皐。風薫る新緑の候 いかがお過ごしですか。
五月が始まって1週間、GW中だったこともあって、みんなも いろんなドキドキわくわくを 感じる日々だったことでしょう。
小川もいろいろと。そんな日々を過ごしました。
その中でも 特筆すべき2日間を 日記風に 御紹介。
長いからねぇ。。。ご用とお急ぎでないときに 読んでね。
5月1日(土曜日)
早起きして新幹線に飛び乗り、仙台へ。
文字通り、飛び乗る。そう、通常 無計画であり、さらに車で東京駅に向かうので、確実に到着する時間が決まらないから、いつも みどりの窓口で「一番早く仙台に着く指定席を一枚」とオーダーするのだが。
連休中なんである。
当然、指定券なんて何時間先でも取れるわけがなく。
泣く泣く 「はやて」の立ち席をゲット。
こんなの初めて。ちゃんと ○号車のデッキ部分にのみ、立つこと。
って、立つ場所も決められているのね。
同じ空間には、10人以上のかたが居て、けっこうギューギュー。
背骨骨折が完治していないため、立っているのが一番ツライ。
旅行カバンを縦にしたり、横にしたりで そこに座ってみたり、立ち上がってみたり...を繰り返すうちに 1時間40分。なんとか到着。
改札にて 満面の笑みの父と落ち合い、入院中の母を見舞い、実家に荷物を置いて、タクシーでkスタ宮城へ。
そう。
昨年から 何度かつきあわせているうちに
父も楽しみにしてくれるようになった
野球の東北楽天ホームでの試合を観戦。
岩隈の登板で めでたく勝利。
そのまま仙台駅周辺の居酒屋で怪気炎。
勝利の美酒に酔う。
写真は、新鮮じゃなきゃ味わえない、
ホヤの刺身。
ほんっっとに美味
地酒の浦霞が ぐんぐん進む。
こんな親子の時間を持つのは
骨折してから初めて。
みやぎびっきの会のコンサートで
帰省した時以来だから、2ヶ月ぶり。
ちょぴっとだけ 親孝行モードの夜。
仙台で放送している「小川もこの8時の出会いは蜜の味」をモニターしながら ウトウト。早めに就寝。
5月2日(日曜日) 途中ちょっとだけ
そんな、あぁた。
前夜10時半には布団に入ったので、なんと夜中の1時半に目覚める。
いつもなら、まだ前日のまま起きている時間。
おかげで、それから一睡も出来ず、まんじりともせぬまま 朝を迎える。
4時半頃から実家の目の前が 少しこんもりと山になっていて、そこにやってきたウグイスが なんと美しい声で鳴くことか。誇らしげな美声。
うん。そんなに見事なさえずりは 自慢していい。
世界のプリマドンナの称号を与えたい。
そんなこんなの寝不足のまま、6時半に家を出発。
仙台駅東口で 深夜バスで東京から来た 後輩のパーソナリティー、藤田友明=ゆーみんと合流。シャトルバスに乗って、およそ1時間。仙台近郊の川崎町、えこキャンプみちのくへ。
そう、この日 二日目となる「荒吐(あらばき)ロック・フェスティバル2010」を取材、それぞれの番組で取り上げようという目的。
2年前に、1人で東京から日帰りで行った事を思い出す。
その時は 地元の大がかりなイベントを とっても誇りに思ったものだ。
秋の大イベント、定禅寺ストリートジャズフェスティバルに優るとも劣らない、大規模にして、大勢のスタッフの献身的な働きによって支えられている様子に、全国からやって来る多くのオーディエンスに受け入れられていることに 大感動したのだった。
果たして、第10回目を迎えた今回。
2日間ともお天気に恵まれたこともあって、さらに大盛況の予感。
開門の8時前に現地到着。すでに長い行列が門まで延々と続いている。
