小川もこ Life is Beautiful

DJ・パーソナリティー小川もこ の 日々のよしなしごとから ジャズ・酒・旅の話など。

もこ伝に寄せる思い4

 通称「もこ伝」こと、小川もこの伝言板がリニューアルされた。
これまで使わせてもらっていた「クリックマガジン」が諸事情により閉鎖に。が、いろいろな経緯から、もこ伝は管理者が変わって再出発することになった。
特別な思いのこもったBBSである。どうか末永く、皆が訪ねてくれる場であってほしい。


 小川もこのホームページ。
作りたいと切望したのは今から10年近く前にさかのぼる。パソコン関連イベントMCの仕事が複数舞い込むようになり、身近にコンピュータに明るい人間がいたものの、根っから文系アナログ人間の私に使いこなせる自信も意欲もなく。パソコン通信だメールのやりとりだと活用している人達を尻目に、ただ漠然とネットの世界に憧れの気持だけを持っていたあの頃。世の中、まだインターノット環境は整っていない。テレビは勿論ラジオ番組でも、ほんの一部の番組にようやく「番組ホームページ」なるものが出来、読み上げるURLなど不思議な呪文に聞こえたものだった。

そういえば、あの頃は「ドット」のことを「ピリオド」と呼んでいる人がほとんどだったなぁ。。私がドット、、と読むと、それが民謡のかけ声に聞こえるというので、ペンネームを「えんや〜どっと」にした...というかたもいらっしゃったっけ。

当時「ヒルサイド・アヴェニュー」というリスナー参加型の番組を担当していたが、そこには全国から あまりにも数多くの様々なメッセージが届く。番組で紹介できるのはほんのちょっと。こぼれてしまった中に、まだまだ素晴らしい内容のものがたくさんある。これをなんとか全国の人に紹介したい。私がホームページを作りたい!と切望したのは、ただただその一点からだった。薄っぺらな人間の私に、発信したい、、と欲する自分の思いや自分自身のことなどはあまりなく、とにかく番組のフォローがしたいだけ。早く作ろうよ!おしりを叩いても、当時の番組スタッフで重い腰を上げる者はいなかった。

それならば。。。パーソナリティーがやるしかない。まず当時、別曜日担当の石川小百合さんが、自分のページを立ち上げた。内容は彼女のプライベートページに色彩が濃く、私の目指しているものとは微妙に違う。おりしも97年5月、インターネットをテーマにする出張放送が福島県の白河でおこなわれることになった。それにあわせて、見よう見真似の突貫工事でページを創り上げたが、出来たのは目次の項目だけ。全て「近日公開!乞うご期待!!」の文字が躍るB級映画の予告編のよう。それでも、たった一日で千件以上の訪問者があって、既にネット人口は多いと実感したものだった。

少しずつ少しずつ体裁を整えながら、メールで頂いたものや、当初の目的の当時ほとんどファックスで届いていたメッセージを手打ちでパソコンに打ち込んでホームページにアップする。これは気の遠くなるような作業だった。そこで急務は皆が気軽に書き込める掲示板システムを作ること。これなら番組テーマも皆に書き込んでもらえる。
私にはどうやっていいかわからない。どんなページがあるのだろう、、とネットサーフィンをしていた時、FM山口のホームページにたどり着いた。そこで、とあるチャリティーの活動を通して下関のインターネットサービス会社「チップス」とそこに働く濱川さんを知ることになる。何度も何度もメールのやりとりを繰り返すうち、濱川さんとは同志というか戦友のような気持が芽生えていく。そうして彼のご厚意で、当時から先進のシステムで稼働していた伝言板システムを使わせてもらうことになったのだった。感謝。

