って地元の人はバケツ持って拾いに行くこともあるのだとか。番組で皆に呼び掛けて、拾いに行ったこともあったなぁ。。。(遠い目)この時は収穫ゼロ!だったけど、良い思い出。
神秘的な光で海面を染めるのを観光船に乗って観に行く「ホタルイカ観光」なんてのもありますが、我々はもっぱら舌で愛でるのだ♪
まずは 茹で立てプリップリのホタルイカをポン酢醤油でいただき、感動。丸々していて新鮮さがダイレクトに伝わってきます。柔らかな外側、濃厚なワタ部分、噛みしめるほどに口の中にじゅわ〜んと甘みが広がっていくのね。これよこれ!産地で食す 醍醐味です。
さらに、生のホタルイカちゃんが鎮座ましまし、七輪に乗った熱々の石板と共に運ばれてきました。
そう、石焼きにするのです。イカの焼ける香ばしい匂いがあたりに漂い、幸せ感は絶頂に。お醤油をちょっと垂らすだけで、もう最高でしたのねん♪
ちなみに。翌日の昼便の飛行機で帰京するはずが、機体の到着遅れで40分遅延となり、富山空港で1時間半の時間が出来てしまいました。こんな時に嬉しい存在が 空港から歩いて2分のお寿司屋、「とと楽」。
午前11時から開いているから、富山出張帰りの方が引きも切らず 最後の富山の海の幸を堪能して帰ろうとやってくる人気店です。
久々に訪れた小川を ちゃんと憶えていてくれて「もこさん、ようこそ♪」と笑顔で迎えてくれた大将、付きだしに饗してくれたくれたのが「ホタルイカと菜の花の酢みそ乗せ」。あぁ幸せ♪
続くお昼のにぎり寿司膳は、ブリ、白エビ、真鯛、鰺等ご当地ネタに 貝割れ大根入りの美味しい卵焼き、鉄火巻き、ホウレン草のゴマ和え、特製ブリのあら汁に デザート&コーヒーまでついて とっても廉価です。なにしろネタが新鮮!技の匠と富山米のしゃりの旨さもあいまって、至福の気分、思わず昼ビールしちゃいましたがな。
酔いを醒ますために昇った空港の送迎デッキからは、青空にくっきりと浮かび上がる勇壮な立山連峰の姿。あぁ、この屏風絵のような山々の景色があるから がんばっていける。富山に暮らす人々の心の原風景を いつまでも見つめ続け 勇気をもらう私でありました。
きときと富山は お魚天国。4月からは2週間に一度は富山からの生放送となる予定で 富山に通う機会が増えそう。この欄も、いきおい 富山のグルメ話が増えていくことでしょう。
あなたも 春の富山に出掛けたら、ホタルイカに白エビ、味わってみてね〜
よしなしごと
先週の月曜日、ニコル・ミラーというデザイナーの25周年パーティーで代官山へ行った。(写真は左から やや嬢、ニコル・ミラー女史、小川)
ニューヨークで活躍する女性デザイナーのニコル本人も来日して出席し、業界関係者でごった返す会場内は異様な盛り上がり。ドレス姿のスーパーモデル達にちょいと気後れし、ご本人と記念撮影などもおこなったあと、普段着に毛の生えた(!)程度の装いの我々は早々に会場を後にし、近くのバーで飲むこととなった。
代官山の 隠れ家のような店。
イベリコ豚の生ハムなどを肴にチョイスした赤ワインが殊の外美味しく、男女4人 飲みながらの会話も弾んだのだった。
元・国際線のパーサーだった男性が いろいろと面白い話題を提供してくれる。
「ペンシル」「ペニンシュラ(半島)」「ペ○○」( (^^;)書けない...)