入場してすぐ、各地の様々な美味しいものの屋台が軒を連ねており、早速、山形の「美味しい玉こんにゃく」の文字に惹かれて、「く〜ださい!」と注文するも、まだ仕込んだばかりで、味が沁みてないからと、一個だけ突き刺した串をサービスでくれる。あふあふ、美味しい。でも、やっぱりまだ味がしない。(^^;)
その隣りの「芋煮」を
たっぷり唐辛子をかけていただく。
これは、宮城県風の芋煮。
何が違うかというと、
味噌汁状で豚肉を使った 豚汁ふう。
まだひんやりする山の空気の中、
唐辛子効果もあって、身体の芯からあったまる。
荒吐 アラバキ。面白い名前だよね。
公式サイトによれば、
「荒吐族」は、こと東北において勢力を伸ばし、
平和と東北の尊厳を守る為に君臨した部族。
アラバキという言葉には、
平和と自分達が生きた地を、心から愛した「荒吐族」の大きな想いが込められている。
歴史と文化そしてロックの融合の中から、郷土独自の文化や人間性を全国へ発信する為に
更なる未来へ向かって創造的な生き方を目指した『祭』をこの地東北に築く為に、
ARABAKI ROCK FEST.は生まれた。
うぅむ。深い。
この アラバキ・ロック・フェスは 広い広い会場内に 大小6つのステージがしつらえられ、120以上のグループが出演する。
どこで、どの時間に どのバンドの演奏を聴くか。とっても悩ましい。
タイムテーブルのプログラムとにらめっこし、ゆーみんと コレとコレは外せないね。とチェック。
まずは、アラハバキステージにおいて、一番早い時間から始まる「BLUE III」(ブルースリーと読むのね)からスタート。
そのネーミングの通り、ブルース・リーさながらのヌンチャクさばきを見せたり、観客席に飛び込んだり、実に飛び道具的面白さもう、最初から最後まで ゆーみんと大笑い。続く、「ザ50回転ズ」も、そうとうスゴイ。ここのステージは なかなかとんがってるグループの独壇場だねと認識しつつ、一番大きな みちのくステージへ。
先日、東京ドームで一緒に楽天観戦した 「坂本サトル」さんのステージだ。彼はロックバンドJIGGER'S SONでデビュー後、1999年からソロ活動開始。弾き語りスタイルで、ヒルサイド・アヴェニューin黒石よされなど、何度も番組でご一緒している。言ってみればベテラン。なのに、今回は、【TIME OF THE HOPE】というくくりで、各ステージのオープニングアクトの1人としての登場である。「ホープの中で最年長の坂本サトルです!」という自己紹介が初々しく、今の彼のやる気が全面にみなぎっている感じがして、男気溢れたステージに感じ入る。
続いて、つがるステージへ移動。ここは、ゆったり聴きたい大人なバンドが集まっている。いきおい、このステージに居る時間が一番長かった。
木曜日の扉にもゲストパーソナリティーとして登場した「おおはた雄一」さんのステージは、オリジナルの他に ムッシュかまやつの、[君はゴロワーズという煙草を吸ったことがあるかい]を カバー。
緩くて、実に心地よい。
いつもはギター一本だけど、今日は初めてバンドを連れて来たよ…と
みんな、ゆるーく揺れながら聴いてる。
この気だるい気持ちよさ。帽子かぶった姿が、スナフキンみたい。
ラストの[渚にて]
ギター一本で、なんと癒されることか。
女性のドラマー、タイム感ばっちり。
ちょっと食事&呑みタイム。
写真上は 米沢牛の挽肉が たぁっっっぷり入ったメンチカツ。噛みしめると、肉汁が じゅわぁ〜〜っと湧き出てきて それはそれは美味
下が 山形県ふうの 芋煮。
こちらは醤油味で 牛肉を使ってます。
里芋もたっぷり。
あったまった。
写真は 里芋と ゆーみん
昨夜は 刺身で食したホヤを
なんと、串焼きで売っていたので、迷わず購入。
うん。
香ばしく、弾力も増して 歯応えあり、
美味い!
