JAZZ
2008年03月11日
浅き夢見し 酔いも...する
新潟での日本酒とジャズの集い。もう、大入り満員の大大大盛況で、ほんとうに楽しい公開収録となりました。来てくださった皆さん、ありがとう。
イタリア軒最大のバンケットルーム「サンマルコ」に披露宴の如く並べられた円卓と、それぞれを囲む2百席以上の椅子。
舞台には黒を基調としたバックホリゾントに映えるヤマ○のグランドピアノ。
あぁ 待ちに待ったこの時。
三回目を数えるこのイベント、過去2回は女性ヴォーカルをフィーチャーして、その歌世界にも酔いしれるの図でしたが、今回はピアノ、ベース、ドラムスというジャズの基本形。楽器のみのインストゥルメンタルなので、ジャズ好きはいいけれど、そうでないかたにはどうだろう?
ちょっと心配したことは、一切 杞憂に終わりました。
秋田慎治ピアノトリオおそるべし。
両手を広げて大空に舞い上がるようなイメージのオリジナル曲「Spread To The Sky」から始まって、ガーシュインの「Summer Time」、マイルスの「All Blues」とジャズの王道を、そして映画のテーマ曲のようなドラマチックな展開を見せるオリジナル「Road To The Lord(神への路)」と1st set の4曲で、満席のお客様のハートを鷲掴み。
拍手と歓声鳴りやまぬ大盛り上がりとなったのでした。
若干の歓談タイムを挟んで続く2nd set は、トークタイムに越の景虎・大吟醸で乾杯♪そこで、皆から一斉に「景虎最高〜!」とかけ声がかかりました。
景虎の酒の話をするたびに拍手と歓声が沸き起こり、おぉ、皆に愛されている酒だぜぃと実感。
なにしろ、最高の酒を惜しげもなく振る舞ってくださいましたもんね。各テーブルに10本ずつ1人四合瓶1本分の高級酒が並び、飲み放題だったんだから、いきおい皆のボルテージも上がるってなもんですね。時にぐいぐい攻めまくるアグレッシブさと優しく繊細なリリカルさを併せ持つ変幻自在な秋田さんのピアノ、安ヶ川さんのベースは 座るお尻にまで響く心地よい低音のピチカートとメロディーを直に伝えるアルコの調べ。そして、圧倒的な高みに誘うドラムソロにやんやの大喝采となった加納さんのドラムス。三位一体となったこのピアノトリオの演奏は、射抜かれた〜という気分にさせる最高のパフォーマンスだったのでした。
アンコールの「Bye Bye Blackbird」では、盛り上がりも最高潮に達し、もみ手も入らんばかりの手拍子で、立って踊り出す人もいるわの大団円。
イベントを終えた後のCDサイン会では
「ジャズは初めて。日本酒もこんなに美味しくいただいたのは初めて。両方を開眼させてくれて、もこさんありがとう♪」なんて若い美女達に抱きつかれ握手を求められたりで、小川はイントロデュース役しか果たしていないんですが、低い鼻をとっても高くする夜でした。
新潟の皆さんの乗りの良さ、喜びの気持ちを伝える表現上手、そして人生を酒をジャズを愛し享受する楽しみ上手、もてなし上手な懐の深さにも感じ入った次第。
そう。 人は 愛し愛され 生きるのよ。
愛するもんを いっぱい持ったもん勝ちだね。
打ち上げの酒は どこまでも旨くて、夜10時半から始まった酒宴は 明け方まで果てるともなく続いたのでした。
あぁ 美味しかった。
そして。良い酒は 翌日に残らない。ということをトリオのメンバーは しっかり学習して帰って行きました。
越の景虎 ばんざい!
さぁ 次回は どんなことして楽しもうね。
次は あなたも一緒にね♪
この公開収録の模様はFM-NIIGATA 77.5HMzで
3月20日(祝)21:00~21:55 On Air !