これらの言葉に共通する接頭語の「ペン」にはどういう意味があると思う?」
一同、目配せしあう。
「そう。とんがっているって事だね。
じゃぁ、「アルミニウム」「アルバム」「アルビノ」「アラバスター(雪花石膏)」などの最初の「アル」はどういう意味がアル?」
なんて質問に 残る3人は沈黙。
「白い、、、かなぁ」とおそるおそるの答えに 彼曰く「ビンゴ♪」
アルバムalbum とは「白い平たい板」が原義。と辞書にもある。
そうか。英語の成り立ちも分解して考えていくと面白いもんですねぇ...とひとしきり盛り上がった後、
「じゃぁ、アルコールは?どうしてかしら、白と関係ある〜?」
で、また みんなで考える。
やおら、答えるのは ややちゃん。(あの「夜霧のハウスマヌカンというヒット曲を持つシンガーです)
「ほら、飲み過ぎると、赤いの通り越して、白い顔になっちゃうじゃん。私なんていっつもそう!」
ふふ。面白い。
辞書には アルコールalcoholは「まゆずみ用の細かい黒い粉」が原義」とある。
なにぃ、黒?? 謎が 謎を 呼ぶのだ。
さて、アルコールって言葉には どうして頭に al がついているんだろ?「白い」って意味とは 関係あるの??
どなたか説明できる人、教えて偉いひとぉ〜〜!
2007年03月19日
今週のおいしいものVol.6〜プチプチ触感のNew 野菜
なんて素敵な ランチ会食の場に参加する機会を得た。場所は四谷の閑静な住宅街の真ん中にある「オテル・ド・ミクニ」
そう、あの”世界のミクニ”こと 三國清三シェフの店である。
1999年、フランス・ボジョレーにてルレ・エ・シャトー世界5大陸トップ・シェフ5人の1人に選ばれた料理界のカリスマのレストラン。
ふぅ。。。
とっても楽しみにして 出掛けたのだが、そこには本当に暖かい、もてなしの心に満ちあふれた 料理の数々があった。
お昼の12時半。
集合したのは総勢11名。全員揃うまで、まずはウェイティングバーにて昼シャン(昼間のシャンパンね。大地真央さんと婚約した盛田さん、おめでとう♪)。会食メンバーは皆、日本の「食」のこだわりの方々ばかり(何故こんな やんごとなき集いに小川が同席してるのか、謎!)という事もあって、個室に着席した直後、オーナーシェフの三國さん自ら御挨拶に登場。本日のメニューを説明してくださる。メニューに載っていない一皿目は 昔からずっと出しているというタマネギのキッシュ。薄いパイ生地の上には「茶碗蒸し
?」と思うような繊細で絶妙のフルフル卵豆腐ふう。お・い・ひ・い。
ここから始まった料理は マグロの漬け風だったり、ホタルイカやふきのとうを使ったサフランリゾットだったり、フレンチなのに「和」のテイスト満載な優しい優しい料理の数々。身体が心が 今、にっこり満面の笑みで喜んでいる、という事を しみじみ実感するのだ。
そして自然派創作フランス料理というだけある。と思ったのは野菜や肉や魚や、その全てに生産者の顔かたちが見えてくるようなメニューの記述だったこと。(この項、最後に転記します)「こだわりの」というのは、こういうのを指すんだよなと思う。
中でも、面白かったのは、『バラフ』という野菜。
アフリカ原産の塩味のする野菜とあって、何これ〜?一堂に会した食の達人達も初めて耳にするらしく、頭に大きなクエスチョンマークが浮かぶ。そこで、三國シェフが 料理にする前のこの謎の野菜『バラフ』を皿に盛って 持ってきてくれた。
なんだか肉厚で、まるで朝露に濡れているようにツブツブが葉の表面についている。「どうぞ、ちぎって一口食べてみてください。」にっこり笑うシェフに促されて、おそるおそる口に運ぶと。。このツブツブが。。。しょっぱいのよ♪
(まるで往年のNSPの歌ですわね。「♪ツブツブの(つぶつぶの)しょっぱい汗が(しょっぱい汗が〜)♪」)
ノン。決して汗ではない。
野菜自体に塩味があるなんて、なんちゅーことだ。食べ過ぎると、高血圧になるかしら、、などと言いつつ、まるで海ブドウのような
プチプチ、シャクシャクした食感に感嘆。なんでもサボテン科の植物だとか。
野菜も日進月歩、日々進化していくものよのぉ。と言うか、飽くなき食への好奇心が 新たな食材を産み出すのよね。自然界の産物と人を媒介していくのも、一流の料理人達のお役目なのかも。
さて、料理はメインへ。
