shinosukeMenu 6月9日。

うきうきと出かけた横浜は野毛の「横浜にぎわい座」

今夜は ここで立川志の輔さんの落語鑑賞。うれしい。

同伴は、最近なにかと鑑賞仲間の 日野美歌嬢。

 

今年のお正月の『志の輔らくごin パルコ劇場』で、志の輔さん落語に開眼した美歌さん、

ちょうど志の輔さんがパーソナリティーを務める番組にゲスト出演したばかりで、彼女の地元の横浜で定例で独演会をおこなっていると知り、一緒に行こうよ♪と誘ってくれたのだ。

当然ながら、即日完売、満員御礼、千客万来、善男善女。圧倒的な人気を誇る日本一チケットのとれない落語家さんでありまする。

聴ける 観られる幸運に 心から感謝をしながら。。。

 

 

午後7時。定刻スタート。 

志の輔さんの5番弟子、立川志のぽんさんの前座は「子ほめ」。

新人ならではの初々しい噺に、あぁ 落語は間合いが ほんっとに大事なのねぇ。。。としみじみ感じる次第。

そうして登場は 待ってました〜!の志の輔さん。

まくらから ちょいと緊張していた(早く笑いたいのに、ちょっと我慢を強いられていた)場内を一気になごませ、志の輔ワールドへいざなっていく。

やっぱりアイツはと弟子の事を揶揄しながらも愛情がそこかしこに感じられるコメントで始まる。

そして、なんと今年の輝く「タバコをやめてほしい芸能人」の第一位!に選ばれた話で大盛り上がり♪

2009『「タバコやめてネ」コンテスト』

 

私も思うよ。
健康のためにも タバコ やめてね 志の輔さん♪

 

続いて、ワールドカップサッカーのウズベキスタン戦での えこひいき審判への不平不満で、師匠の談志さん譲りの その毒舌も実に爽快、冴えわたる♪

そうして始まった創作落語「はんどたおる」で、場内は爆笑の渦に。

ダイエット中の妻は スーパーマーケットで3,000円以上買うともらえるハンドタオル欲しさに、賞味期限が今日までの投げ売りシュークリームを大量に買ってかえってきてしまい、それを亭主になじられる。そこへ新聞勧誘員がやってきて。

三者悲喜こもごものやりとり、その会話は どこまでも日常にありそなコミカルさで ぽんぽん進んでいって あぁ、愉しい!

 

仲入り(みかりんと しっかり缶チューハイなど買い求め、席で飲食できるのも、この『にぎわい座」のイイところ♪)後は、翁家勝元さん曲芸。ときどき、さりげなく失敗するのも御愛嬌。
(*^_^*) 

全て笑いに結びつけ、ワクワクさせるのは、ミニミニ版シルク・ド・ソレイユ♪

 

そして今夜のメインイベント。

志の輔さんの 1時間近い長さの人情噺「江戸の夢」

 

いやぁぁぁぁぁ。。。。すごかった。

 

泣いた。

六代目三遊亭圓生の噺、「江戸の夢(えどのゆめ)」宇野信夫 作)

話はこうだ。
今の静岡県あたりの庄屋の武兵衛は 俳句づくりに夢中。女房は一人娘が奉公人の藤七を婿にしたいと言ってきかないのを愚痴っている。6年前にひょんなきっかけで奉公することになった藤七の氏素性が知れないからだ。
でも、そんなに好きならと祝言をあげてみれば、働き者で仲良い夫婦、子も授かり万々歳。さて 武兵衛夫婦が江戸見物に旅立つ日がやってきた。 
茶の木を育て、煎じてつくった茶葉を 江戸の親戚への土産にと武兵衛に持たせる藤七。ついでに浅草寺の近くの「奈良屋」という御茶屋に行って茶の出来映えを鑑定してもらってほしいと頼む。
さて、行ってみるとこの茶屋は将軍家御用達の大店。。主人の奈良屋宗味(そうみ)は 超一流の茶人。
さて、この茶を ひと目みて...。


ここからが ものすごい表現世界へとなっていく。  

茶道の動きも盛り込まれるのだが、その所作の美しさ、登場人物の性格や、育ち、風格、人格、パーソナリティーが 全て にじみ出てくる 志の輔さんの表情や身体の動き。

話芸とはいうけれど、身体全体から 炎のように立ちのぼる、その「気」が何も語らずとも 沈黙の中において、その人物を浮き彫りにする。

 
沈黙の時間こそが長い。でも、その沈黙に思いが込められて。
目頭が 熱くなった。 


さつき晴れの五月の噺なので、真っ青な空にツバメが飛び交うシーンなど 志の輔さん動作で表現するそれは、そこに本当にツバメが飛んでいるよう。

 

すごい。

 

22日に 語り の真似ごとをする自分が とてもちっぽけな、みすぼらしいものに思えてくる。

 

いぃや、明日はひのきに いつかは志の輔さんの表現世界の足下に近付きたい。

夢は 心のモチベーションは わんわんと燃え上がるのでありました。

 nigiwaiMon

さて、この「横浜にぎわい座」なる施設、ほんとイイ会場なんですわ。落語協会に加盟していないため、寄席での落語が出来ない立川一門にとっても 限りなく寄席の雰囲気に近くて嬉しいと志の輔師匠もおっしゃってたが、 391席、決して広すぎず狭すぎず。高座の熱気がダイレクトに客席に伝わってくる。

横浜の桜木町。
東急東横線がみなとみらい線と直結したせいで、停車しなくなり、なんだか淋しくなってきたそうだけど、こんな文化・芸能の華開かせる場をちゃんとつくっているなんて、素晴らしいこと。

nigiwai6menuここで、ほぼ毎月のように 志の輔さんも定例独演会を開いているし、また数々の演芸が連日おこなわれている。あなたも機会を見つけて是非!

 

感動の余韻が胸に満ちあふれ、去りがたく、受付となりで販売していた「落語ファン倶楽部vol.6など買い求め。志の輔さんと談春さんの巻頭ビッグ対談が読み応えたっぷりで。

あらためて どんなに落語が好きで どんな覚悟を持って どんなに談志さんに、その落語に惚れ込んで この世界に入られたのかが つぶさに知れて、また感動。

夏の下北沢 本多劇場での「牡丹灯籠」。ぜっったいに聴きに行こう!
nigiwaiMokoと決意もあらたに、みかりんと野毛の街の焼き鳥屋で怪気炎。さらにディープなバーへと流れ、気がつきゃ夜中の3時。

愉しい時間は 今宵もあっという間に更けゆくのだった。。。