新潟の皆さん 聴いてね〜
そして。秋田慎治さんは初日4月2日新潟市ジョイアミーアを皮切りに、ソロピアノツアーで全国を回ります。その官能的なピアノに ぜひあなたも酔いしれてみてください。
秋田さんスケジュール

2008年02月27日
FM新潟で 2/28(木) プレ特番放送〜♪ 『越乃景虎 JAZZ & SAKE NIGHT 』
いよいよ残席わずかです。東京からも参加表明をいただいて、嬉しいかぎり。ぜひ遠方からも あなたのお越しを お待ちしています。
『越乃景虎 JAZZ & SAKE NIGHT 』
FM新潟で、プレ特番のOn Air も決まりました。
ゲストは 秋田慎治さん。
そう。
迫ってきました『越乃景虎プリゼンツ JAZZ & SAKE NIGHT』でライブを届けてくれるピアニスト、秋田慎治さんをゲストにお迎えしての1時間番組です。
彼が、ジャズのみならず、様々な分野で大活躍しているのが、この番組を聴いていただければ お解りいただけます。
3月6日、ライブに来てくださるかたは予習出来るし、どうしようか悩んでいたかたは、絶対聴きに行こ♪って思うことでしょう。
放送日時:2月28日(木)21:00~ @FM-NIIGATA 77.5MHz
新潟県の皆さん 是非、聴いてくださいね〜〜〜♪
で、本番は こちら。
秋田慎治ピアノトリオとの コラボレーションでおこなうFM−新潟の番組公開収録。
叙情的かつ情熱的な表現世界を持つ 実力・人気ともに最高のピアニスト秋田さんの世界を堪能していただきつつ、新潟が世界に誇る美味しい酒、諸橋酒造の「越乃景虎」を各種味わってもらいます♪
お料理は 創業明治7年 伝統と格式の老舗ホテル「ホテル・イタリア軒」自慢の「早春の味覚メニュー」。
至福の時を 共に過ごしましょう。
日時:3月6日(木)19:00〜
場所:新潟県新潟市 ホテルイタリア軒
〒951-8061新潟市中央区西堀7番町1574
http://www.italiaken.com/
出演:秋田慎治ピアノトリオ
(秋田慎治p、安ケ川大樹b、加納樹麻ds)
秋田慎治公式サイト
司会進行:小川もこ
主催:FM - NIIGATA
特別協賛:諸橋酒造
チケット:A席 4,500円 B席 4,000円(食事・飲み物付き)
お問い合わせ:イベントデスク025-270-2775続きを読む
2008年02月17日
今週の注目もん
現地時間の2月10日、第50回グラミー賞授賞式が行われました。今回はイギリスの元気娘、エイミー・ワインハウスの一人勝ちでしたが、中でも名誉ある「年間最優秀アルバム」は、ハービー・ハンコックの「River:ジョニ・ミッチェルへのオマージュ」が選ばれて ジャズファンとして感激。
ジャズがこの賞を獲るなんて過去1回だけで、とっても珍しいことだから。授賞式で 思わず言葉につまるハービーの姿に、ちょっと もらい泣きしそうでした。
さらに、今回の注目は「最優秀朗読アルバム」。大統領選で優位に戦っている民主党のオバマ上院議員が受賞したのです。
黒人初の米大統領を目指す彼が、いったい何を朗読したのか。
自身の政策論をまとめた著書「合衆国再生−大いなる希望を抱いて」の朗読アルバムですって。
なにしろ、全部で108も部門があるグラミー賞ですけどさ。
政策を読み上げたもんが 賞を獲っちゃっていいんだろうか?!
オバマ氏は2006年にも自伝の朗読アルバムで同賞を獲得したそうですが、今回の受賞は 米大統領選の民主党候補指名争いのまっ最中。
ライバルのヒラリー・クリントン上院議員の夫であるボブ・クリントン前大統領は 2005年に自伝で最優秀朗読アルバム賞を受賞しているし、ヒラリー女史もファーストレディー時代の1997年にこの賞をもらっています。
なんかさ。なんでもありだね、グラミー賞。
でも、この108もに細分化されたグラミー各部門賞、ケースのデザインから少数民族の音楽まで、本当に多岐にわたったノミネーションは、なるべく開かれたアメリカを誇示しようという意図も見え隠れするから面白い。
ここにきて、民主党の指名争いも がぜんオバマさんリードとニュースでは伝えていますが、もしも彼が黒人初の大統領となったとき。血生臭い事件が起きたりしないよう、実は保守的で変化を嫌うアメリカという国の。底の部分が出てこないでほしいなぁと 思ってしまうのでした。
2008年01月31日
JAZZ & SAKE NIGHT in 新潟
さぁ、次なるお楽しみは 新潟でのジャズイベントです。早くも3回目を迎える今回は、秋田慎治ピアノトリオとのコラボレーション。
秋田さんは 日本ジャズ界きっての 華麗なるピアノの貴公子。
叙情的かつ情熱的な表現世界を持つ 実力・人気ともに最高のピアニスト。加えて、かっこよすぎる容姿に、喋るとなんだかとぼけたMCで、とてもお茶目な一面も併せ持つ、皆に愛されるキャラクターなんですね。
最近では、そのルックスとトークを活かしてテレビのジャズ番組の司会者&セッションコーナーの即興演奏で大好評を博しています。(BS朝日 "Groovin' Jazz Night" 毎週土曜日18:00〜)
先週のNHKのセッション2008の収録時には、秋田さんとデュオ演奏後のインタビューにおいて ヴォーカルの神谷えりさん曰く、「どんなところへも自由自在にいざなってくれる、素晴らしいピアニストです。秋田さんが居てくれたら安心して自分もより高い世界をつくっていける」と絶賛していましたっけ。
前回の JAZZ & SAKE NIGHT では、フライド・プライドが皆を感動の渦に巻き込んでくれました。超絶技巧のギター横田さん&ソウルフルヴォーカルShihoさんの届けてくれたあの興奮!
