ソルト2013年2月2日夜。

塩谷 哲 special duo with 古澤 巌【HARMONIA 1】


凄かった。
さくらホールの空間を活かした生音での演奏 堪能しまくりました!


小川は、TFMカレッジの先生の仕事を終えてから向かったので、渋谷の大和田さくらホールに着いたのが、ちょうど第一部が終わった直後の休憩時間。
もう半分しかない。と思うか、まだ半分ある♪と思うか。
当然、後者ですがな。

期待の中で始まった第二部は、いきなり古澤 巌さんのソロで
バッハの「シャコンヌ」から。

ヴァイオリンを構えるとき、肩のところに色鮮やかなスカーフを挟んで始める姿が、なんともイタリアーノな、ダンディズム♪
まず、最初の音色、一撃で ハート射抜かれました。
古澤さんのヴァイオリンの調べは、なんと艷やかで華があり、そしてアグレッシブなことか。
葉加瀬太郎さんや金子飛鳥さんに通じるネオ・クラシックな世界の第一人者の彼ですが、クラシック、JAZZ、ありとあらゆる音楽の魅力を感じさせるスゴイ かただと実感。

続くソルトのピアノ・ソロ演奏は「無言歌〜すべて生あるものに捧ぐ〜」
おだやかに心に降り積もるような曲で、ひょっとしたら…と思ったら、やはり東日本大震災支援イベントのためにつくった曲。2013年3月6日からiTunesで配信予定とのこと。

二人のソロ演奏が終わって、ここからはデュオ演奏。一曲終えるたびに、ソルトと古澤さんが二人でその曲や作曲者について語り合うのですが、そのトークがなんとも面白くて楽しい。
バッハの「シャコンヌ」、よくあの時代(1730年)につくったものだ、バッハの曲はメロディーがない。対位法で構築していくというか…と、笑いの中に、アカデミックにして、ためになるトークが炸裂し、思わず、メモをとってる人も。(私も♪)お二人のボケ・ツッコミが良い味を出していて、音楽は高尚なのに、トークは良質の漫才。

そうして二人で紡ぐ曲は、JAZZふうにアレンジした、ブラームス作曲「シンフォニーNo.3 第三楽章より」。ソルトいわく、この曲はドイツ人の厳格な中にロマンチシズム漂うというか、内なる秘めた感情が炸裂しているというか…と分析。
古澤さんも、「ブラームスは男性的なロマンチシズムがあるね」と。
ブラームスって、自分の気に入った曲だけ世に出して、あとは全て捨ててしまったんだって。それ、拾いたかった♪と、ソルト。自分が死んだあと、未発表曲なんていって、そんな気に入らない曲が引っぱり出されるのは確かにイヤだよねぇとも。
ブラームスはお好き?で、アガサ・クリスティに話が行ったりと、やはり二人の掛け合い漫才は笑いと共にインテリジェンスに富んでいる。

さらに、4月に発売されるソルトのNew Albumに収められる曲「Join the Angels」を。
最後はソルトの代表曲「Spanish Waltz」でステファン・グラッペリを彷彿とさせるような、そう、ソルト曰くの前世はジプシーであったと思わしめる古澤さんの激しい演奏。
それに呼応するかのように、ソルトは足をフラメンコのように踏み鳴らし、演奏しながらクラップハンドもし、まさに丁々発止。
楽しい!

アンコールはお馴染み、ヴィットーリオ・モンティ作曲の「チャルダーシュ」。
浅田真央ちゃんが以前、フィギュアフリーで使用していた楽曲ね。
これ、さだまさしさんの愛息 佐田大陸くんのユニット「Tsukemen(ツケメン)」でのピアノとデュオのヴァイオリンでの演奏も最高だっただけど

ソルトと古澤さんの二人の醸す調べは 大人の大吟醸。

凄味と艶と愛と欲情に満ち溢れ、素晴らしかった。。。

古澤さんを送り出し、最後の最後、ダブルアンコールに応えてのソルトのソロ演奏は、ピアノの前に座って、最初に頭に浮かんだ曲を弾きますと。
そうして、ゆったりと紡ぎだしたのは「いつか王子様が」。


ロマンチックな気分で、贅沢な夜は終わったのでした。

好きだな。ソルトのピアノ。おだやかなタッチも、激しいタッチも。
小曽根 真さんとのデュオの時にも痛感したけど、ソルトは誰かと共に演奏するデュオ演奏の時に、相手の良さを最大限に引き出しながら、自分の輝きを一層 増していく表現者だと思う。


ソロデビュー20周年を迎えたソルト、その記念のAlbumは4月3日リリース予定。久しぶりのスーパーバンドでの録音です。
そのメンバーでの東京ブルーノートでの3Days Liveが5月にあります。
楽しみ♪

MO’Cool Jazzにもご登場いただいて、たっぷりお茶目なソルトトーク、聴かせていただこうと思っておりますので、どうぞ、お楽しみに♪

http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/satoru-shionoya/