e2d798c7.jpg 世の中に。放送自粛用語なるものがある。
たとえば。。。と例を挙げるまでもなく、その言葉を口にすることによって、少しでも不快な思いをする人がいるのなら、敢えて使うことは避けましょうという言葉達。
気を遣い過ぎることが かえって相手を傷つけることも往々にしてあるんだけどね。
民族・宗教・主義・思想に関しては 殊更に気を遣う。

だから。嘉門達夫さんが ここのカレーは世界一のカレーなのだ!と数年前から豪語していた大阪名物「インデアンカレー」なる食べ物。
ものすごーく興味津々ながら、大阪へ仕事で行く時は 大概食事処も決められていて立ち寄る機会が無いまま今日まで来てしまっってた。
それに加え、”インデアン”って名前にも 引っかかっていたわけよ。

でもね。このインデアン。いわゆるネイティブ・アメリカンを指す言葉じゃなかった。まさに本来の意味、インドの人=インデアンなのだ。そりゃそーだ。カレーってインドの料理だもんね。そんな簡単な事にようやく気付いたのは この看板を観た瞬間でしたぁ〜(左斜め上参照!)

むむ。ターバンのうず高さが  すでに高貴な佇まいだよな。
そうです。
ついに 東京に進出した「インデアンカレー」東京ビルTOKIA B1 丸の内店に 先週、晴れて 連れていってもらったのでした。
いえ、一人で行っても良かったんだけど、どうやら食べるにはそれなりの流儀があるらしい。
食のこだわりグルメの指南を受けつつがよろしかろうと 思った次第。

中はカウンターのみ、21席。土・日は長蛇の列で賑わっているこの店も、ちょうど狭間の時間に訪れたとあって、先客は数名。ラッキー♪
(でも、我々が座ったら、みるみるうちに満席に。恐るべし。。)
注文も通なる仕方があるとかで、有無を言わさず嘉門氏は サクサクと2人前をオーダー、料金も前払いする。(おっ。奢ってくれるの?嬉しい♪)
              曰く、「ルー大盛り、ご飯少なめ、卵」
うっふん通っぽい。メモメモ。
まずは付け合わせのキャベツのピクルスが登場。サラダ代わりに食べようとすると、「Non!」嘉門氏は制止する。
目の前で感じの良い若者(大阪最人気店梅田店店長でした!)がご飯を型に詰め、大きな皿に載せる。
(ほれ、ラグビーボール状にこんもりね♪)
そこにルーが美しくかけられ、真ん中に卵の黄身のみが優しくポトっと鎮座した状態で いよいよ目の前へ。(さらに通は「目玉!」と元気よくオーダーすると卵の黄身が2個、まさに目玉状態で登場するそうな)
やおら嘉門氏は この皿の脇に 先ほどのピクルスを全部あける。そうして、ルーのみ、ご飯とルー、ときどき黄身を交ぜ、さらにピクルスを混ぜ。様々な味のハーモニーを味わうのだという。
食べ方指南を受け いよいよ。いよいよである。

っっごっくん。
     これが噂の「インデアンカレー」。。。!
インド風のカレーは 昨今流行りのスープ状にシャバシャバしているものも多いが、これはインデアンと言いながら ほどよい粘度がある。
さらに色は 黄色みがかっているといってもよい。その佇まいが、母の手作りカレーに通じる レトロな懐かしさがある。
トロトロのツヤツヤ。うぅむ。光ってる。黄金の輝き。
一口。スプーンですくって口に入れてみる。ほぉ。。?!甘い。優しい味。美味しいねと安心してふたくちめに進もうとしたその刹那!ぴきーーーんと辛さが襲ってきたぁぁ!なんでしょこれ?!辛口とも大辛とも書いてないのに、素人さんは この辛さはちょいと驚くんじゃないの?

でも。イヤな辛さじゃないのよ。真っ当な理由のある辛さ。
深い。遠く近く 様々な旨味が 口いっぱいに広がる。なるほどぉ。やっぱり おいしい。この旨味はフルーツかしら?なんの野菜から?肉から?何から出ているのぉぉぉ。
時々、黄身、そしてほどよい酸味のキャベツのピクルスをと一緒に。お水を口に含むと、またカレールーの味わいが変わる。
不思議。七変化。
普段は和やかに談笑しつつ、ゆっくりご飯を味わう嘉門さん。無駄口は一切なく、あっというまに。まさにあっというまに、食べ終えてしまってる。早っっ。
あせる小川。
どうしましょ小川!
とても美味しいのだが、この美味しさがどこから来るのかなんてぇ、分析をしている 心の余裕も 身体の備えも全くなく。
結果、それなりの緊張感を持ったまま 食べ終えたのでした。
店の滞在時間、、そうさな15分。早っっっ。

初めての店。関西に根強く息づく 深い食文化に裏打ちされたこの店。
深淵である。周りを見渡すと、二人組が多い。片方がもう一方に教えてあげてるの図。いいね、こうして旨さは伝播されていく。
 また来よう。今度は インデアンお初の友達 連れて。

(今週金曜日発売のデイリースポーツ連載『嘉門達夫のオモシロ人間交友録』に熱くインデアンカレーについて言及されるとか。必読♪)


「インデアンカレー」
http://www.indiancurry.jp/