それに勝るとも劣らないスゴイ世界を、今回も必ずやお届けいたします。
小川とのトークセッションも交え、後日、FM新潟でオンエアーされる特別番組の公開収録となります。
美味しい美味しい、ほんとに旨い新潟を日本を代表する銘酒「越の景虎」と、創業明治7年、伝統と格式の老舗ホテル「ホテルイタリア軒」自慢の早春の味覚メニューという 味のコラボが また楽しみ!
酒と料理に舌鼓を打ちながら、目も耳も心も 満足の時を ご一緒に是非どうぞ♪
『越乃景虎 JAZZ & SAKE NIGHT 』
日時:3月6日(木)19:00〜
場所:新潟県新潟市 ホテルイタリア軒
〒951-8061新潟市中央区西堀7番町1574
ホテルイタリア軒公式サイト
出演:秋田慎治ピアノトリオ
(秋田慎治p、安ケ川大樹b、加納樹麻ds)
秋田慎治公式サイト
司会進行:小川もこ
主催:FM - NIIGATA
特別協賛:諸橋酒造
チケット:A席 4,500円 B席 4,000円
発売開始日:2月4日(月)
お問い合わせ:イベントデスク025-270-2775
秋田慎治:
プレイヤー/アレンジャー/コンポーザーとして5年間関西で活動の後,'97年に渡米。
'98年よりTeruo Nakamura & The Rising Sun Band、Victor Jones(drs) Group及び Igal Michael(gt) GroupにKeyboardistとして加入し、名門ライヴハウスBottom Lineを始めマンハッタンを中心としたライヴ活動やツアー及びレコーディングに参 加、Stanley Turrentine(ts), Hubert Laws(fl), Micheal Ulbaniak(vl), Barry Finnerty(gt), William"Spaceman" Patterson(gt), Tom Browne(tp), James"D train" Williams(vo) 等数々のジャズミュージシャンと共演した。
'00年にはRising Sun Bandとしては11年振り、Bob mintzer(ts), Roy Ayers(vib)等 をゲストと迎えてのアルバム『Red Shoes』 がavex traxよりリリースとなり、Keyboardist, Programmer, Assistant Producerとして参加。
現在は、植松孝夫(ts)、大野俊三(tp)、TOKU(vo,flh)、阿川泰子(vo)、マリーン(vo)、神谷えり(vo)、Shiho[Fried Pride](vo)、畠山美由紀(vo)、スケボーキング、Tyler、Key of Life、SOUL’d OUT、SMOOTH ACE、他、多数のアーティストのレコーディングやライヴ,コンサートに参加。卓越した音楽センス、粒立ちの良いタッチと拡がりのあるサウンドへの評価は高い。
一方で「TKY」のメンバーとしてTOKU(tp,flh,vo)、日野賢二(bs)、小沼ようすけ(gt)、大槻”KALTA”英宣(ds)と共に活動、05年2月にファーストアルバム『TKY』をSONY JAZZよりリリース。全国14公演に及ぶリリース記念ツアーの他、「東京JAZZ2005」をはじめ多数のジャズ・フェスに参加。新世代ジャズの牽引役と熱い注目を集める。
2006年5月、満を持して初のリーダー・アルバム"moments in life"をPony Canyon Leafage Jazzより発表、同アルバムは10月、Pony Canyon Koreaより韓国でも発売され、11月には初の韓国公演も成功させる。
また、BS朝日"Groovin' Jazz Night"(毎週土曜日18:00〜)ではジャズボーカリスト青木カレンと共に司会も勤め、ゲストとのセッションコーナーではスリルある即興演奏が好評を博している。
2007年10月22日
今週の一曲〜ステキな 83歳♪
この土日、片道2時間のドライブ。復路のBGMは80年代ポップスを中心に聴いていたんだけど、最後はこのアルバムに 身も心も委ねちゃいました。
今さらかい?って言わないで。良いもんはイイんだから!