また、今度は レモンチューハイが進む
ゆーみんは 牛タンの串焼きを頬張ってました。
食事を経て また つがるステージに戻ると、
大変な観客があふれかえっての 「清 竜人」さんのステージ。
その後に始まった「バンバンバザール」このグループのライブに魂、射貫かれちゃった。
ギター、ボーカル、ウッドベースの3人に、サポートメンバーのドラムという カルテット編成で繰り出されるのは、原点の音楽。ブルースであり、ジャズであり、カントリーやフォークやハワイアンまで ありとあらゆるアコースティックな魅力を伝えてくれる。また、MCが面白い。
切手収集の話で「見返り美人」と並んで 昔、人気だった高い切手は〜?というボーカルの福島さんの問いに「月に雁〜〜〜!」と叫んじゃったのは、私です。
そして始まったオリジナル曲「月に雁」はちょっとアズ・タイム・ゴーズ・バイに似てるアンニュイさが たまらない。
好きだなぁ〜と思って、ツイッターで呟いたら、すぐにギターの冨永さんから「ありがとう」のツイート返しが。すごい、ちゃんとチェックしてるのね。いつか、番組にゲスト出演してね〜〜
そのあとの「HEATWAVE」を数曲聴いて、みちのくステージの「山崎まさよし」へ。
快晴だったのに、一天にわかにかき曇り、ポツポツと雨が落ちてきた。
なんでぇ〜〜〜???さすがに 女心と山の天気。とかくコロコロ変わりやすい。
大拍手の中、ステージには まさよしさんが頭に手ぬぐい巻いて職人の兄さんという感じで登場、なんと「みちのく独り旅」を歌いながら。みちのくステージだから?!ベタやなぁ。。。
晴れていたのに、まさよしさんが、♪ 5月の雨が… ♪
という歌詞を歌った瞬間、また雨が降り出した。 呼んでるねぇ。
その後 徐々に雨もあがり、 晴れてきたぁ〜と 彼も喜ぶ。
セロリから ノリノリな曲が続き、
ゆーみんは 隣りで立ち上がってダンスダンス♪
でも、実は。私は この頃、背骨の痛みが頂点に。ずっと立っていたり、踊ったり、長い距離を移動したり、およそ怪我人とは思えぬ動きを続けていた結果、また 折れちゃったかなぁという激しい痛み。
皆がノリノリのときに、背骨を伸ばすため、完全に仰向けに寝そべって聴いておりました。
空が目にしみる。。。
疲れがピークに達したものの、このあとは 「泉谷しげる」さんの過激なステージを聴き、
途中、満開の桜を愛でる。
ここで、こんなに気持ちのよい花見が
出来るなんて
お酒を飲んでいると、カップの中に
どこからともなく舞飛んできた桜の花びらが
入ったりして、風情満点。
良いものです。
そうして 和みの つがるステージへ戻って、「BEGIN」を聴く。
彼らは 胸を 鷲掴みにするねぇ。
いきなり、「島んちゅうぬ宝」から 会場内はヒートアップ。
「こんな盛り上がりで、この曲歌ったのは初めてです...」と びびったような比嘉栄昇ちゃん。もう、盛り上がるしかない。「おじいとおばあのオリオンビール」で興奮のるつぼに。そして、「何か聴きたい曲はない?」という栄昇の なにげない問いに「三線の花〜!」という声が飛んで、急遽、演奏。それで、その後の演奏予定が全部くるっちゃったみたい。
でも。ほんっと良い曲だった。涙しそうになった。
心ゆくまで 皆総立ちでカチャーシーを踊り、(背骨を忘れて私も)、「恋しくて」もワンコーラスだけ歌ってくれて。
つがるステージもラストのアーティストだったので、フェスでは掟破りのアンコールも。とっても満ち足りた気持ちで 今回のフェスのメインイベント「ARABAKI ROCK FEST.10清志郎トリビュート」がおこなわれる みちのくステージへと移動。
もう、体力も限界。早々にペタっとへたり込むように座る私を気遣って、ゆーみんが あったかい豚骨ラーメンとホットワインを買ってきてくれる。
