私が ジャズを愛する理由。

そののひとつに ジャズの持つ自由さ。
自分の色で いかようにも調理、演奏していくフレキシビリティーってところがある。

たとえば、ジャズ初心者でも 聴いたことのある曲、
「A列車で行こう」とか「枯葉」とか「酒とバラの日々」だとか。
スタンダードナンバーを演奏しても、テーマという最初と最後のフレーズだけは一緒で、
その演奏形態、どの楽器でどんな順番で どんなリズムで どんなアレンジで どんなアドリブで
どのように演奏するかは ジャズミュージシャンそれぞれのアプローチにかかってくる。

ほんっとに それは ドキドキわくわくする世界なのである。

さらに、自身で作曲したオリジナル曲とあれば、なおさら。

先日、小川の番組にご登場くださった 小島のり子さん。
押しも押されもせぬ ジャズフルート奏者。

スタンダードナンバーは勿論だけれど、
ご自身で作曲された曲の世界が ほんっとにオリジナリティーに富んでいて、
独創的で。

さらに、私が彼女に 大きく共鳴したのは 「大の日本酒好き」だということ。
最新アルバムは「地酒シリーズ」と称して、彼女がこれまで御縁のあった酒蔵の銘酒に捧げて作り上げた曲を
集めて つくってしまった その名も「ラッシュライフ」。

LUSH LIFELUSH LIFE
アーティスト:小島のり子
販売元:What’s New Records
発売日:2009-04-22

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富山の大好きなジャズクラブの名前でもある この曲のタイトル、
実は「酔いどれ」とか「飲んだくれ人生」とか そんな意味がある。

いかにも 酒好きな 小島さん そして、小川に ぴったりではないか。


いきおい、トークも 酒の話、日本酒の魅力、日本酒話あれこれで おおいに盛り上がってしまった。
で、私がその味の大ファンで御縁も深くある 新潟長岡の銘酒 諸橋酒造の「越乃景虎(こしのかげとら)」に ちなんだ曲も
いつか 書いてほしいなぁ なんて会話も ジョーク混じりに交わしたのだった。

そうして、番組収録を終えた数日後。

彼女から こんなメールが届いた。


「ヒントをいただきたし。オリジナル曲「景虎」、作りたいのですが
名将の名前だとイメージが湧きにくい…
名水仕込みも視野に入れて、もこさんの景虎のイメージって
たとえば、どんなですか。教えてください。」

それに対して、拙き 小川の返信は これです。

「景虎のイメージ。清らかです。
料理の味を活かす酒。主張し過ぎず、迎合もせず、
いかようにも染まると見せて、孤高を貫く。
春の夜桜に優しく降り注ぐ月の光、
うん、エラの唄う「バーモントの月」のような…
ニュアンス伝わるでしょうか?」

そうして、およそ3週間ぶりに届いた 今日。

小島さんのメールがこれでした。

「景虎-名水仕込」の曲できました。
木曜日に初演。
初演なのでまだ微調整あるかもしれませんが、こんな感じ。
英語のタイトルは「The Litte Cascade」いかがでしょうか。」



「The Little Cascade」。。。

Cascadeとは、小さな滝 という意味 ですね。

景虎の名水仕込み たおやかな雰囲気を とても素敵に表現していらっしゃるじゃぁあ〜りませんか

上の画面をクリックして、動画を御覧になってみてください。

軽やかな たおやかな 素敵な曲です。

またいつか発表してくださるであろう、銘酒名曲シリーズアルバムの第二弾に この曲 入るといいなぁ。

こうなると。
あの酒蔵の この酒にも作って!こっちも!!と
いっぱいリクエストしたくなっちゃうよね。

いよっっ!大統領!コジノリさん すてき

うるわしき 飲んだくれ人生に 乾杯♪

小島のり子さん 公式サイト
http://ekimae.net/jazz/kojinori/