ベント・ファブリック というピアニスト。
1924年12月7日デンマーク、コペンハーゲン生まれ。
↑↑ちょ、ちょっと待ってよ、今年の12月で御年83歳よ!
( ちなみに、彼の御母堂さまは 104歳で未だ健在なのですって!! )
基本はジャズ・ピアニストである彼は、自分のレコード会社メトロノーム・レコードを1950年創設し、8年前に売却するまでオーナーとして数々の楽曲を世に送り出しているのだ。あのクインシー・ジョーンズ、マレーネ・ディートリッヒ、ルイ・アームストロング等、彼のスタジオで録音したアーティストは数知れませぬ。彼自身は1962年にシングル 「ALLEY CAT」 で全米7位の大ヒットを放ち、グラミー賞も受賞しています。
そんなベントじいちゃまが、昨年 2月にリリースしたアルバム、その名も「Jukebox」が きゃ〜♪
何度聴いてもめっちゃカッコイイのだ。
なんかレトロで、ミックス具合が なんか逆に新鮮。録音当時81歳で バリバリ現役のベントじいちゃまと 20代のヴォーカリスト達7人がコラボした作品で、クラブ、ジャズ、ロック...あらゆるジャンルが盛り込まれていて。ひたすら、ゴキゲンです。ソフトバンクのCM等で使われているから、一度は耳にしてるかたも多いはず。こんな音楽 聴くと、一生 音は楽しんでハッピーになるものなんだなぁって思っちゃう。
まぁ、2年近く前のアルバムなんだけどさ。一曲目なんて、何度聴いても心躍る、、どころか、身体が揺れちゃうの。
幾つになっても ポップにファンキーに生きていきたいもんですね。
Bent Fabric "jukebox"
(↑ 彼の弾いてる姿も込みで 動画で観られます)
2007年10月18日
THE QUARTET @国際フォーラム
2007年10月15日(月)夜。『ザ・カルテット フィーチャリング ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、ジャック・デジョネット Legend Now in Jazz!!マイルス・デイヴィスに捧ぐ』と 題した(長いタイトル!)コンサート、行ってきた。
みんなマイルスゆかりの人たちなのに、この4人のみでステージに立つというのは 今回が初めてだとか。
だからこその稀少な機会。5000名のキャパが19日分即刻ソールドアウトでこの日、追加になったわけだ。
広い 広い 国際フォーラム・ホールA。
前日はあのステージに立っていたんだなぁと妙な感慨にふけりつつ、今日は2階席の後ろのほう。
客層が 昨日と全く違う。
当然だ。
ジャズだもの。
こ、こんなに遠い。。。でも、ど真ん中の席。
かぶりつきで観るだけが 良いってもんじゃないよね。と胸に言い聞かせ。
実際、そんな席まで びっしり超満員。ジャズ。決してマイノリティーの音楽じゃないぞって、こういう時は感じるんだよな。
やがて、煌々たるライトの中、4人が登場。
ロン・カーターの チェロに見まごうようなスリムなウッドベースが 長身の彼の姿に相まって さらに小さく見える。
みんなシャンと伸びた背筋。
ハービー・ハンコック 1940年生まれ。67才
ウェイン・ショーター 1933年生まれ。74才
ロン・カーター 1937年生まれ。70才
ジャック・デジョネット1942年生まれ。65才
錚々たるというか 矍鑠としているというか。
この距離から見るかぎり 実に皆 姿形も笑顔も ハツラツとしている。
そしてハービーの表情。東京ジャズの総合プロデューサーとして臨んでいたときには、やはりピリピリ張りつめた空気だったけれど、今回は なにか和んでいる。
この東京公演の前の、大阪や横浜公演にて このザ・カルテット、確固たる形が出来てきたからかしら。
そして始まった最初のナンバーは 「So What」。
おっ、こう来てくれましたか♪
ロン・カーターのベースのピッチが...なんて気にしかけて、やめた。
そんなん関係ないもんね。
互いを信頼し安心しきっている演奏。聴いていて心地良い。
でも、要所要所は やっぱりそこまでイクんだ♪ってシャープさもあって、うぅんと唸ってしまう。
冒頭の「So What」のみならず、ワン・ツ・スリー・フォー・ファイブシックス・セブン♪の「Seven Steps to Heaven天国への7つの階段」など、スタンダードをいっぱい演奏してくれるのが嬉しい。
マイルスと みんな 演った曲なんだろうね。
ロンが、ペンペンペンペンペンペン...と延々と弾く音に、イントロ当てクイズのように、「待ってました♪」な拍手が湧き起こる。曲は「Someday My Prince Will Comeいつか王子さまが」。
でも、ショーターのサックスは、普通のテーマラインを吹かないんだよな。っていうか、ハービーがテーマを弾き始めた。ショーターの出トチリ...?(^^;)(失礼な!)