そう。時刻は夜の7時半。昼間は半袖でも良いぐらい暑かったのに、山の気温はグンと冷えて、吐く息も白いような状態。ダウンジャケットが欲しくなる。薄着で着たことを悔いる瞬間。さ、寒いよぉぉぉ。。。
さて、ここのところ毎年4月下旬におこなわれてきた アラバキロックフェスが 今年は5月にずれ込んだのには、深い深い訳がある。
5月2日。この日が とても意味のある日だったから。
忌野清志郎さんの一周忌。亡くなってちょうど一年の命日なのだ。
この日に 清志郎さんを心から敬い、彼を愛し、彼の歌を大事に思うアーティストが集結して作り上げるステージ。
もう、考えただけで 鳥肌もの。
今か今かと待ち構えていると。ステージロゴが流れて、まずは FM仙台のパーソナリティーが登場し、地元の川崎町の中学生達を紹介。彼らが 清志郎さんの歌声と合わせて 合唱で聴かせてくれたのが、「OH ! RADIO」
優しい歌声が 夜のとばりの降りた 星空へこだましていく。
じぃぃん。すでに 心が 感じようと欲している。
そうして始まった10ソングス。選りすぐりの曲たちを 思いを込めて、一曲につき、複数のアーティストが歌い上げていく。
なんて、贅沢にして 嬉しいせつな 刹那。
でも。
もう、私の背骨は 悲鳴を上げていた。
立ち見を続けて4曲。この曲で、私は 後ろのほうへリタイヤするから、あとは ゆーみん任せたよ と言おうとした瞬間。
「もこさん、こっち こっち。」
ちょうど、フェンスの前に居た複数のお客さんが帰っていって、空いた空間に、ゆーみんが誘い込んでくれた。
そこにへたり込むように座って、その後のステージを見聞きすることが出来た。
ゆーみん。ほんっっとに ありがとね。
目の前の 滑り台前には 清志郎さんの大ファンなのか、あるいは出演アーティストの誰かなのか、皆の歌う曲に合わせて 独特のダンスをしたり、天を仰ぎ見ながら 取り憑かれたように踊り続ける青年が1人。
その姿も また 清志郎さんを偲ぶステージに相応しい気がしてくる。
5曲目は THE BOOM の宮沢和史さんが 独りで歌う「うわの空」。
知らない曲だったけど、ファルセットで歌う歌声が なんだかせつない。
そして、6曲目に登場が BEGIN。彼らの選曲したのは「僕の好きな先生」。間にゆったりと清志郎さんの思い出を語る姿も ほのぼのとして暖かく。BEGIN のオリジナルかと思うほど、会場中の気持ちをステージの一点に集めてしまう その魅力。すっごく良かった。
そして、泉谷しげるさんが客席に飛び込んで一緒にマイクで叫びながらの「い・け・な・いルージュマジック」、奥田民生さん他3人で歌う「デイ・ドリーム・ビリーバー」に続いて。
「僕は このためだけに来たんで、もう一曲歌わせてください。」
そう言って奥田さんがソロで歌い出したのは「スロー・バラード」。
沁みた 沁みた。もう、すぐそこに清志郎さんが来てた。
奥田民生に乗り移っていた。
みんな 聴きながら 泣いてた。
ステージ横のスクリーンに映し出されるボーカルの吐く息は 真っ白。
ことさらに、魂がこもった歌声に感じてしまう。
その後、チャボこと仲井戸麗一さんが登場し、10曲目を歌い上げたあとは アンコール。
全員で大合唱は やっぱりこの曲。「雨上がりの夜空に」。
大きな大きなカラフルバルーンが
会場のお客さんの上をぽんぽんと舞い、
ステージも最高潮に盛り上がる中、
背中に歌声を聴きながら
会場を後にしたのだった。
アラバキ・ロックフェス。素敵な音楽祭だよ。
音楽の力って すごい。
生で 大空と大地の中で聴く 音楽って 最高だ。
自然との調和。
桜の花びら、鳥のさえずり、草いきれ、風の音、雲の流れ、皆の歓声、心からの拍手。
みんなみんな 山の緑と 空の青さ、夜空の闇に 溶けていく。
また来たいな。って思った。万全の健康な状態でっ!