もこ伝。ここは私にとって何倍も生きた気持になれる人生の縮図だ。
喜怒哀楽、様々なやりとりがこの伝言板上で繰り広げられてきた。もっと頑張って前進せねば、、と叱咤激励をいただく場でもある。生きている時間は限られている。
そこで一人でも多くの人に出会う機会をもらえるのは、やっぱり幸せなんだと思う。時に泣いたり傷つけたり傷ついたりするとしても。臆病にならず、ゆっくりじっくり こみゅにけーしょんしていこう。

リニューアルされた今も、この5年分以上の過去ログは読むことが出来ます。心が疲れたとき、ふっと時間が出来たとき、そんな昔にちょっとだけ。あなたも足を踏み入れてみてください。時の流れを感じつつ。たのしいよ。そして、また色々な足跡をそこに残してみてください。あなたのおいでを待ってます。
http://djmoko.tip.ne.jp/

うつくしい くに4

 先週、東京某所でおこなわれたシークレット・ライブに行った。
公私ともに親しい歌手・沢田知可子が歌うということで、ご近所繋がりの嘉門達夫と一緒に冷やかしにいってやろう...と、どういう主旨のパーティーなのかも知らず、ぽこぽこと出かけていった。サワチカの素晴らしい歌唱と楽曲の歌詞の持つパワーに圧倒され、涙し。そうして遅ればせに理解することになる。
この会はスリランカゆかりの人々が集まり、飲み食いした会費をスマトラ沖地震による大津波で被災したスリランカの復興支援に役立てる義援金に充てようというチャリティーだったのだ。
なんにも知らないでそこに居るなんて、なんておバカ。でも、おかげで、テレビ画面の中のことだった彼の地の惨状、現状を参加の方々の口から、カメラマンの写真から知った。

紅茶の産地として有名なセイロンから、1972年新憲法公布で新たな名となったインド洋に浮かぶ島スリランカ。 この国名には「光り輝く島」という意味がある。世界中から観光客が訪れる美しい国。
たまたま現地を訪れていて災害に遭遇し、そのまま残って緊急援助活動をおこなってきたNGO「ケア・ジャパン」の野口千歳さんがスライドを使って説明してくれる。
その画面を食い入るように見つめ、話に耳を傾ける一同。言葉も無い。
ただ一口に復興支援と言っても、なんと難しいことなのか。
ヘリコプターから救援物資を投げ捨てるように落としていくことが、支援なのか。
また、物資の供給だけでなく、これから現地の人々が生活を立て直していくための産業の復興や心理面での支えなど、長期的総合的な支援こそが必要なのも想像される。

ふと一昨年訪れたパラオでの言葉を思い出す。日本統治時代に憶えた日本語を、今も上手に操る現地の老婦人から聴かされた話だ。
「日本は学校をつくり、畑を耕し、産業を残してくれた。自分達で生活する方法を教えてくれた。でもその後に来たアメリカはハンバーガーを売っただけだ。どっちに私たちが感謝しているかはわかるだろう」と。
私たち取材スタッフが、日本人だからこそのリップサービス...だけではないだろう。



沢田知可子の新曲は「美しい国」というタイトルだ。明治の女詩人・永瀬清子の詩に曲をつけ歌にしたという。
詩「美しい国」に描かれているのは 戦争直後の荒廃した日本の国土で 心の灯火を今こそ燃やしていこうという 決意と喜びの気持だ。
今の時代を生き抜く大切なメッセージに溢れていることに、あらためて驚かされる。
日本も スリランカも イラクも。世界中のすべての国々が 美しい国であるために、今できること。今するべきこと。
それはいったい何なのだろう。


***
2月10日放送の 小川がパーソナリティーを務める「フォー・ユー・未来倶楽部」
で、「美しい国」披露します。
この番組はインターネット放送で向こう4週間いつでも聴けます。
どうぞお楽しみに。

島原に思う4

3fe11f6f.JPG 世に尊敬申し上げる人物は多々あれど、心の師の圧倒的存在が さだまさしさん。
だから彼の故郷・長崎県を訪れるときは、いつも、電柱や街角のポストにまで、こんな素敵な人を生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。って挨拶して回りたくなる。