ポークです。上に黒トリュフが何枚も乗ってます。素晴らしい香りです。とろける味です。柔らかい。赤身がかったその断面は、どんな牛肉もひれ伏すような極上の姿。みんなで「うむ。。。」と唸ってしまったまま、ただ黙々と 食すのであった。
ほんとに旨いものの前では どんなお喋りも 無口になるなぁ。
デザートは3品も出てきた。中でも、飴細工で桜の枝と花びらを作って添えた「桜のムース仕立て」は、まるで苺大福。和菓子の繊細さが見事に表現された逸品。日本人の匠の技を その凄さを感じる。
三國さん。素敵すぎる。
数人が居残り、新館なども見学させていただいた後、お茶を飲みながら三國さんの話を聞く。「今日のメンバーの名前を見て(これはミシュランが評価に来たぞ!)と思ったら、違いましたね」と笑顔で語る。ふっくら優しい表情は 厨房に立つ時には違う顔になるのだろう。
幸せ。満ち足りた心と身体をフワフワ浮遊させ、昼のワインにちょっぴり紅潮した頬を 弥生冷たい風になでてもらいながら、しばらく四谷の街を 独り そぞろ歩いた。
たくさんの袴姿の女子、ハイカラさんが通る。
そうか。今日はきっと どこかの大学の卒業式。
春だなぁ。
《 本日の特別メニュー 》 2007.3.16 金曜日
・日本一築地石宮さん仕入れ壱岐沖本鮪の”づけ風”御用蔵醤油風味マリネ、茄子のフリットとタルタルソース添え.
・色々海の幸(ホタルイカ・桜海老・白魚・ムール貝・小柱)とグルヌイユ、春山菜(ふきのとう・こごみ・たらの芽・うど・筍)のサフランリゾット合え、アフリカ原産・佐賀で育てた塩味のする野菜”バラフ”添え.
・下北半島・桜鱒のグリエ、トスカーナ・アーティーチョークのバリクール風、小カブと新牛蒡のブレゼ、フランス産タンポポのサラダ添え、アスピックとコリアンダー・クミン・クスクス・ハーブセル和え、ヴィネグレット風味.
・広島・幻霜スペシャルポークのロティ、ヴォークリューズ産黒トリュフ和え、春きの子(ピエブルー・ピエドムートン・プルロット・椎茸・茶樹茸)とトリュフ入り自家製ヌードル添え、ペリゴールソース.
・北海道追分町・生乳100%使用30年カマンベールを作り続けた角谷さんの手造りカマンベール、サワークリームと黒胡椒添え.
・フィリピン産完熟パインのロースト、熊本・甘夏とココナッツ風味のパインのシャーベット、テュイル添え、赤すぐりとレモンバーム飾り.
・桜のムース仕立て、求肥包み、金柑・苺・赤すぐり添え.
・コーヒーとミニャルディーズ
〜シェフ三國の創意により、メニューは毎日刺激的に変わります〜
La La La 裸 天国
テレビ東京の人気番組『出没!アド街ック天国』の川崎・溝の口編で、前にここで紹介した温泉「喜楽里の湯」が堂々8位にランクインしたらしいのよ。出来てから、たった4ヶ月しか経ってないのに。どれだけ地域住民が このスパ施設の出現を喜んでいるのかが 推して量れようってなもんですわ。嬉しいような これ以上、混雑しないで!ってな思いで、迷惑なような。
複雑な思いを抱きつつ、過日も行ってまいりました。
だいたい、普段でもめっちゃ混みなのに、土・日たるや殺人的です。駐車場が満車で長〜い列をなしているのを見て、恐れをなし、まずは食事へ。帰りに行きましたがな。
相変わらずの混雑ぶりであるが、それ以上の満足を得られ、行ってよかった、開いててよかった♪の 至福な私。
でね。いつも この溝口温泉「喜楽里(きらり)」の女湯で 必ずお会いする 妙齢のご婦人がいるの。
べーリーショートの金髪の髪は、ちょっと仏像のように神々しくて。
上半身はものすごい迫力ですが、下半身はすっと細くて。そう、外国人体型ですわね。
彼女は いつも「よもぎサウナ」か「源泉かけ流し露天風呂」にて圧倒的なオーラを まき散らしているのだ。
そんなにしょっちゅう行ってる私ではないが、週に一度か二度。私が足を運んだときには必ず遭遇するから、きっとあのご婦人(私は勝手に"喜楽里観音" と呼んでいる)は 毎日来ているんじゃなかろうか。黙礼だけはするんだけど。いつかお話してみたいもんです。
なぁ〜んのオチも下げも無い話で ごめんなさぁい。
写真は オテル・ド・ミクニのデザート「桜のムース仕立て」
愛でて春 味わって春 桜かな
2007年03月14日
すごいぞ 地獄八景
上方落語の雄・桂 雀々(かつら・じゃくじゃく)さんの落語を聴きに行った。年に2回、東京でおこなっている恒例の落語会。いつにも増して大爆笑と共に、凄い!と思わず唸ってしまう至芸の世界だった。