ARABAKI ROCK FEST.10
SUNDAY MICHINOKU PEACE SESSION
THE GREAT PEACE 10 SONGS
"RESPECT FOR 忌野清志郎"
演奏曲目&アーティスト
M1.「ようこそ!」Leyona
M2.「トランジスタ・ラジオ」茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)
M3.「よそ者」佐藤タイジ(THEATRE BROOK)&田中和将(GRAPEVINE)
M4.「エンジェル」曽我部恵一&EGO-WRAPPIN'
M5.「うわの空」宮沢和史(THE BOOM)
M6.「ぼくの好きな先生」BEGIN
M7.「い・け・な・いルージュマジック」泉谷しげる&浜崎貴司(FLINGKIDS)&LOVE PSYCHEDELICO
M8.「デイ・ドリーム・ビリーバー」奥田民生&YO-KING&上江洌清作(MONGOL800)
M9.「スローバラード」奥田民生
M10.「毎日がブランニューデイ」仲井戸"CHABO"麗一
アンコール.「雨上がりの夜空に」全員
五月が始まって1週間、GW中だったこともあって、みんなも いろんなドキドキわくわくを 感じる日々だったことでしょう。
小川もいろいろと。そんな日々を過ごしました。
その中でも 特筆すべき2日間を 日記風に 御紹介。
長いからねぇ。。。ご用とお急ぎでないときに 読んでね。
5月1日(土曜日)
早起きして新幹線に飛び乗り、仙台へ。
文字通り、飛び乗る。そう、通常 無計画であり、さらに車で東京駅に向かうので、確実に到着する時間が決まらないから、いつも みどりの窓口で「一番早く仙台に着く指定席を一枚」とオーダーするのだが。
連休中なんである。
当然、指定券なんて何時間先でも取れるわけがなく。
泣く泣く 「はやて」の立ち席をゲット。
こんなの初めて。ちゃんと ○号車のデッキ部分にのみ、立つこと。
って、立つ場所も決められているのね。
同じ空間には、10人以上のかたが居て、けっこうギューギュー。
背骨骨折が完治していないため、立っているのが一番ツライ。
旅行カバンを縦にしたり、横にしたりで そこに座ってみたり、立ち上がってみたり...を繰り返すうちに 1時間40分。なんとか到着。
改札にて 満面の笑みの父と落ち合い、入院中の母を見舞い、実家に荷物を置いて、タクシーでkスタ宮城へ。
そう。
昨年から 何度かつきあわせているうちに
父も楽しみにしてくれるようになった
野球の東北楽天ホームでの試合を観戦。
岩隈の登板で めでたく勝利。
そのまま仙台駅周辺の居酒屋で怪気炎。
勝利の美酒に酔う。
写真は、新鮮じゃなきゃ味わえない、
ホヤの刺身。
ほんっっとに美味
地酒の浦霞が ぐんぐん進む。
こんな親子の時間を持つのは
骨折してから初めて。
みやぎびっきの会のコンサートで
帰省した時以来だから、2ヶ月ぶり。
ちょぴっとだけ 親孝行モードの夜。
仙台で放送している「小川もこの8時の出会いは蜜の味」をモニターしながら ウトウト。早めに就寝。
5月2日(日曜日) 途中ちょっとだけ
そんな、あぁた。
前夜10時半には布団に入ったので、なんと夜中の1時半に目覚める。
いつもなら、まだ前日のまま起きている時間。
おかげで、それから一睡も出来ず、まんじりともせぬまま 朝を迎える。
4時半頃から実家の目の前が 少しこんもりと山になっていて、そこにやってきたウグイスが なんと美しい声で鳴くことか。誇らしげな美声。
うん。そんなに見事なさえずりは 自慢していい。
世界のプリマドンナの称号を与えたい。
そんなこんなの寝不足のまま、6時半に家を出発。
仙台駅東口で 深夜バスで東京から来た 後輩のパーソナリティー、藤田友明=ゆーみんと合流。シャトルバスに乗って、およそ1時間。仙台近郊の川崎町、えこキャンプみちのくへ。
そう、この日 二日目となる「荒吐(あらばき)ロック・フェスティバル2010」を取材、それぞれの番組で取り上げようという目的。
2年前に、1人で東京から日帰りで行った事を思い出す。
その時は 地元の大がかりなイベントを とっても誇りに思ったものだ。
