474893c3.jpg 台風9号が東京に最接近した 9月6日の夜。
私は上野御徒町の池田屋・吉池総本店大広間にて、トークショーに参加していた。

おりしも関東台風直撃とあって、暴風雨吹きすさぶ中、果たしてお客様が集まってくれるのかしら?
不安だったけれど、皆、肝が据わっている。満席にちょっと欠けるほどの出席率。さすが、新潟を愛する「新潟サポーターズ倶楽部」と名付けている会ね。
それに、このイベントの楽しみは 終演後に新潟の旨い肴や酒を楽しめる点にもあるらしい。(そりゃ、私でも 花も嵐も踏み越えて〜♪でも行くわいな)

新潟が輩出した無頼派作家・坂口安吾の名を冠して第二回目の開催となった「安吾's BAR」。
安吾が愛した酒、「越の露」など呑みながら、今回は”手紙は文化だ!”をテーマに侃々諤々、新潟からは篠田新潟市長が参加して、安吾や新潟ゆかりのパネラーから繰り出されるのは、本当に興味深い話ばかり。

「ふるさとは語ることなし」と坂口安吾は書いているけれど、ラブレターや檄文は、実は文学を越えるような世界が描かれているのかも。。と、ジョン・レノンの「イマジン」や三行半(離縁状)まで例に挙げて、トークは続いていく。
特に、篠田市長は元新聞社の記者だけあって、本当に話の奥深さ、展開の巧さ、面白さに聞き惚れる。安吾研究家の七北数人さん、新井満さんと絵本を出版したばかりのイラストレーター黒井健さんの話も ざっくばらんで楽しい。

会場内でインタビューに応える安吾の長男、綱男さんが 父・安吾を語るエピソードが また人間味あふれていて皆の笑いを誘う。

小川は 安吾が恋人に宛てて書いた手紙や、野口英世の母の手紙、石川啄木の短歌など朗読させていただきつつ、ワイワイとざっくばらんにトークに参加、あーだこーだ喋った。

それに続く、宴は そりゃもう、あぁた♪
うふ。新潟の酒は旨いなぁ。。

それにさ。

なんだか。こう、酒を真ん中に置いて語り合う時のうんちくってさ。
ほんっと 楽しかったりするじゃない?
まるで、学生時代のゼミやサークルの仲間とワイワイやってるみたいで、これだよ。この雰囲気が好きだし、こんな話が出来る仲間が好きだから、私は酒を愛するんだなぁって 今さらながらに思う。



今、新潟では 二つの賞へのエントリーを広く全国にに募っている。
まず一つ目は 『安吾賞』。
社会・文化活動において、新しい時代・分野を切り開き、皆に勇気や元気を与え、かつ共感を持って迎えられた個人または団体を表彰するというもの。自薦他薦、国籍、居住地、性別・年齢を問わない。
正賞、副賞(賞金300万円)!
http://www.city.niigata.niigata.jp/info/bunka/ango/
(第1回の安吾賞は野田秀樹さん、新潟市特別賞は横田滋さん・早紀江さん夫妻だった)

もう一つは『ふるさとへ贈る手紙』。
新潟へというより、あなた自身の故郷への思いを 手紙に綴ってみてくださいという企画。
こちらは 新潟銘産品や温泉宿泊券が賞品。ひょっとしたら、本になるかも。
http://www.city.niigata.jp/info/bunka/furusato/furusato.htm


どちらも、〆切は9月28日。
何か新たな変革が これをきっかけにあなたの中にも 彼の地にもおこっていかないとも 限らない。
あなたも 応募してみては いかが?