オチジュンポスターこのブログでもお知らせしたように、
4月12日 仕事終わりで新幹線に飛び乗り、
大阪へ行ってきました。

故・越智順子さんのメモリアルフィルム・コンサート。
1000席を越えるキャパシティーという、とても大きな メルパルク大阪ホール。
こうしたフィルム上映には大きすぎるのでは?とも感じましたが、蓋を開ければたくさんの
人、人、人。
一階席は ほぼ満席。
よかった。

亡くなった人物を 映像を観ながら 皆で偲ぶ。

考えてもみれば 独特なことで、
重たい緞帳が下りている開演前は ざわざわ波立つ胸。
亡くなって およそ1年9ヶ月。
スクリーン上で 動くオチジュンの姿を見たら、哀しくてせつなくて 泣けてしまうんだろうなぁ、、とハンカチ握りしめ、隣りの席の仲間達と妙な緊張しておりました。

そしておごそかに 緞帳が上がると。

そこには 中央にボディに着せたオチジュンが身につけていた衣装。
左手奥にアップライトのピアノ、右手奥にはベースとドラムスのセットのみ。
一曲、音楽のみが流れたのです。
それは まるで皆の気持ちに 覚悟を決めさせるような。

スライドで フラッシュに浮かび上がる美しいオチジュンの表情。

そして始まった動画映像は
なんと ゆかりの富山県八尾でのthe MOST との共演映像だったのでした。

あぁ。いろんなことが蘇ります。
フォーミラという番組で誕生したバンド、the MOST のLIVEを 富山で開こうということになり。
その第2回のディーバとしてオチジュンが参加。好評を博して、その後 何度もオチジュンは乞われて来富、富山の地で 歌ってくれたのでした。

チケット販売や会場のボランティアスタッフの皆さんのご苦労、
ひとつひとつ思い出しながら、貴重な映像を 八尾のケーブルテレビさんが残しておいてくれたことが、今、こうして 多くの方々に観ていただけている この瞬間に繋がっているんだなぁと 震えるような喜びと 感謝を覚え。

「デイ・バイ・デイ」、「バイ・バイ・ブラックバード」、「フラミンゴ」と続く その曲間には 会場中の人々を包み込んでいくオチジュンのトーク。
時に大爆笑させ、時にうんうんと納得させ。
いつしか 偲ぶ というより、純粋に彼女のライブを今、ここで体験している感じ、
今、生歌、生演奏を 享受している錯覚にも陥っていました。

だれもが 感じていたのか。
徐々に、一曲一曲が終わるたび ソロが終わるたび 拍手が起きるようになっていました。

実際に そこに居るわけじゃないのに、スクリーンの中のオチジュンに まわりのミュージシャンに
心からの拍手を送り続けていたのでした。

そして、どっと笑いながら やがて にじみ出てくる涙。

こんな素晴らしい 弥勒菩薩のような人は ここに居ない。
もう居ないんだ。

この圧倒的な事実に 打ちのめされてしまうのです。

横一列。友人・知人関係が並んで観ていたわけですが、
すぐ近くに座っていた濱中博久アナウンサーも多忙の中、東京から駆けつけ。
やっぱり何度も涙をぬぐっていらっしゃいましたっけ。

はい。小川もハンカチタオルが ぐしょぐしょでした。


寄せ書き最後のほうには クラシック指揮者の佐渡裕さんが登場し、2007年のシエナウインドオーケストラのプリマドンナとしてオチジュンが参加したこと、その思い出、余命僅かのとき病院で会ったエピソードなど 延々と話し続ける映像もありました。
何度も涙声になり、ついには流れるものをこらえられず、それでも真摯に話し続ける佐渡さん。

そうして 大オーケストラをバックに 大輪の薔薇の輝きで歌う 美しいオチジュン。タクトを振る佐渡さんとアイコンタクト、キュートな笑み、そして終了後 大喝采の中のハグ。

ほんとに ほんとに 美しかった。

この時の彼女が あまりに美しいので、美の神が嫉妬して 彼女を連れていってしまったんだろう。ぜったいそうだ。

美は 儚い。

その あまりに強い思い。その歌声、歌う姿から
私は オチジュンに 夕鶴の つうの姿を重ね合わせてしまっていました。

自分の美しい羽根を一本一本抜いて 紡いで織り上げた この世で一番美しい宝のような織物。

CD。いくつかの映像。

いえ、 それは 音楽を愛する燃えたぎる想い。

大きな宝を私達に残して 彼女は逝ってしまったんだな。。。

彼女が 映像の中のMCでも、普段ジャズクラブのライブでも よく口にしていた言葉。

それは
「なんでも 生が一番。」

「ビールも生が美味しい。
音楽も 生がええよぉ。

こうして 生の演奏、生の歌を これからも いっぱい いっぱい楽しんでください。」

満面の笑みで マイクを手に 語りかけるオチジュン。

ほんとだね。

オチジュンの思いは きっと 多くの人たちが受け継いでいくよ。

4月12日。
生きていれば オチジュンの45歳の誕生日。

生まれてきれくれて ありがとう。
たくさんの感動を ありがとう。
幸せな気持ちを ありがとう。

いっぱいの感謝を胸に

素晴らしいフィルムコンサートに 心からの拍手。

お花のカード








誰からも好かれ 愛されていたオチジュン。

会場入り口に置かれたたくさんの花の一つには
卒業大学所属クラブの先輩たちからのカードが添えられていて。しみじみ。