今回の噺は「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」
全編1時間10分もかかる大ネタ!それをノンストップで 大声で叫ぶ、小声で囁く、時に飛び跳ね、真後ろ向いたり、転げてみたり、とにかく全身を使って表現し続けていくのだから、もはや格闘技である。雀々さんは落語界のスーパーアスリートだなと つくづく痛感するのだ。で、特に今回は いっぱいいっぱいに全力投球するというのでなく、軽々と 楽しげに 余裕を持って。
なんと しなやかな雀さん♪
内容は、前半が サバに当たって死んだ男の冥土への道すがらのエピソードで、三途の川を渡るための 船頭の鬼とのやりとりが最高に面白い。後半は 何故か主人公が 地獄へ落とされた医者、山伏、軽業師、歯抜き師の4人に代わってしまう。
その描写は まさに「インディジョーンズ」のような冒険活劇!
雀々さんの噺は 聴いている人々の想像力を 大いに刺激していく。
冒険活劇の舞台は ホールの空間にとどまらない。登場人物達は、時空を越えた三次元へ実に活き活きと 縦横無尽に駆け回っている。まるでCGのような 胸の空く躍動感。
ギアがオーバードライブに入っていく様は もっともっともっともっと!と 共に高みに上がっていく喜びを覚える。あぁ 快感!
この噺は 桂米朝さんが、古くからあった断片的なネタを再編成し体系づけたもので、米朝師匠が復活させて以来、米朝一門の十八番芸となっている。故・桂枝雀さんが得意としていたようだが、何しろ長いネタだから、そうそう頻繁に上演されるものではない。私も今回初めて聴けた。それが 雀々さんのこんな活き活きとした表現であったことが ほんとに嬉しかった。
終わった後の ご本人の弁。
「5年前にネタ下ろしをやった時より軽い気持ちでやれました。ネタもワインもしばらく寝かせた方が良いかも」
そうですか。こんな長い噺、寝かせているうちに変質してしまわないところがスゴイんだよなぁ。
いや、良い意味で変質させていくいのが、またこの噺の醍醐味。なにしろ、あるある捏造事件やらサトエリ海老蔵破局やら、今を切り取る時事ネタが満載なのだ。その本筋の話とのマッチ具合が絶妙でまたまた大爆笑。みんなで 涙流して大笑い。
そして。
ときどき見え隠れする 今は亡き桂枝雀師匠の影。天から降臨し、時に雀々さんの身体に入り、時に内幸町ホールのどこかで、彼の姿を、大爆笑しているお客さん達の笑顔を これまた満面の笑みで見つめている。そんな気がしてしまう。
今回初めて誘って共に聞いた友人曰く「涙流すほど笑うことが ここ最近の私の生活に欠けていたんだなと つくづく思った。とても大事な時間を過ごすことが出来た。誘ってくれてありがとう」と。
私も。
精神衛生上 イイ涙を いっぱい流させてもらったよ。
雀々さん ありがとう。
毎回 東京の落語家との対談が設けられ、その落語家の話が一席聴けるのだが、今回は「笑点」レギュラーで活躍中の林家たい平さん。
彼の演目は 芝居好きの若旦那が登場する「七段目」。歌舞伎の引用がちりばめられていて その役者ぶりと 軽妙洒脱な枕の部分との対比がくっきり際立っていて これまた聞き応えがあった。
桂 雀々「落語のひろば」シリーズは 東京で もう15回目。
次は 9月の6Days 18本独演会だね。楽しみ楽しみ♪
今週の美味しいものVol.5 〜 じゃこと山椒のマリアージュ
豆腐好きである。豆はそうでもない、むしろ嫌いなのに、白くって四角くって淡泊だぁ〜♪って形になると、途端に 愛してしまうのよねぇ。汝、隣人を愛せぬ時には すがたかたちを変えてみよ。なぁんて。
そんなこんなで、鷺沼に すごーく気になる どうやら豆腐料理の店らしい場所があって、随分前から行ってみたい!と思いながら、いつも満員のウン時間待ちで門前払い、入ることが出来ずにいた。
そこで、早くから予約を取る戦術に。(だったら最初から取っておけよぉ〜! ははぁ お説ごもっとも)夜8時半からのお席でしたらお取りできますとの返事で、苦節3年 ようやっと門をくぐることができたのである。パチパチパチ おめでとう〜♪
『とうふ屋うかい』
なんだか、映画「キルビル」に登場した遊郭風の料亭か、「千と千尋の神隠し」の湯屋みたいな風情。回廊式に配された各部屋はすべて個室。そのプライベートな空間から美しい中庭が望める。
な、なんだか高級感があるでないの?
