ちょっと前になりましたが、Kotist の宮西 希さんと福島へ行ってきました。

宮西 希さんが運転する4WD車エクスプローラーに便乗し、用賀駅前に集合して、東京を発ったのが 2013年1月14日(月・祝)成人の日の朝8時前。
そう、あの、大寒波が襲って大雪となった日です。
大雨が降り続いていたのが、佐野インターを過ぎた頃からミゾレ混じりとなり、宇都宮あたりで完全に雪へ。
前輪駆動から四輪駆動へこのあたりで切り替えた宮西エクスプローラー号。
大雪の中、カメラを向けるとVサイン。余裕の運転を見せる宮西ドライバーなのだ♪
運転中♪

車は 快調な走りを見せ、最初の目的地、郡山へ お昼前に到着。
夜のラジオ福島での生放送の前に、午後1時待ち合わせで
FMふくしまの人気番組「RADIO GROOVE」に収録出演させてもらうことになっていたのです。

朝早かったので、お腹もペコペコ。
お昼は、なんかラーメンが食べたいなぁ...と、事情通でもある大和田アナに携帯メールで訊いてみたら。
熱い返信がこれ。
「支那そばの『正月屋』へぜひ。どのラーメンも日本一です。じゃらんの人気投票で、郡山市1位となり、全国から食べに来ます。社長はもともと日本料理の大家で、宮城県気仙沼市出身。柔道部。得意技は寝技。私と一緒。」

ちょいちょい、要らぬ情報も入るのが、大和田さんのメールですが、(^_^;)
これは行かねば!と、郡山市桑野二丁目の正月屋さんへ。
広い駐車スペースが店の前にあるも、すでに15cmほどの積雪。頭から入れると、車を出すときに難儀するかも。。と、熟練ドライバーの希ちゃん、華麗に車をバックで停めて、いざ、店内へ。
お昼のちょっと前だったので、無事、座れましたが、みるみる満員となり、我々が帰る頃には、大雪の中、長蛇の列。ほんっと、人気店なのですねぇ。。。

悩んだ末に、希ちゃんのマネージャーさんと私は、一番シンプルな支那そば650円を。魚系の出汁が利いた、なんと奥深い味。あっさりしているのにコクがある。
うん、大和田さんが日本一!と豪語するのも頷ける。麺がまた旨い。お店の店頭に麺を打つスペースがあって、毎日そこで打っている自家製麺と伺い、また納得。
正月屋支那そば


宮西 希ちゃんは、澄んだスープの塩そば650円をオーダー。
スープだけ味見させてもらいました。これがまた、非常にうまし!醤油味の支那そばと、出汁から違う。エビが利いてる感じ。麺も、こちらのほうが細くて繊細です。博多ラーメンと同じ細さの麺を、縮らせてみたとか。細かい配慮です。。。
正月屋しおラーメン
 大和田さんの紹介で来ました♪と申し上げると、半熟煮玉子をサービスしてくれました♪

社長さん、すっごく気骨あふれる、素敵なかたでした。
「どうして、正月屋という店名なんですか?」と訊いたら、
「いつもお正月のように賑わっていてほしいという思いからです」と笑顔。
列をなして待っているお客様たちを眺めながら、
ちゃんと名前どおりになってるなぁと納得。 

で、おいとまする前に、化粧室へ。
その壁面に飾られていたのが、この額でした。
線路が描かれたセピアの風景画と共に、
美しい楷書で書かれてた 一編の詩に心打たれました。
写真では小さいので、全文を起こしてみます。

 
トイレの額全体

『 たたんだ 千円札 』 浅田志津子

いつも 東京へ帰る朝
玄関までで いいと言っても
どうせ 買い物があるからと
母は 駅までついてくる
もったいないから いいといっても
母は 自分の入場券を買って
わざわざ ホームまでついてくる
列車にわたしが乗りこむ直前
ポケットから たたんだ千円札をだして
とちゅうで お弁当でも買ってと
わたしの手に にぎらせる

網棚に 荷物を置いて椅子にすわり 

窓のガラス越しに 老いた母を見る 

陽気に手をふる母を見ながら 

早く 発車しないかな、と思う 

列車が動きはじめたら 
一度ふりかえって 母に手をふる 

ふりかえるのは 一度だけにする 

どんどん小さくなってゆく母を 

見るのは 一度だけにする

車窓から海が見えなくなると 

読みかけの 本を開く 
読書に飽きて 少し眠るときは 

たたんだ千円札は  しおりに使う 

飲み物をのせたワゴンがくると 

わたしは 財布から小銭をだして 

お茶と サンドイッチを買う

母がくれた千円札は 

本の間に はさんだままだ 


夕暮れのアパートへ帰りついたら 
パソコン机の引出しの奥の 

ビスケットの 空き箱にしまう 

たたんだ千円札でいっぱいの 

あの 古びた木の箱に
 

                          最後のだっこ

                                      詩集 「最後のだっこ」より

お手洗いで、ウルッとなってる私。
誰にもいる 母の存在の ありがたさ。
自分を育んでくれた ふるさと の ありがたさ。

いま 福島の方々にとって、大事なふるさと が 危機に瀕している。

できることから 頑張らないとね。
思いを新たにした場所 それが ここ、正月屋さんでした。

 

 

FMふくしまで中村さんと

もちろん、満ち足りた気持ちで臨んだFMふくしま「RADIO GROOVE」の収録は、大盛り上がり。担当パーソナリティーの中村哲郎さんが、私の以前に居た事務所の後輩だったことがわかって、びっくりしたり。出会いはいつも偶然と必然を呼ぶものですねぇ。。。

その後、午後2時20分にFMふくしま本社を出発、通常なら1時間かからないで行ける福島市のラジオ福島へ到着したのは、午後6時を過ぎていました。
その間にあったアクシデント、有り難い親切をいただいた話は、また別の機会に。
ラジオ福島で生放送終了後

ラジオ福島での生放送2時間は、感動、感涙の内容でした。
よかったら、Ustreamのアーカイブ放送で、動画ともども お楽しみくださいませ。

Ustream
          rfcラジオ福島 月曜Monday(もんだい)夜はこれから
2013年1月14日(月)放送分