もう何回目かしら。初めて踊ったのがおそらく10年以上前。
青森を代表するお祭りといえば、「ねぶた」があまりにも有名だけれど、この津軽の真ん中の黒石市で毎年8月15・16日に行われる「黒石よされ」は日本三大流し踊りのひとつに数えられる 優雅で、それでいて活気あふれる 楽しい踊り祭りなのだ。

黒石は リンゴ&お米の名産地。でも、今回初めて知ったのは「やきそば」が最高に美味しい町なのだ!ということ。
なんでも この1年で「黒石やきそばがブームになっている!」というのである。
そこで我々取材班は、緊急取材を敢行したのだったぁぁぁ。
(なんか、安手のワイド番組みたいやなぁ。。。)

さて。そこに待ち受けていたものは... ?!

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なんでも黒石では「やきそば」はソウルフード。つまり、子供の頃から5円、10円握りしめて駄菓子やさんに行き、手のひらの紙に載せてもらって、箸も使わずにまるでコロッケかハンバーガーのように食した郷愁の味なのだという。
今では それぞれ個性的なやきそばをメニューに載せている店が市内に60軒はくだらない。人口4万人弱の町でですよぉ!多いよね、やっぱり。
それなら、黒石やきそばマップを作って、皆に 各店の味を食べ歩いてもらおう♪と、市の観光課さんもノってきて。
ついに、「黒石やきそばマップ」が 今年6月 完成したのである。
「黒石やきそばマップ」
全国ネットのテレビ番組でも 取り上げられる機会が増えてきた。

今、私の手元には やきそばマップがあります。
ここには、「これ以上混んでも困るもんで...」と丁重に辞退された店を除く黒石市内の57軒の店が 店主の顔写真&アピールポイントと共に 解りやすい道順で記されているのです。
この中の2軒に 小川は おじゃましました。

そこには、今まで食べたことはおろか、見たことも聞いたこともない、「つゆ焼きそば」がぁ あったのだぁ!!

そーです。

焼きそばが 黒い汁のお風呂に入って、鎮座ましましているのです。

店によって、供される風情は さまざま。
1軒目の「津軽伝承工芸館・レストランもみじ」では深めの皿に 焼きそばの半分だけ浸った汁と共に。
(写真:上)
だから、上のほうを食べれば「焼きそば」として、下のほうは「つゆ焼きそば」として、一皿で2度美味しい楽しさ♪
そして黒石よされの踊りの途中に向かった「すずのや」では、深いラーメンどんぶりの中に。
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 そう、「すずのや」のは、紛うことなく ルックスはラーメンです♪
でも。麺が、トッピングが、何より「味」が違うのだぁ〜〜!
麺は平たい太麺で色は黄色くツルツルのシコシコ。ものすご〜くコシがある。
濃い色のスープには、キャベツやもやし、豚肉といった、焼きそばらしい具が浮き沈みしている。
が、トッピングには「天かす」...?! たぬきそば状に、燦然と「天かす」です。まごうことなく「天かす」です。
これが徐々にスープに染み込み、得も言われぬコクを醸し出していくのだな。

まず、ちゃんと炒めて「ソース焼きそば」を完成させたところに、一気に汁が投入され、その瞬間、「つゆ焼きそば」となる。(これ、考え出した人スゴイですぅ...!なんでも、「美満寿(みます)」という店がお腹空かせた中学生に少しでも満腹になるように出してあげたのが最初だとか)
この汁が ラーメンスープだったり、和風だしのそばつゆだったりと、そこが それぞれの店の個性となるわけですな。

いずれにしても 味の基本がソースだから。。。スープも酸味があるわけよ。飲んでも決して塩辛過ぎないのよ。これが、なぁんかクセになる不思議な美味しさなんだよなぁ。。

今思い出しても、また「あぁ...食べたい〜♪」と 生唾ゴックンになってます。


いわゆるご当地B級グルメでありますが、どうやら「黒石のつゆ焼きぞば」これから大ブレイクの予感です。
詳しくは じきにアップされる「YAJIKITA on the road」の動画でどうぞ。

「つゆ焼きそば」。現在、黒石の17軒の店で食べられます。
これは まずは黒石に行って、「麺の日中友好コラボレーション的 味の宝石箱やぁ〜!味の IT革命やぁ〜〜!」と彦摩呂よろしく叫びつつ、とくと 堪能してみてくだされ。
この奇妙に ミスマッチで、病みつきになりそうな 味。
東京でも出店したら、そうとうウケると思うんだけどなぁ。
 むふ。旨いぞぉぉ。... (^_^*)