今日のNHK「セッション505」は、あびる竜太カルテットの演奏収録でした。
1971年生まれの34才。ジャズ界においては女性ピアニストブームの中、ついに逸材男性ピアニストが登場。今年の8月、待望のリーダーアルバムをリリースし、そのレコーディングメンバーでの演奏です。

505スタジオのスタンウェイはフルコンサートグランドピアノで、ピアニスト達にとっても垂涎の名器のようですが、ここで毎週聴いていていつも感じるのは 奏者によって、どうしてこんなにも鳴り方が違うのかということ。
恋の相手が変わると、愛情表現も変わってくるのと... 一緒かしらん。

あびるさんが弾くと。キラキラと。本当にキラキラと。ピアノの音色がきらめいて感じられるのです。
目を閉じて その音色を聴きながら 私はある光景を思い浮かべていました。

5年前。秋田県の雄物川をカヌーで川下りしたときのこと。出発の時は快晴の秋空が広がり、実に清々しく水面を進んでいました。ところが途中から雲行きがあやしくなり、ついに土砂降りの雨が降り出した。
こうなると、回りの景色を楽しむ、、という心の余裕は勿論皆無。”忍”の一文字で自分との戦いを続けていました。
でもね。一緒に乗っていたカヌーイストの中西さんは 一言。
「もこさん、じっと川の水面を見てごらん。
              数え切れない真珠の粒が見えるよ。」
えぇっっっっ???

わぁ・・・・ほんとだぁ。
激しい雨が 川の表面にぶつかって白く輝く。それは 無数の真珠の粒達。首に巻き付けるどんな大粒の真珠より、それはそれは豪華で贅沢な体験。

そのときの雨の真珠が ピアノの音色を聴いていて見えてきたのです。

素晴らしい音楽は 時としてどんなCGよりも 鮮明な映像を見せてくれます。

これだから。 やめられないのよね。