「処女航海」だって、ハービーのジャッジャーン、、の最初の音で解るんだけど、後に続くのがフリーキーなんで、違う曲みたい。
ショーターのソプラノの音色は 2002 年、第一回東京ジャズ@調布スタジアム(あの時は、まだ味の素スタジアムじゃなかったんだ。あぁネーミングライツ...! )で聴いたときを思い出させる。
あの夜は とにっかく凄かったんだ。天空を一点をじっと睨んだままソプラノを吹き続ける虚無僧のようなショーターの姿がスクリーンに大写しになり。なんだかわからないけど、鳥肌が立って、泣きそうな気分になった。
今回は随分リラックスして見える中にも やっぱりショーターはショーター。この仲間達と演るんだものね。
ジャック・デジョネット。自然体で どうしてそんなにたおやかに。
笑顔で送り出す リズムたち。カッコイイなぁ。
先頃亡くなった ジョー・ザビヌルを追悼して、(ショーターもいるし)ウエザー・リポートの曲など演ってくれるのかしら...とちょっと期待してたんだけど、、それはなかったなぁ。
「 Footprints」「 Nefertiti」などもハービー&ショーターならではだよね。。
激しいタッチほど、冷静さが情熱に見え隠れするハービーの真骨頂。
2階席17列めから見下ろすステージは 奈落のように遠かったけれど、ハービーの張ったピアノの音は 気持ちよく響いてきたし、(生音とはかなり違う質のものではあるんだけれどもさ)広い会場でも 音的にはそんなに欲求不満にならないもんだなと思った。
最後にアンコール演奏を終えて去っていくとき。
拍手の中、ショーターだけが戻ってきた。
すわ、ソロで再アンコール??
んなわけない。テナーサックスを持って帰るのを忘れ、取りに戻ってきただけでした。チャンチャン♪
みんなの笑いを誘ってました。 うぅ〜ん、お茶目。
自然体で贈り届けてくれる 20世紀から今へと続くジャズの巨人達の表現世界。
天国から ちゃっかりうっかりマイルスも参加して、それはそれはゆったりと 極上の大吟醸。
19日に行かれるかた。楽しんでください!