 今回は長崎市内ではなく、島原市への取材でした。長崎空港から島原市へ向かうレンタカーの車中、「おどま島原の〜♪」と島原の子守歌が口を衝いて出ます。お昼に島原名物の具雑煮という具だくさんのお雑煮を食べたあたりまでは、旅のはしゃいだ気分に満ちていた我々ロケ隊でしたが、それが一変するのに時間はかかりませんでした。
まゆやまロードを登っていくと忽然と現れた溶岩ドームの威容。頂上には、まるでフジツボがびっしり取り付いているような山肌がなんとも不気味。それは雲仙普賢岳の噴火時に形成された平成新山だったのです。

 昨年は台風、水害、地震、津波と自然の脅威の前に人間が出来ることを真剣に問うた年でした。

 貴い命をも犠牲にした雲仙普賢岳の噴火から15年。
おりしも訪ねた日は1月17日。阪神淡路大震災からちょうど10年のこの日に、ここ島原であらためて色々な事を目の当たりにしました。自然災害の恐ろしさ、復興へ向けての人々の頑張り、全国からの救援の有り様、そうして元気を取り戻した町並みと人々の笑顔。。。
 2002年7月に島原市にオープンした「雲仙岳災害記念館」をたずねました。
http://www.udmh.or.jp/
ここは雲仙・普賢岳の噴火活動について、あらゆる角度から体験することができる火山体験学習施設。噴火前後の山や、噴火後の町の復興の様子などを、ビデオ映像や写真、さまざまなシミュレーションを通して紹介しています。火山や噴火のメカニズム、防災技術なども幅広く学習できる全国初のミュージアムといことで、修学旅行生が引きも切らずやってきますが、勿論大人が観てこそ興味深い。特に、CGや振動、熱風の吹き出しもあって噴火災害を疑似体験する「平成大噴火シアター」は圧巻です。

雲仙岳災害記念館の愛称は「がまだすドーム」。がまだすとは地元の方言で「頑張る」ということ。いいなぁ。励ますつもりが逆に元気をもらうことってありますよね。
被災された皆さん、がまだすがまだす。

 島原は全国有数の湧き水が豊富に流れる美しい城下町です。武家屋敷が残り、道路の側溝には錦鯉が泳ぎ、再建された島原城の姿も優雅、天草四郎やキリシタンの歴史を探訪できて知的好奇心を満足させてくれる場所。雲仙、島原、小浜と温泉もいっぱい。貴方も 機会を見つけて 訪ねてみてね。

※上の写真 これが「がまだすドーム」で食べられる”溶岩ドームカレー”
地元産の美味しいジャガイモをマッシュポテトにして溶岩に見立ててます。非常に美味♪
700円也
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★今週末は大分に行きます。今度はどんな出逢いが待っているでしょう。

あっ。そんな瞬間を見てるなんてぇ...いけずぅ4

 昨日から TFMパーソナリティーカレッジで今期パーソナリティー講座のレッスンが始まりました。
新たに15名の生徒が増えたのですが、まぁ〜、やる気のあることあること...。
人にものを教えるって、何より自分の勉強になるものですね。ガッツにはガッツでぶつからないと。未来のラジオ界を背負って立つパーソナリティーを送り出すぞぉ!と、もこ先生は、それなりに燃えております。

 さて、2クラスあるうちアドバンスコースの教材に選んだのが、「しぐさ」について。男女千人におこなった好きなしぐさ・嫌いなしぐさアンケート結果を元に自分のコメントをフリートークで喋ってみる、、というものでした。このアンケートによる女性のするしぐさで、好きなもの、嫌いなもの。なんだと思います?
好きな1位は男女とも「髪をかき上げるしぐさ」でしたが、嫌いな1位が男女ともダントツで「煙草を吸うしぐさ」だったのです。

私は自分で煙草を吸わないし、煙が大の苦手。だから、煙草の匂いの染みついたホテルの部屋や車に乗らざるを得ない時の絶望感たるや、あぁイヤんなっちゃう。でもねしぐさがイヤとは思わない。。鼻の穴から蒸気機関車のように...吐き出すとかぁ〜?