秋の大イベント、定禅寺ストリートジャズフェスティバルに優るとも劣らない、大規模にして、大勢のスタッフの献身的な働きによって支えられている様子に、全国からやって来る多くのオーディエンスに受け入れられていることに 大感動したのだった。
果たして、第10回目を迎えた今回。
2日間ともお天気に恵まれたこともあって、さらに大盛況の予感。
開門の8時前に現地到着。すでに長い行列が門まで延々と続いている。
入場してすぐ、各地の様々な美味しいものの屋台が軒を連ねており、早速、山形の「美味しい玉こんにゃく」の文字に惹かれて、「く〜ださい!」と注文するも、まだ仕込んだばかりで、味が沁みてないからと、一個だけ突き刺した串をサービスでくれる。あふあふ、美味しい。でも、やっぱりまだ味がしない。(^^;)
その隣りの「芋煮」を
たっぷり唐辛子をかけていただく。
これは、宮城県風の芋煮。
何が違うかというと、
味噌汁状で豚肉を使った 豚汁ふう。
まだひんやりする山の空気の中、
唐辛子効果もあって、身体の芯からあったまる。
荒吐 アラバキ。面白い名前だよね。
公式サイトによれば、
「荒吐族」は、こと東北において勢力を伸ばし、
平和と東北の尊厳を守る為に君臨した部族。
アラバキという言葉には、
平和と自分達が生きた地を、心から愛した「荒吐族」の大きな想いが込められている。
歴史と文化そしてロックの融合の中から、郷土独自の文化や人間性を全国へ発信する為に
更なる未来へ向かって創造的な生き方を目指した『祭』をこの地東北に築く為に、
ARABAKI ROCK FEST.は生まれた。
うぅむ。深い。
この アラバキ・ロック・フェスは 広い広い会場内に 大小6つのステージがしつらえられ、120以上のグループが出演する。
どこで、どの時間に どのバンドの演奏を聴くか。とっても悩ましい。
タイムテーブルのプログラムとにらめっこし、ゆーみんと コレとコレは外せないね。とチェック。
まずは、アラハバキステージにおいて、一番早い時間から始まる「BLUE III」(ブルースリーと読むのね)からスタート。
そのネーミングの通り、ブルース・リーさながらのヌンチャクさばきを見せたり、観客席に飛び込んだり、実に飛び道具的面白さもう、最初から最後まで ゆーみんと大笑い。続く、「ザ50回転ズ」も、そうとうスゴイ。ここのステージは なかなかとんがってるグループの独壇場だねと認識しつつ、一番大きな みちのくステージへ。
先日、東京ドームで一緒に楽天観戦した 「坂本サトル」さんのステージだ。彼はロックバンドJIGGER'S SONでデビュー後、1999年からソロ活動開始。弾き語りスタイルで、ヒルサイド・アヴェニューin黒石よされなど、何度も番組でご一緒している。言ってみればベテラン。なのに、今回は、【TIME OF THE HOPE】というくくりで、各ステージのオープニングアクトの1人としての登場である。「ホープの中で最年長の坂本サトルです!」という自己紹介が初々しく、今の彼のやる気が全面にみなぎっている感じがして、男気溢れたステージに感じ入る。
続いて、つがるステージへ移動。ここは、ゆったり聴きたい大人なバンドが集まっている。いきおい、このステージに居る時間が一番長かった。
木曜日の扉にもゲストパーソナリティーとして登場した「おおはた雄一」さんのステージは、オリジナルの他に ムッシュかまやつの、[君はゴロワーズという煙草を吸ったことがあるかい]を カバー。
緩くて、実に心地よい。
いつもはギター一本だけど、今日は初めてバンドを連れて来たよ…と
みんな、ゆるーく揺れながら聴いてる。
この気だるい気持ちよさ。帽子かぶった姿が、スナフキンみたい。
ラストの[渚にて]
ギター一本で、なんと癒されることか。
女性のドラマー、タイム感ばっちり。
ちょっと食事&呑みタイム。
写真上は 米沢牛の挽肉が たぁっっっぷり入ったメンチカツ。噛みしめると、肉汁が じゅわぁ〜〜っと湧き出てきて それはそれは美味
下が 山形県ふうの 芋煮。
こちらは醤油味で 牛肉を使ってます。
里芋もたっぷり。
あったまった。
写真は 里芋と ゆーみん
昨夜は 刺身で食したホヤを
なんと、串焼きで売っていたので、迷わず購入。
うん。
香ばしく、弾力も増して 歯応えあり、
美味い!
