2005年12月19日
うつくしきもの
うつくしきもの 瓜にかきたる稚児の顔。
すずめの子の、ねず鳴きするに をどり来る。
二つ三つばかりなる稚児の、急ぎてはひ来る道に、
いと小さき塵のありけるを、目ざとに見つけて、
いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、
いとうつくし。
申し述べるまでもなく、清少納言が『枕草子』の百五十一段で挙げている あれこれね。
ここで言う「うつくし」は文字通りの”美しさ”ではなく、”小さくて愛らしい”ものを形容している。
一昨日、まさにこの「うつくしさ」を観た。
そう、女子フィギュアスケート・グランプリファイナルで見事優勝した15才 浅田真央選手。
彼女を観ていて、清少納言気分で「いとうつくし」と思ったかたは 日本中に たぁ〜くさん、いたことだろう。
成熟した大人の女性らしい優美さも一つなら、可愛らしさも立派な芸術性。
その表情、しぐさ、姿勢、身体全てを使っての表現。その上でジャンプや片手ビールマン・スピンなどの 技術。
女王スルツカヤを破って 堂々の栄冠だった。
なのに、無情なる年齢制限で来年のトリノ・オリンピックには出られないという。
世界一になったのに、何故?
ルールにものすごく抵触しているならいざ知らず、たった87日遅く生まれただけではないか。
侃々諤々、喧々囂々、世の声はかまびすしい。
フィギュアスケート、特に女子は体操などと同様に、身体が成熟する以前の小さくて軽い選手が有利な競技だという。約70年前のオリンピック・ドイツ大会には、日本から12歳の稲田悦子という選手が史上最年少で出場している。
でも9年前、子供の成長を妨げる過度な練習や精神的重圧を避けるためという医学的見地から、国際スケート連盟は 年齢制限を導入した。じゃぁ、オリンピックと世界選手権には年齢制限を設けているのに、グランプリシリーズには出場を認めているのは、ちょっと矛盾しているんじゃないの?って思うよね。
真央ちゃん本人は飄々としているだけに、周りの大人達の動きに色々な思惑が感じられてしまう。
実は「医学的見地」というのはあくまで建前であって、内情はもっとドロドロしているみたい。
ジャンプを跳びやすい体の軽い若手が優勝をさらい続ける事態は避けたい。なるほど、そんなことは勿論、世界的タイトルをつかんだ選手の周りに必ず生じる利権。そう、若きスターはお金になるのだ。典型が15才で長野オリンピック優勝後、プロ転向してしまったアメリカのタラ・リピンスキー選手。長野の後、東京でメダリスト達によるエキシビションが行われることになり、その出演交渉の際、リピンスキーのエージェントは3分の演技に出演料2千万円を要求したそうな。
特例を適用しないと前日明言した国際スケート連盟チンクアンタ会長の言い分、トリノへの強化選手を大事にしたいという日本スケート連盟フィギュア強化部長の言い分、真央ちゃん出してと嘆願メールや電話をかける人達の言い分。
国際オリンピック委員会は黙したまま。
トップダウンか 民意の反映となるか、特例を認めるか否か。認められない可能性が限りなく高いけれど、4年にたった一度だからこその オリンピックにまつわる悲喜こもごも。
スポーツはピュアなもの。という神話を信じるほうが愚かなのかしら。
健全なる精神は 健全なる肉体に宿る。って訳は間違いなんだってね。
健全なる精神よ 健全なる肉体に宿れかし。って 願望なんだって。
あのいとうつくしき 愛くるしい笑顔の前に、大人の思惑は いとみぐるしきもの。
負けるな そんなあしき もろもろに。
みかけはうつくしく、中身はタフに。
浅田真央も 中野友加里も 安藤美姫も。色っぽい村主章枝も。
強靱なる精神力で 皆 重圧に なにより自分に負けないで。
がんばってほしいなぁ。
我々は はたから眺めてる立場のもんです。
いとうつくしきもの を眺めるのは やっぱりしあわせな気持ちになれるからね。
すずめの子の、ねず鳴きするに をどり来る。
二つ三つばかりなる稚児の、急ぎてはひ来る道に、
いと小さき塵のありけるを、目ざとに見つけて、
いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、
いとうつくし。
申し述べるまでもなく、清少納言が『枕草子』の百五十一段で挙げている あれこれね。
ここで言う「うつくし」は文字通りの”美しさ”ではなく、”小さくて愛らしい”ものを形容している。
一昨日、まさにこの「うつくしさ」を観た。
そう、女子フィギュアスケート・グランプリファイナルで見事優勝した15才 浅田真央選手。
彼女を観ていて、清少納言気分で「いとうつくし」と思ったかたは 日本中に たぁ〜くさん、いたことだろう。
成熟した大人の女性らしい優美さも一つなら、可愛らしさも立派な芸術性。
その表情、しぐさ、姿勢、身体全てを使っての表現。その上でジャンプや片手ビールマン・スピンなどの 技術。
女王スルツカヤを破って 堂々の栄冠だった。
なのに、無情なる年齢制限で来年のトリノ・オリンピックには出られないという。
世界一になったのに、何故?
