小川もこ のメルマガ「もこまぐ」は週に一度の発行を自分に課し、お届けしていますが、私の元には週末を除く毎日、日刊メルマガを届けてくれる人物がいます。

金融関係の仕事をしているので、その顧客の方々への示唆に富んだ 経済に関する内容が多いものの、自分の家庭でのエピソードだったり、趣味やスポーツ、健康のことだったり、何かと興味深いトピックが多く、忙しい中、毎日凄いなぁ、、と 感心させられることしきり。

その彼が今週月曜に届けてくれた内容は 日本という国に対する国民としての臨み方、日本人のアイデンティティーを慮る上で、とても考えさせられるものでした。

是非 このブログの読者の皆さんにも考えてほしいなと、本人の了承を得て、転記させてもらいます。

あなたは どう感じるでしょうか?



「ねじれた『KISS ME』」

【問】
以下はある有名な歌ですが、「何の歌」か分かりますか?。
【詞】
Kiss me, girl, your old one.
Till you're near, it is years till you're near.
Sounds of the dead will she know ?
She wants all told, now retained, for,
cold caves know the moon's seeing the mad and dead.
【訳】
私にキスしておくれよ、少女よ、このおばあちゃんに
おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで
死者たちの声を知っているのかい
すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね
だって、そうだよね。冷たい洞窟は知っているんだからね
お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見ていることを


訳をよむ限り、なんともおぞましい歌です。問題は英語の歌詞を声に出すと以下のようになることです。

Kiss me, girl, your old one.(君は代は)
Till you're near, it is years till you're near.(千代に八千代に)
Sounds of the dead will she know ?(さざれ石の)
She wants all told, now retained, for, (巌(いわお)となりて)
cold caves know the moon's seeing the mad and dead.(苔のむすまで)

「『君が代』替え歌流布」。今朝の産経新聞一面トップ。「卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、『君が代』の替え歌がインターネット上などで流布されている」のです。「本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴」と記事にある通り、私も最初は英語の歌詞を読んだだけでは、何を言わんとしているのかが、さっぱり分かりませんでした。
ところが、【訳】を読み、また記事を読んで改めて英語の歌詞を読むと、なんとも言いようのない怒りといいますか、本当になさけない気持ちになってきます。

「全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国家斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは『君が代替え歌の傑作』、『心ならずも君が代を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる』などと紹介されている」(産経)とあります。

日本は平和な自由民主主義国家。主義・思想の自由が保証されていますので、「君が代」をどうしても歌いたくなければ、黙って歌わなければよい。その昔は祝日を「旗日」(はたび)と呼び、国旗を掲げるのが普通でしたが、今は「旗日」と言われても「何それ?」と言う人の方が多いのではないでしょうか。
そういう私も社宅では国旗は掲げていません。今だに祝日に自宅で国旗を掲げているのは、私の実家の父親ぐらいかもしれません。国旗・国歌の大切さに対する認識は、「法律」(国旗国歌法)にしなければいけないほど、落ちてしまっています。

先頃、欧州でイスラム教を冒涜する「風刺画」が問題になりました。「表現の自由」が保証されていることは「何をやってもいい」ことと同義ではないはずです。人が大切にし、生きる上でのよりどころにしている宗教を冒涜することと、国歌を冒涜することとは次元が異なるかもしれません。風刺画事件のときに感じた排他性は感じませんが、その陰湿度合い、屈折した心情という意味では今回の方が酷いようにも思います。記事を読む限り英語の作詞をしているのは「日本人」のようです。日本という平和な国で生活し、その恩恵
を享受しながら、一方で国歌に捻じ曲がった歌詞をあてるその根性は「風刺」とか「パロディー」と言って笑えるものではないでしょう。

こうしたことを考える人たちは、そもそも「君が代」の歌詞が嫌いなのか、それとも「君が代」を国旗国歌法で学校の入学式・卒業式で歌うことを義務づけられることが嫌なのか・・・恐らくはその両方なのでしょう。原型は古今集にあると言われる「君が代」の歌詞の意味を、ただただ単純に「天皇賛美」「国家礼賛」と感じ、これに抵抗しようと考える。その幼稚で捻じ曲がった思考回路を持つのは「自由」ですが、それをインターネットを使用して喧伝しているとなると、これは問題でしょう。

多分、これを作った人は相当な英語力の持主でしょう。ところが、その英語力を使って海外へ渡航したことや、或いは海外での生活経験が乏しいのではないでしょうか。他の多くの国々で国旗や国家がどれだけ大切にされているのか、或いは途上国や政情不安な国々に渡航して、万が一のときに誰が助けてくれるのか、結局頼りになるのは何なのか・・・。一言で言えば「日本のパスポート」だけでしょう。その辺りの経験、或いは想像力の欠如に、ひねくれた根性が加わると、こういうものが出来てしまうのではないでしょうか・・・。