また、今度は レモンチューハイが進む
ゆーみんは 牛タンの串焼きを頬張ってました。
食事を経て また つがるステージに戻ると、
大変な観客があふれかえっての 「清 竜人」さんのステージ。
その後に始まった「バンバンバザール」このグループのライブに魂、射貫かれちゃった。
ギター、ボーカル、ウッドベースの3人に、サポートメンバーのドラムという カルテット編成で繰り出されるのは、原点の音楽。ブルースであり、ジャズであり、カントリーやフォークやハワイアンまで ありとあらゆるアコースティックな魅力を伝えてくれる。また、MCが面白い。
切手収集の話で「見返り美人」と並んで 昔、人気だった高い切手は〜?というボーカルの福島さんの問いに「月に雁〜〜〜!」と叫んじゃったのは、私です。
そして始まったオリジナル曲「月に雁」はちょっとアズ・タイム・ゴーズ・バイに似てるアンニュイさが たまらない。
好きだなぁ〜と思って、ツイッターで呟いたら、すぐにギターの冨永さんから「ありがとう」のツイート返しが。すごい、ちゃんとチェックしてるのね。いつか、番組にゲスト出演してね〜〜
そのあとの「HEATWAVE」を数曲聴いて、みちのくステージの「山崎まさよし」へ。
快晴だったのに、一天にわかにかき曇り、ポツポツと雨が落ちてきた。
なんでぇ〜〜〜???さすがに 女心と山の天気。とかくコロコロ変わりやすい。
大拍手の中、ステージには まさよしさんが頭に手ぬぐい巻いて職人の兄さんという感じで登場、なんと「みちのく独り旅」を歌いながら。みちのくステージだから?!ベタやなぁ。。。
晴れていたのに、まさよしさんが、♪ 5月の雨が… ♪
という歌詞を歌った瞬間、また雨が降り出した。 呼んでるねぇ。
その後 徐々に雨もあがり、 晴れてきたぁ〜と 彼も喜ぶ。
セロリから ノリノリな曲が続き、
ゆーみんは 隣りで立ち上がってダンスダンス♪
でも、実は。私は この頃、背骨の痛みが頂点に。ずっと立っていたり、踊ったり、長い距離を移動したり、およそ怪我人とは思えぬ動きを続けていた結果、また 折れちゃったかなぁという激しい痛み。
皆がノリノリのときに、背骨を伸ばすため、完全に仰向けに寝そべって聴いておりました。
空が目にしみる。。。
疲れがピークに達したものの、このあとは 「泉谷しげる」さんの過激なステージを聴き、
途中、満開の桜を愛でる。
ここで、こんなに気持ちのよい花見が
出来るなんて
お酒を飲んでいると、カップの中に
どこからともなく舞飛んできた桜の花びらが
入ったりして、風情満点。
良いものです。
そうして 和みの つがるステージへ戻って、「BEGIN」を聴く。
彼らは 胸を 鷲掴みにするねぇ。
いきなり、「島んちゅうぬ宝」から 会場内はヒートアップ。
「こんな盛り上がりで、この曲歌ったのは初めてです...」と びびったような比嘉栄昇ちゃん。もう、盛り上がるしかない。「おじいとおばあのオリオンビール」で興奮のるつぼに。そして、「何か聴きたい曲はない?」という栄昇の なにげない問いに「三線の花〜!」という声が飛んで、急遽、演奏。それで、その後の演奏予定が全部くるっちゃったみたい。
でも。ほんっと良い曲だった。涙しそうになった。
心ゆくまで 皆総立ちでカチャーシーを踊り、(背骨を忘れて私も)、「恋しくて」もワンコーラスだけ歌ってくれて。
つがるステージもラストのアーティストだったので、フェスでは掟破りのアンコールも。とっても満ち足りた気持ちで 今回のフェスのメインイベント「ARABAKI ROCK FEST.10清志郎トリビュート」がおこなわれる みちのくステージへと移動。
もう、体力も限界。早々にペタっとへたり込むように座る私を気遣って、ゆーみんが あったかい豚骨ラーメンとホットワインを買ってきてくれる。
そう。時刻は夜の7時半。昼間は半袖でも良いぐらい暑かったのに、山の気温はグンと冷えて、吐く息も白いような状態。ダウンジャケットが欲しくなる。薄着で着たことを悔いる瞬間。さ、寒いよぉぉぉ。。。
さて、ここのところ毎年4月下旬におこなわれてきた アラバキロックフェスが 今年は5月にずれ込んだのには、深い深い訳がある。
5月2日。この日が とても意味のある日だったから。
忌野清志郎さんの一周忌。亡くなってちょうど一年の命日なのだ。
この日に 清志郎さんを心から敬い、彼を愛し、彼の歌を大事に思うアーティストが集結して作り上げるステージ。
もう、考えただけで 鳥肌もの。