ルールにものすごく抵触しているならいざ知らず、たった87日遅く生まれただけではないか。
侃々諤々、喧々囂々、世の声はかまびすしい。
フィギュアスケート、特に女子は体操などと同様に、身体が成熟する以前の小さくて軽い選手が有利な競技だという。約70年前のオリンピック・ドイツ大会には、日本から12歳の稲田悦子という選手が史上最年少で出場している。
でも9年前、子供の成長を妨げる過度な練習や精神的重圧を避けるためという医学的見地から、国際スケート連盟は 年齢制限を導入した。じゃぁ、オリンピックと世界選手権には年齢制限を設けているのに、グランプリシリーズには出場を認めているのは、ちょっと矛盾しているんじゃないの?って思うよね。
真央ちゃん本人は飄々としているだけに、周りの大人達の動きに色々な思惑が感じられてしまう。
実は「医学的見地」というのはあくまで建前であって、内情はもっとドロドロしているみたい。
ジャンプを跳びやすい体の軽い若手が優勝をさらい続ける事態は避けたい。なるほど、そんなことは勿論、世界的タイトルをつかんだ選手の周りに必ず生じる利権。そう、若きスターはお金になるのだ。典型が15才で長野オリンピック優勝後、プロ転向してしまったアメリカのタラ・リピンスキー選手。長野の後、東京でメダリスト達によるエキシビションが行われることになり、その出演交渉の際、リピンスキーのエージェントは3分の演技に出演料2千万円を要求したそうな。
特例を適用しないと前日明言した国際スケート連盟チンクアンタ会長の言い分、トリノへの強化選手を大事にしたいという日本スケート連盟フィギュア強化部長の言い分、真央ちゃん出してと嘆願メールや電話をかける人達の言い分。
国際オリンピック委員会は黙したまま。
トップダウンか 民意の反映となるか、特例を認めるか否か。認められない可能性が限りなく高いけれど、4年にたった一度だからこその オリンピックにまつわる悲喜こもごも。
スポーツはピュアなもの。という神話を信じるほうが愚かなのかしら。
健全なる精神は 健全なる肉体に宿る。って訳は間違いなんだってね。
健全なる精神よ 健全なる肉体に宿れかし。って 願望なんだって。
あのいとうつくしき 愛くるしい笑顔の前に、大人の思惑は いとみぐるしきもの。
負けるな そんなあしき もろもろに。
みかけはうつくしく、中身はタフに。
浅田真央も 中野友加里も 安藤美姫も。色っぽい村主章枝も。
強靱なる精神力で 皆 重圧に なにより自分に負けないで。
がんばってほしいなぁ。
我々は はたから眺めてる立場のもんです。
いとうつくしきもの を眺めるのは やっぱりしあわせな気持ちになれるからね。
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1. こちらにも貼らして頂きました。 [ TB失礼いたします。 ] 2005年12月19日 16:37
読ませてもらいました♪♪よろしくお願いします。
2. http://cincerely2344.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_6215.html [ Cool Cat ] 2005年12月26日 10:50
昨日は渋谷でNHK??FM SESSION 505の公開録音を大学の先輩たちと観てきました。 今回出演したのは菅野義孝トリオで、メンバーは菅野義孝(g)、増原巌(b)、山口新語(ds)でした。 スタジオの中は録音のためのマイクが四方八方にあっ
3. SESSION 505 [ Cool Cat ] 2005年12月26日 10:52
昨日は渋谷でNHK??FM SESSION 505の公開録音を大学の先輩たちと観てきました。 今回出演したのは菅野義孝トリオで、メンバーは菅野義孝(g)、増原巌(b)、山口新語(ds)でした。 スタジオの中は録音のためのマイクが四方八方にあっ
この記事へのコメント
1. Posted by
悠吉
2005年12月21日 17:12
貴記事に興味を持ちましたのでトラックバックをさせていただきました。
「約70年前のオリンピック・ドイツ大会には、
日本から12歳の稲田悦子という選手が史上最年少で出場している。」というのは
初めて知りました。
年齢制限というのは一見もっともらしく見えますが、
プロ転向を防ぎたい国際スケート連盟の思惑にすぎず、
選手にとっては合理的な理由ではないのではないかと私は思っています。
今回の騒動には興味を持って見ているところです。
それでは失礼しました。