洋の東西が溶け合う〜スケッチ・オブ・ニューヨーク
東京渋谷Bunkamura オーチャードホールで、塩谷哲の特別編成アンサンブル公演 初日を聴いてきた。ニューヨークの音風景。
全世界からサクセスを夢見て あらゆるタイプの人々が集まる混沌の街。それを音楽で表現するとしたら。
随分壮大なテーマで 我らがソルトが取り組んでくれたコンサート。
素晴らしかった。
この公演のために、組曲を書き下ろし、さらに異色なジャンルの人たちとのコラボレーションをも繰り広げてくれた。
あの街の持つ 澱のような混沌=カオスと母のように全てを許し包み込む寛容さ、古さと新しさ、老成と未熟、模倣と創造、虚像とリアル。本物と偽物、正義と悪、真実と 取るに足らないもの。
二律背反するそれらを、ソルトの感性で表現しようと試みている、その思いがビシバシ伝わってきて、素直に感動したのだった。
ステージに向かって、左の下手側上段に弦のダブルカルテット(第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、各2人ずつの計8名)、右の上手側上段にブラスセクション、そしてフロントにリズムセクション。
なんと贅沢な構成。
そこに 他ジャンルのゲストが登場する。
一部ではチェロの溝口 肇、
二部で 上妻宏光(津軽三味線)と 手嶌 葵(Vocal)。
休憩を挟んでの第二部が バラエティーに富んでいて特に面白かった。
ゲド戦記の声と挿入歌で鮮烈なデビューをした弱冠二十歳の手嶌は、親の影響で子供の頃からジャズが好きだったという。
「Someone to Watch Over Me」お。スタンダードを唄うんだ。
続く「What A Wonderful World」で 上妻も参加。
手嶌 葵の歌は ささやきウィスパー。それはそれでチェット・ベイカーのようで味がある。が、全編それで ちょっと物足りない。
フェアリー・ボイスだけじゃない 本人が大好きだというエラ・フィッツジェラルドやビリー・ホリディやサッチモに近づく表現をもっともっと体得していくとさらに素敵になっていくことでしょう。未完の大器、二十歳の彼女に期待。
さて。
合間に挟まれる ソルトと上妻のトークが場を和ませる。
「なぜ、三味線を弾いてるのよ?」
塩谷から上妻へ ステージ上で、素朴な疑問を投げかける。
それに対して、上妻は。
「じゃ、塩谷さんは どーしてピアノを弾いてるの?」
素朴なやりとり。
そこに感性があるから。表現するのがコレだから。
妙に納得するやりとり。
上妻が ニューヨークでの武者修行、ジャズクラブの夜のジャムセッションに参加したエピソードを披露する。クレオパトラズ・ニードルやスモークという固有名詞が出るたびに、熱病に冒されるように毎年通っていたニューヨークの夜の活気、真夜中こそ元気な眠らない街のあれやこれやの光景が まざまざと蘇ってくる。
あぁ、みんな、どうしてるかなぁ。。
そうして送り届けるのは 至福のコラボ。
上妻の弾く「津軽じょんがら節」に 弦カルの厚いクラシカルなハーモニーを乗せていくのは ソルトの絶妙なアレンジだ。
津軽と西洋の出逢いは 聴いていると どんどん不思議な気分へと いざなっていく。
喩えるなら。
そこは、大きな氷にボンベイサファイヤを注いだ ロックグラスの中の小宇宙だ。
スピリッツが 溶け出した氷と ゆるゆると混ざり合っていく。
あの美しい 液体の芸術。素晴らしき融合。
いよいよクライマックス「スケッチ・オブ・ニューヨーク組曲」へ。
井上のベース ほんっとニューヨークしてるなぁ。
バックホライゾントに映し出されるのは塩谷が今年6月、自らニューヨークの街で撮ってきた様々なスナップショット。
それを音楽で表現する活気に満ちたビッグアップルは まさにスケッチ・オブ・ニューヨーク。
そうして迎えた第3楽章。「The Other Side Of The City」は 手嶌のポエトリー・リーディングと共に送り出される世界。
世界の中心として 自信と確信を持って動いていた彼の地N.Y.が、9.11以降、病んで苦しんで嘆いて、そうして人に優しくなっていったその変わりようが じわりじわりと見えてくる。
ここでもう一度 賛美歌のように手嶌のwhat a wonderful world。
このウィスパーは 胸に沁みた。 素晴らしい。。。
ソルトが 手嶌を起用した意味が初めてわかった気がした。
表現者として。ソルトをもう一度尊敬する 素敵な夜。
ちょっと縁遠くなっていたニューヨーク。
近いうち また行きたいな。って 少し思った。
2007年10月12日(金) 19:00
2007年10月13日(土) 17:00
Bunkamura オーチャードホール (東京・渋谷)
塩谷 哲 with SALT ENSAMBLE
塩谷 哲(Piano、作曲、編曲)、 井上 陽介(Bass)、坂田 学(Drums)、
大儀見 元(Percussion)中川 英二郎(Trombone)、ボブ・ザング、
近藤 和彦(Saxophone)、松島 啓之(Trumpet)
清水 醍輝、戸松智美、澤田 和慶、井上 静香(Violin)、
吉鶴 洋一、錦田 知子(Viola)、弘田 徹、小川 和久(Cello)
【ゲスト】
溝口 肇(Cello)、上妻宏光(津軽三味線)、手嶌 葵(Vocal)
2007年09月04日
寒い!けど、ステキだ♪
9月1日と2日、二つの大きなジャズコンサートの司会、無事 終了しました。どちらもたくさんのお客様にご来場いただき、心より感謝。山形では 昨年までの天童から 初めて会場を蔵王坊平に移しての開催で、スキー場の斜面に向かって設営されたステージは、まるで天空の城のようなロケーション、緑が目に染みる最高の環境だったのですが、いかんせん... 寒かった!!!