今か今かと待ち構えていると。ステージロゴが流れて、まずは FM仙台のパーソナリティーが登場し、地元の川崎町の中学生達を紹介。彼らが 清志郎さんの歌声と合わせて 合唱で聴かせてくれたのが、「OH ! RADIO」
優しい歌声が 夜のとばりの降りた 星空へこだましていく。
じぃぃん。すでに 心が 感じようと欲している。
そうして始まった10ソングス。選りすぐりの曲たちを 思いを込めて、一曲につき、複数のアーティストが歌い上げていく。
なんて、贅沢にして 嬉しいせつな 刹那。
でも。
もう、私の背骨は 悲鳴を上げていた。
立ち見を続けて4曲。この曲で、私は 後ろのほうへリタイヤするから、あとは ゆーみん任せたよ と言おうとした瞬間。
「もこさん、こっち こっち。」
ちょうど、フェンスの前に居た複数のお客さんが帰っていって、空いた空間に、ゆーみんが誘い込んでくれた。
そこにへたり込むように座って、その後のステージを見聞きすることが出来た。
ゆーみん。ほんっっとに ありがとね。
目の前の 滑り台前には 清志郎さんの大ファンなのか、あるいは出演アーティストの誰かなのか、皆の歌う曲に合わせて 独特のダンスをしたり、天を仰ぎ見ながら 取り憑かれたように踊り続ける青年が1人。
その姿も また 清志郎さんを偲ぶステージに相応しい気がしてくる。
5曲目は THE BOOM の宮沢和史さんが 独りで歌う「うわの空」。
知らない曲だったけど、ファルセットで歌う歌声が なんだかせつない。
そして、6曲目に登場が BEGIN。彼らの選曲したのは「僕の好きな先生」。間にゆったりと清志郎さんの思い出を語る姿も ほのぼのとして暖かく。BEGIN のオリジナルかと思うほど、会場中の気持ちをステージの一点に集めてしまう その魅力。すっごく良かった。
そして、泉谷しげるさんが客席に飛び込んで一緒にマイクで叫びながらの「い・け・な・いルージュマジック」、奥田民生さん他3人で歌う「デイ・ドリーム・ビリーバー」に続いて。
「僕は このためだけに来たんで、もう一曲歌わせてください。」
そう言って奥田さんがソロで歌い出したのは「スロー・バラード」。
沁みた 沁みた。もう、すぐそこに清志郎さんが来てた。
奥田民生に乗り移っていた。
みんな 聴きながら 泣いてた。
ステージ横のスクリーンに映し出されるボーカルの吐く息は 真っ白。
ことさらに、魂がこもった歌声に感じてしまう。
その後、チャボこと仲井戸麗一さんが登場し、10曲目を歌い上げたあとは アンコール。
全員で大合唱は やっぱりこの曲。「雨上がりの夜空に」。
大きな大きなカラフルバルーンが
会場のお客さんの上をぽんぽんと舞い、
ステージも最高潮に盛り上がる中、
背中に歌声を聴きながら
会場を後にしたのだった。
アラバキ・ロックフェス。素敵な音楽祭だよ。
音楽の力って すごい。
生で 大空と大地の中で聴く 音楽って 最高だ。
自然との調和。
桜の花びら、鳥のさえずり、草いきれ、風の音、雲の流れ、皆の歓声、心からの拍手。
みんなみんな 山の緑と 空の青さ、夜空の闇に 溶けていく。
また来たいな。って思った。万全の健康な状態でっ!
ARABAKI ROCK FEST.10
SUNDAY MICHINOKU PEACE SESSION
THE GREAT PEACE 10 SONGS
"RESPECT FOR 忌野清志郎"
演奏曲目&アーティスト
M1.「ようこそ!」Leyona
M2.「トランジスタ・ラジオ」茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)
M3.「よそ者」佐藤タイジ(THEATRE BROOK)&田中和将(GRAPEVINE)
M4.「エンジェル」曽我部恵一&EGO-WRAPPIN'
M5.「うわの空」宮沢和史(THE BOOM)
M6.「ぼくの好きな先生」BEGIN
M7.「い・け・な・いルージュマジック」泉谷しげる&浜崎貴司(FLINGKIDS)&LOVE PSYCHEDELICO
M8.「デイ・ドリーム・ビリーバー」奥田民生&YO-KING&上江洌清作(MONGOL800)
M9.「スローバラード」奥田民生
M10.「毎日がブランニューデイ」仲井戸"CHABO"麗一
アンコール.「雨上がりの夜空に」全員
って 全然休めていない気がしますが・・・
もこさんのお父さんって背が高いんですね〜 ビックリしました♪
お父さんも娘さんと野球観戦ができて 本当によろこんでいらっしゃいますね★素敵!
ロックフェスタ
来年は私もいきた〜いです
ちなみに昨日の番組では私の思い出の曲
「トランジスタ ラジオ」をかけました