きょうは、勤労感謝の日。

相応しいJAZZ...となれば、この曲ね。

「Work Song」

ワーク・ソングワーク・ソング
アーティスト:ナット・アダレイ
ユニバーサルミュージック(2010-06-16)
販売元:Amazon.co.jp
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文字通り 労働歌 ですね。
アルトサックス奏者キャノンボール・アダレイの弟、コルネット奏者のナット・アダレイが1960年に作曲、ファンキー・ジャズの代表曲として、当時大ヒットしました。

後に、ジャズシンガーであるオスカー・ブラウン Jr.が詞をつけたのですが、ここで、囚人の歌となってしまいます。

空腹と貧困から店の強盗に押し入り、店員に怪我を負わせ、五年の労働刑に服している男が、鎖に繋がれて岩を砕きながら、働いて働いて働き続ける哀しみ、苦悩を歌っているのです。

オスカー・ブラウン Jr.は、人種差別や黒人解放運動、人権問題を織り込んだ歌詞を書き、歌い続ける人権活動家としても知られます。


比喩的な表現として、働いている者は皆、なにがしかの手かせ足かせを感じているのかも。
そうすると、この歌の世界は、自分を鼓舞する応援歌に聞こえないこともない。

今回は、女性シンガーのニーナ・シモンの歌で聴いてもらいましょう。

ニーナシモンニーナ・シモン(Nina Simone)(1993.2.21~2000.4.21)は、初めて聴いた時には、男性かしら?女性かしら?と戸惑ってしまうような ハスキーで、個性的な声の持ち主。

七人兄弟の六番目に産まれた彼女は、四歳からピアノを弾き、バックアップも得てクラシックの有名校、ジュリアード音楽院に進学したのですが、経済的な理由から バーで歌い始め、ニーナ・シモンと名乗るようになります。(シモンは、フランスの女優のシモーヌ・シニョレに由来しているとか)

ピアノの弾き語りのスタイルで繰り出すその歌は、ジャズというよりソウルフルで力強く、また、とても暖かみのある深い世界を持っています。
アメリカの和田アキ子って感じかなぁ。。
現代のR&B系のシンガーは、大なり小なり、彼女の影響を受けているかもね。



高田馬場にある世界一小さな(!)ジャズライブハウス「Hot House」のママ、アキさんが彼女の大ファンで、おトイレにも、ニーナ・シモンの写真が貼ってあったなぁ。。