2,300平方mの庭は池泉回遊式庭園ふうで、(ここまであくまで○○ふう...ってのがポイントね(^^;) )赤い欄干の太鼓橋やら東屋など配され、ちょっと平安貴族になったよう。
ここの豆腐料理は四季折々に違うメニューらしいが、我々は冬の献立から 季節限定の「とろめん豆腐とつみれ鍋コース」を選んでみる。(↓このページ参照)
http://www.ukai.co.jp/saginuma/info/frame.html
これが なかなかどうしてコストパフォーマンスの非常に高いもので、先付けから 彩り良く盛られた季節の盛り合わせ、お造り、油揚げの炭火焼き田楽など どの料理も 見た目も美しく 美味しい。いきおい、竹酒が 進む進む♪
メインの鍋は 揚げ出し豆腐とイワシのつみれ、大根、最後には稲庭うどんなどもあって、シンプルにして旨くじっくり暖まる。
ちなみに、同じ「うかいグループ」の中でも、東京タワーの真下にある「東京・芝とうふ屋うかい」では、料理の値段が一桁違ってくる。ビバ 神奈川県。ローカルな立地に 乾杯。
さぁ 今日の いっちばん美味しいもの。
じつは 仕上げの ご飯であった。
「じゃこごはん」
真っ白なご飯に こんもりと「じゃこ山椒」が盛ってあるだけ。
これ 絶品。(あまりに美味しくて 写真撮るの忘れた!)
ふっくら甘辛くたきあげたちりめんじゃこと ピリッと辛い山椒の絶妙な取り合わせ。口に含んだ途端、懐かしさと大人だけに許される香り高い風味がいっぱいに広がる。さんざん呑んだ後でも この味なら いくらでも ご飯がすすむ。おにぎりにしてもお茶漬けにしても美味だろな♪私なら、この「じゃこごはん」を肴に もっともっと酒も 呑んでしまいそうだ。
あぁ この「じゃこごはん」の味。夢枕に立ちそう。
また 用意周到に予約を入れて この味食べに「うかい」に行こうっと。
「とうふ屋うかい鷺沼店」
営業:11:00〜22:00 21:00ラストオーダー
神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-18-4
TEL 044-865-1028
2007年03月07日
ぞめきの 魂
芝居「ぞめきの消えた夏」が 終わった。今回の圧巻は なんといっても阿波踊りとのコラボレーション。
東京高円寺に実在する人気連「舞蝶連」の出演により、本場の踊りと鳴り物が 圧倒的美しさと迫力の舞台を 作り上げていった。
『すべての芸術は 音楽に嫉妬する。』
この言葉を今回も いや今回こそ 心底 痛感する。
生音の凄さ。それが、単に阿波踊りの「ぞめき」(鳴り物による祭り囃子)としてだけでなく、時に効果音として貫かれ、場面が痛いほど 観る者の心に突き刺さってくるのだ。
木々の葉擦れ、機銃掃射、人々のどよめき、登場人物達の心の叫び、喜怒哀楽。
そういった諸々が 要所要所で大太鼓、締太鼓、鼓、鐘、笛、三味線の音色で表現された。生音はどんな完成された録音をも凌駕する。
打ち上げの席で、ぞめき担当の方々と、「これってジャズだよねぇ」と盛り上がった。
そうして、踊り。時には勇猛に、時には滑稽な男踊り。優美で小粋でシンクロナイズドの美しさに息を呑む女踊り。
オープニングから 芝居と阿波踊りが からみあう。
躍り込んでくる女踊りの衣装は、祭りでは決してみられない、黒の裾よけに黒の編笠。激しい動きから両手を挙げたままピタッと止まった瞬間、彼らは 踊り手からグアムのジャングルの木々となる。
踊り連の束ね役である鈴木麗さん(通称:およよさん♪あややに似てるからだって!)は、身も心も木になりきったと、打ち上げの席で語っていた。