前日までの雨は上がり、時おり 薄日もさす天候だったものの、なにしろ寒い。霧たちのぼる秋の夕暮れは しんしんと冷えて。
用意周到な方々はダウンコートやスキーウエア、はたまた寝袋にくるまって観賞していらっしゃる。なるほど心構えが違うよねぇ。
去年までの天童では 毎年、汗みどろになるような暑さだったから、ちょっと羽織る長袖があれば、平気、平気♪なんてぇ、ノースリーブの衣装ばかり用意していた私、山をなめてました。
いつもの着せ替えもこさんは 今回、無し。終始汚い格好で失礼いたしましたぁ。
以下、出演の6グループを 簡単に紹介。
中西暁子 Special Quintet・・地元山形在住のトランペッター中西さんに、この日のためにN.Y.から駆けつけた山田拓児はじめ若いパワーをクールに表現して好感度大。平均年齢20代の彼らに可能性を感じるオープニングでした。
オルケスタ・アルグンディア・・新橋のジャズクラブ「サムディ」で活躍するミュージシャンのユニットで、スタンダードをラテンアレンジでちょっとハードに届けてくれて楽しい!メンバーは、いずれも日本ジャズ界の売れっ子ばかり。フロント5管に4リズム、計九名から送り出される極上のサウンドに興奮♪
野間瞳グループ・・ヴォーカル野間瞳に小池修のテナーが絡み、単なる歌を聴くバンドとは一線を画したインプロビゼーションのワクワク感に会場も盛り上がりました。ピンチヒッターで入ったピアノの青柳誠、地元酒田出身のドラム高橋徹、ベースの冨澤文貴もイイ感じ。
松島啓之Quintet・・NHK session2007にも常連のtp松島啓之リーダーで届けるのはゴリゴリストレート・アヘッドな今のジャズ!アポロキャップがトレードマークではにかむ笑顔と真逆のエモーショナルな演奏、ピアノの今泉さんもカッコエエわぁ。ベースの嶋友行は膝の皿を割る大怪我から前日退院したばかりで足引きずりながらGood Performance、お疲れ様。
ウィリアム・アッシュトリオ+1・・17才でプロデビューした天才ギタリスト、アッシュのギターはウェス・モンゴメリの再来というほど独特。オルガンと絡まってのファンキーな演奏がスゴイ。
この寒さの中、よく指が凍えないものだと感心。岡惇のテナーがまた火を付けます。
ジョン・ディ・マルチーノ・トリオspecial guestアニー・セリック・・今回のトリはピアノトリオ。これがもう、スゴイ。観客が次々、前に飛び出しリズムに合わせて踊り出す。ベースのエイシェット・エイシェットがこの日誕生日で、皆でHappy Birthdayを合唱してお祝い。途中から登場のヴォーカル、アニー・セリックは稀代のエンターティナー♪美しい容姿と愛嬌たっぷりの表情が魅力的で、南極のような寒さだった会場内がヒートアップしていく様がステキ過ぎ。
「アニーよ銃を取れ」ならぬ、アニーよチューよ萌え〜♪って感じ。
打ち上げでは山形名物、牛肉と里芋たっぷりの「芋煮」」が振る舞われ、冷えた身体があったまったなぁ。会場スタッフのジャズ演奏も飛び出して大盛り上がり。
6つのグループのパフォーマンスは最高だったし、環境は素晴らしいし、来年は 八月中の開催となるので、平気だろうと思いつつ、今回来てくださった貴方、風邪引かなかったぁ?大丈夫だったぁ?
避暑、防寒両方の準備怠りなく、次回は一緒に楽しみましょうね〜
ハマに吹く風 ジャズの風
翌 早朝に移動して、今度は横浜でのジャズコンサート。ベイブリッジを正面に望み、埠頭を渡る風も心地良い「みなとみらい」のパシフィコ横浜 国立大ホール。
キャパ4,500人と広すぎる会場で、お客さん来て下さるのかしらとちょっと心配しましたが、3階席まで満員でほっ。そりゃ そうでしょ。ゴージャスな内容だもの。
それに、ヘレン・ケラー女史の遺志を引き継いでの視覚障害者支援チャリティーという意義深いコンサートでもあり、最後に、収益金から1万ドルを寄付 という目録授与の場面では、大きな拍手が湧き起こってました。
以下、頂戴した感想をいくつか。
●日野テルさんのエネルギッシュなトランペットが大好きです!