たとえばよ。憎からず思う相手、、というか好き、、!と好意を寄せている相手の煙草なら、、何故か気にならないってこと、ありません?また反対にその相手を疎ましく思った瞬間に煙草の煙は勿論、廻りの空気までドヨンと淀んで感じられる。人の心の気ままさですな。そこで...だ。

 自分のしぐさを美しく磨く、、というよりは、人に好かれる人間性こそ磨くべきだという結論に達しました。あれっ?論点がずれてる?
まぁその人の生き様、、というか美学がそこかしこに顕れてしまう「しぐさ」。
内面から変革して、美しい所作が出来る人、そんな女性に私はなりたい。ものだ。。

成人の日に2

 成人の日。いかがお過ごしですか?
東京は春のような陽光が差し込み、心地よい祝日となっています。

 報道では 今年も全国で荒れる成人式の様子など映し出されていますが、どうしてこうなっちゃうのかなぁ。。。以前、、、5,6年前かな。某大学教授が成人式で まともに人の話を聴いていられない新成人に一喝、苦言を呈したことに対して、私は「聴いている者の心を惹きつけられない話をしているほうにも 問題があると思う」とラジオで喋り、その先生の事務所から「一介のパーソナリティーがそんな発言をする
とはけしからん!」とクレームが入った経験があるのだ。(悔しいけど翌週謝ったものだ。。)自分で 某地域の成人式講演会で呼ばれたとき、やっぱりちゃんと聴いてもらえなくて、そんな自分自身への喝でもあったんですけどね。
 その頃とは荒れ方も また違って来ているよな。
 式典を運営する提供側と 同級生と久々集まってわぁ〜っと騒ぎたい気分の今時の二十歳。ニーズとは明らかに違った成人式となってしまっているのなら、いっそのこと こんな成人式なんていらな〜い!ってことになるんでしょうか。

 紅白歌合戦の視聴率も史上最低を記録し、正しい年越しなんてもはや無い 個性の時代です。大晦日やお正月、日本古来の伝統行事を粛々とおこなうって機会が、私自身こそ極端に減ってきました。
 いかんいかん。

 人生いろいろ 人もいろいろ。
 一国の首相からして そんな発言している場合じゃなく、皆の気持ちが一つになるような圧倒的楽しみやカリスマ。
 あぁ欲しい。放送など提供する側の立場にあっては 送り届けたい。と切に思う年の初めです。

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★先週行った伊豆下田は もう春爛漫。菜の花が咲き乱れ、早咲きの桜さえ一輪、二輪こぼれるようにピンクの花びらを開いていました。常春の場所っていいなぁ。休暇村南伊豆(最近は国民休暇村の国民、、が取れて、「Qkamura」と表記しますね)に泊まったのですが、廉価で快適で、温泉も食事もスタッフの応対も感じがよく、満室の人気なのも納得。これから全国のQkamura、プライベートでも利用していこう、、と思
いました。
 唐人お吉の裏話もいっぱい取材しましたよ。聴けるところの皆さん、YAJIKITA onthe road 伊豆下田編をお楽しみに。
びっきこども基金


小川もこもメンバーの一人である「みやぎびっきの会」では、この度の震災にあたり、あらためて会としての使命を話し合いました。
長期的にこどもたちを援助していく観点から、 「びっきこども基金」を設立し、社団法人化として新たなスタートを切りました。

たくさんの皆様にご賛同戴きますように。 どうぞよろしくお願い致します。

『 びっきこども基金 』
びっきこども基金 義援金口座
仙台銀行上杉支店(カミスギシテン)
口座番号:普通 2756601
口座名義:びっきこども基金

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