9月4日(日)岩手県宮古市市民総合体育館(シーアリーナ)において、大林宣彦映画監督や歌手のEPOさんらと一緒におこなったフォーラムは とっても素晴らしい内容で 大成功で終えました。

『ふるさとの魅力を世界へ 東北の魅力の検証とその発信方法を考える』と題されたフォーラム。難しそうですが、要はふるさと大好きになってそれを伝えていこうよ、、ということ。

まずは大林監督の基調講演を1時間聴きました。

大林監督。優しい語り口で 本当に素晴らしい一言一句、全てを語録に書き留めておきたいような良い〜お話を聴かせてくれるんだよなぁ。

自分の故郷、広島県尾道市を舞台に、「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」と尾道三部作、後に新尾道三部作と数々の映画で私たちの心の琴線を揺らしてくれているのは周知の素晴らしい映画作家、大林さんですが、ふるさと尾道への思いを滔々と語ってくれたところからじぃぃぃん。。

曰く、温故知新の「温故」を大切にしようということ。
最初に映画「転校生」を撮った時、地元の人々は 絵葉書のように美しい尾道の描写を期待していたのに、スクリーンに映し出されたのは崩れ落ちた土塀、欠けた瓦屋根、古くて汚く見える お金さえあれば直したい 言ってみれば尾道の恥部ばかり。
上映を差し止めて!という声が起きたほど 総スカンだったとか。

でも、考えて。
自分の両親の顔に刻まれたシワは 醜いですか?
自分を育ててくれた月日と苦労と思いがこもったシワは自慢に思いこそすれ、決して恥ずかしいものではない。それは町も同じだと。尾道の町も 自分を育ててくれたシワだらけの顔。それを誇りに表現して何が悪いかと。

結果はすぐに出ました。映画を観た若者達が次から次へと大挙して、尾道に訪れるようになったからです。
実際に自分の目で見て歩いて触って確かめていたい温もり満ちた風景がそこに広がっていたからでしょう。

観光客が町にあふれ、人々はそれに嬉しくも接していった。

「観光」とは光を観ると書きますが、この「光」とは綺麗なものという意味じゃない。
「智恵」を観るのです。旅人は 幸せづくりの智恵をその土地から学んで自分の町に持ち帰り、活かしていく。だから旅人は賢くなるのだ...という話には大きく納得。
観光客を喜ばせようと古いものを壊し、新しいものを無理矢理作っていくのは その町に深く刻まれたシワを整形手術で取り除いたり、厚化粧をして隠すようなものだと。

温故知新の「知新」ばかりで作り上げてきた高度経済成長時代。スクラップ&ビルトでつくる豊かさは、物とお金が資源だった過去のもの。
今はメンテナンスの時代。古いものを修復して活かしていく。そこには対象への「愛」がある。
人との関係も語り合って、意見の違う相手を許し合って「愛」を芽生えさせ、作り上げていくのだと。

そんな「ふるさとおこし」「ふるさと活かし」の話から、第2部のパ寝るディスカッションでは 大林監督に加えて、シンガーソングライター&セラピストのEPOさん、東北JC協議会の長である弓田さんをパネラーとして、小川がコーディネートしておこなっていったのですが、壇上には東北全てのJC理事長数十名も登壇し、皆でワイワイ考える有意義なディスカッション。

自然、食べ物、祭り、美人の奥さん、言葉、歴史、何より「人」に感じる東北の魅力。それを口コミで伝えるのが一番!という結論に達しました。
口から口へ 自信と誇りを持って伝えていくそれは、情報ではなく物語となる。
セラピストとしてのEPOさんの進言も心に残ります。東北は決して暗くない。暗い、、というイメージしてしまうと、思っていなくてもついつい暗い、、なんて喋ってしまう。良いイメージをまず自分の中で持つことが大事ね。

翌日におこなった「みやぎびっきの会」の設立主旨に相通じるものじゃない?
ふるさとを思い、愛を表現することの大切さと嬉しい感動を二日にわたって味わった私でした。

許し合って 活かし合って 愛し合って。
            素敵なふるさと 育てていきたいもんだね。