●日野皓正さん 楽しくてストレートな方なんですね!初めて生演奏をきかせていただきました。パフォーマンスもちょっとしたサービス精神も日本人離れした感じでかっこよかったです♪気持ちがスカッとしました!
●原信夫さんは、カッコイイですね。とても81歳とは思えない!ダンデイで、テナーサックスを吹く姿がとにかくかっこいい!
●寺井尚子さんのバイオリンは「なんなんだーー」と主人共々驚いていました!!あの細い体からみなぎるパワー!!すごい すごい すごーーーい またステージを拝見したいです!!
●阿川泰子さんは場の空気をさっと変えて・・さすがにエンターテナーだなあと思い。
●最初ホールに足を踏み入れた時 大きな大きなホールでドギモを抜かれました。あのホールがいっぱいになるJAZZの楽しさ 素晴らしさを身をもって感じさせて頂きました。
ありがとう。
でね。ひとつ心残りだったこと。
ツイン司会って、あらためて難しいなぁと感じたのでした。
いつもパーソナリティーカレッジで 主と従の関係の取り方とか、喋り手同士の気持ちのやったりとったりを大切に。と口を酸っぱくして教えているのだけれど、いざ実践になるとそれがなかなか容易じゃない。初顔合わせの相手との気持ちの通わせかた。困難だけれど、日々 精進です。がんばろう。
2007年08月28日
いよいよ今週末!ゴージャズなJazz 2Days 来てね〜♪
山形蔵王で、横浜で、今度の土・日はジャズのライブに染まる週末。是非 是非 お出かけくださいませ。決して損はさせません。最高の音楽を最上の環境で。あなたのお出でをお待ちしています!
【山形国際ジャズフェスティバル蔵王坊平JAZZ MEETING 2007】
・広大な山々、素晴らしい自然にいだかれた緑の野外ステージ
・出演者は国内外のトップミュージシャン、ジャンルも メインストリームのコンテンポラリーから、ビ・バップ、ファンク、ラテンにヴォーカルフィーチャーと多岐
・上山温泉や 会場近くのペンション&ロッジとセットの宿泊パックがお得で快適
(詳細は↓こちらのサイトを御覧ください)
http://www.jazzmeeting.org/
日時:平成19年9月1日(土) 11:00開場 13:00開演
会場:蔵王坊平高原ライザワールド/レストラン前野外ステージ
司会:小川もこ・相澤 栄
出演:ジョン・ディ・マルチーノ・トリオ&アニー・セリック、ウィリアム・アッシュ・トリオ、松島啓之 Quintet、野間瞳 Group、オルケスタ・アルグンディア、中西暁子 Special Quintet
入場料:4,500円(当日券5,000円)高校生以上の学生2,000円
(当日券2,500円) 中学生以下無料
チケット取り扱い:
山交観光各窓口、上山カミン、ミュージック昭和、富岡楽器店、成沢BUNBUN堂、天童BUNBUN堂、天童八文字屋、中合清水屋、さくら野仙台店、県内外ジャズ喫茶(オクテット、らぐたいむ他)、東根市さくらんぼタントクルセンター
【 横浜チャリティーJAZZコンサート " JAZZ BY THE SEA " 】
・ジャズの街ヨコハマで、豪華出演人によるジャズ・パーティ
・老若男女がジャズの楽しさを満喫できる充実のライブ
・視覚障害者支援のためのチャリティ・コンサート
お誘い合わせの上、是非 どうぞ。
(詳細は↓こちらのサイトを御覧ください)
http://www.jazzbythesea.jp/
日 時:2007年9月2日(日)
開 場:14:00 / 開演:15:00
会 場:パシフィコ横浜国立大ホール
出 演:原信夫とシャープス&フラッツ、日野皓正、阿川泰子、寺井尚子、小林桂&スーパー・クインテット
※車椅子ご使用のお客様の席も用意
入場料:S席:¥5,500 (税込)
チケット取り扱い:
FLIPSIDE ONLINE TICKET
http://www.flipside.co.jp/pc/live/jazzbythesea_799.html
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:262-491)
ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:35116)
イープラス
問い合わせ:フリップサイド 03-3470-9999