彼女曰く、「私のイメージでは秋の木。真夏の鬱蒼と茂った勢いのある木ではなく、哀しみを受けとめる黄や茶に染まった葉を持つ木になってるつもりでいた」と。「兵士達を隠してあげたい。敵の攻撃から守ってあげたい。最初は、そんな感情をあからさまにして演じている気持ちだったけど、途中から全ての感情を捨てて、ただの木になっていた」と。
すごい。役者陣より 芝居心がある。
若くて可憐な彼女は、日本語が非常に堪能だが、出身は中国北部、旧満州のあたり。日本へ留学中、阿波踊りに出逢い、その魅力の虜になったという。たいへんな責任感の持ち主で、我々素人の踊りの指導から、着付け、衣装の調達、連の皆さんの様々なケアを連日連夜おこなっている。その姿は二十代半ばにして 梨園の妻か、相撲部屋のおかみさんそのもの。私の娘といってもいい年齢なのに。心から尊敬する女性が また一人増えてしまった。
およよさんに、デリケートな問題を 質問してみた。
複雑な反日感情を抱いているであろう中国から来て、戦死した日本軍兵士の鎮魂の意味もあるこの芝居に参加することに抵抗は無かったのかと。
「最初、靖国神社に行く。正直、迷った。(サンディの芝居は社長の強い意向もあって、初顔合わせの日、靖国参拝を恒例としている)
国の人に言えないかもって。夫は来なくてもいいと言った。(彼女のご主人は舞蝶連の連長である)でも、行ってよかった。初めて知った事もたくさん。行ってよかったと思ってる。
私の平和は 今あるささやかな幸せ。連の仲間と踊ったり、一緒に飲んだり笑い合ったり。そんな幸せは どの国の人も同じ。私が今言える平和への思いは それだけ。」
つぶらな瞳を真っ直ぐに相手に向けて話す彼女の言葉は、どんな平和論者の話より、静かに静かに 胸に沁みた。
この指 なに?
「ぞめきの消えた夏」の中での1シーン。母親役の私が 娘に 指で紅を塗ってあげるシーン。
スローモーションで それは象徴的な美しさなのだけれど。
いかんせん、紅を 指で塗るなんてぇ事は 普段 滅多にしない。
(今は、リップスティックが 主流やけんなぁ)ましてや人に塗ってあげるなぞ。
そこで はた?! と考えた。
紅を塗る時って、どの指を使うんだろう?
小指が さまになるよね ということで稽古時や、初日までは小指を使っていたのだが、やっぱりしっくりこない。
辞書には 紅指し指とはくすりゆびの異称とある。
それなら二日目は、、と演出家の大杉氏に相談し、薬指を使うことにする。今度は まことちゃんの「ぐわし!」のポーズみたいで、まことにやりにくい。指がつりそうになりながら、演じてみました。
ふぅ。
ついでに いろいろ 指の呼び方なんぞ 調べてみた。
くすりゆび...というのも、粉薬を混ぜるのに使ったからだとか、なかゆび...は勿論、5本のうち真ん中の指だからだが、高高指(たかたかゆび)なんて呼び方もある。
欲しい!と思ったときに「食指が動く」なんて表現をするけれど、この食指とは 人差し指のこと。
親指は一番太い指で、親方とか主人を表す。
そういえば、彼女?なんて時は 小指を立てるねぇ。
丁寧な挨拶するときつく「三つ指」とは親指、人差し指、中指の3本。
お料理の本などで、「塩少々」というときは親指と人差し指の2本でつまんだ分量。「塩 ひとつまみ」というときは、親指と人差し指と中指の3本で軽くつまんだ量 ですって。
指折り数えて待つのは 指をからめたい あの人との逢瀬。でも、叶わず となりの人を指でつつきながら、指をくわえて眺めてるだけなのさ。
なぁんてね。


