
秋の恒例ジャズフェスとなって久しい「東京JAZZ」
昨日、21012年9月8日(土)夜の部を鑑賞。
サプライズが続く、素晴らしいステージを堪能した。
2Days 昼・夜で合計4つのパートに分かれて演奏される今年の東京JAZZ。
私が観に聴きにいった回の出演予定者は
18:00~19:00 小曽根 真 JAZZ JOURNEY with エリス・マルサリス、クリスチャン・マクブライド、ジェフ”ティン”ワッツ
photo: 篠山紀信
19:15~20:05 ジョー・サンプル&ザ・クレオール・バンド
20:20~21:20 オーネット・コールマン
とても楽しみにしていた。
ところが、このトリを飾るはずだった、フリージャズの伝説的アルト・サックス奏者オーネット・コールマンが体調不良により来日できなくなり、急遽、スペシャル・プログラム「東京ジャズ2012SUPER SESSION directed by 小曽根 真」に代わっての演奏になるという。
それはそれで、どんな編成で、誰と?
わくわくして有楽町の東京国際フォーラム ホールAへと向かった。
最初に登場は【小曽根 真 JAZZ JOURNEY with エリス・マルサリス、クリスチャン・マクブライド、ジェフ”ティン”ワッツ】
我らが小曽根 真さん。マイクを手に今日のメニューを説明、そうして最初に招き入れたのが、ピアニストのエリス・マルサリス。そう、あのブランフォード・マルサリスtsやウィントン・マルサリスtpの父である。ニューオーリンズ生まれ 御年82歳。
ブランフォードとは、ボストンのバークリ音楽院時代に同級生であったことに触れ、また小曽根さんのお父さんとエリスが同い年であるなど ひとかどならぬ縁があることを強調し、向かい合わせの二台のピアノ(うふ。スタンウェイではなくヤマハ♪)で演奏を始めたのは「Confusing Blues」。
エリスと小曽根さんのデュオで、ジャズ発祥の町ニューオーリンズへといざなうステキな旅の幕開けだ。ふんわりほっこり 父の慈愛に満ちたエリスのピアノの音色に、寄り添い、やがて嬉しくてはしゃぎ回る少年のように嬉々とした小曽根さんのキラキラ輝鮮やかな音色と軽快なタッチ。
時々二人で見交わす目と目に、スマイルの灯がともる。
二曲目の「懐かしのニューオーリンズ」のゆったりしたリズムに乗って、するするとステージ頭上に降りてきたスクリーンに、巨匠 篠山紀信さんが撮ったニューオーリンズの街並みと、ニューオーリンズでの二人のレコーディング風景が映し出される。
このコンサートに先駆けて、二人のデュオアルバム「Pure Preasure for The Piano」を制作、そこに篠山紀信氏も同行していたのだ。
このアルバムの収益の全額が寄付される。
半分は、東日本大震災の復興支援へ、半分がハリケーン被災後ニューオーリンズに設立された音楽教育施設「ザ・エリス・マルサリス・センター・フォー・ミュージック」へ。
篠山さんの写真には、その施設で目を輝かせて音楽を学ぶ子供らの笑顔も撮されていて、思わず、見ているこちらも ほっこりスマイル。
そう。
私もあのハリケーンの襲撃を受ける前の8年ほど前にこの街を旅していた。
その時のニューオーリンズで味わったあれやこれやの温もりが、二人の音色と篠山の写真でじわじわ伝わってきて、とても幸せ。
あの素朴なプリザベーション・ホールでLIVEを聴いてる気分。
このアルバムではスタンダードも演奏している。その一曲、コール・ポーターの「What is this thing called Love」が、ハートのど真ん中に届く。
あぁ... 幸せ。
二人のデュオを終えて、今度はジャズの旅は、ニューヨークへ。
今、もっともHOTな演奏を届ける代表的ジャズ・ミュージシャンの二人とNYCを心はウキウキと闊歩する。
いいなぁ〜♪
クリスチャン・マクブライドb、ジェフ”ティン”ワッツdsと創りだすトリオ演奏は、クラレンス・ペンとジェームス・ジーナスと10年組んできた小曽根真「ザ・トリオ」とは また違って凄いGROOVE感、スィング感。
このnewトリオでニューヨーク、アバター・スタジオでレコーディングしたアルバム「My Whith's Blue」が、エリスとのデュオアルバムと同時発売になっている。
昨年の東日本大震災チャリティーCD製作時に初めて一緒に演奏したとは思えない、すでに阿吽の呼吸。
ニューヨークの今。今の小曽根真さんの魅力を 実感 体感。
最後には、もう一度エリスも登場して、4人でブギを演奏。大団円。
東京ジャズ2012、今夜はもう、最初からお腹いっぱいの大満足。
15分間の休憩時間に階下のCD直売コーナーに走り、同時リリースの新作アルバムを二枚ともGET。今、聴きながら打ってます。幸せ♪
どちらも最高です♪
続く演奏は、【ジョー・サンプル&ザ・クレオール・バンド】
ジョー・サンプルといえば。クルセイダーズで一世風靡したジャズ・フュージョン界の雄たるピアニスト。Street Life 演ってくれるかな?どんなんかな?
わくわくしていたら。
おや。どうも様子が違う・・・。
本人はアコーディオンを抱えて登場、ウォッシュ・ボードを胸に付けた演奏者も居たりで、あきらかにジャグ・バンドっぽい。
そうか。クレオールと付いているもんなぁ。
クレオールとはアフリカン・アメリカンとフランス系ヨーロッパ人との間に産まれた人種。
彼らの生み出す料理も音楽もローカルな魅力いっぱいなのだ。
ジョー・サンプルは、このバンド形態を構想12年間温めてきたのだという。
始まった世界は、実にその。。。ざっくばらんな、まるでニューオーリンズの街角で奏でられているような演奏。でも、レイ・パーカーJr.は居るわ、ニュー・オーリンズ在住の素晴らしい日本人ギタリスト 山岸潤史さんは居るわ、ボーカルで参加の女性の歌唱力も素晴らしかった。
ある意味、大雑把だけど、それはそれで 人間的というか暖かみがあって面白い。
ジョー曰く、このような音楽は、彼が子どもの頃からずっとあって、老いも若きもみんな同じ曲、同じサウンドを愉しんで、踊ってきたんだとか。
さぁ、踊って♪と言われても、文化の違う我々日本人は、きょとん。
きっと。あれあれ〜ぇ?と、拍子抜けだった観客が多かったようで、拍手のボリュームはちょっと微妙だった。。(^_^;)
さぁそして。いよいよ、来日できなかったオーネット・コールマンに代わるスーパーユニットの登場である♪
【東京ジャズ2012SUPER SESSION directed by 小曽根 真】
小曽根さんが第一部とは違う黒いシャツに着替えて登場。
オーネットからのメッセージを英語と日本語で読み上げたあと、今回の事の顛末を話しだす。
二日前、名古屋ブルーノートでの演奏の1st setを終えた時、東京ジャズ事務局の人間から電話がかかってきて、オーネットのことを聞かされ、「小曽根さん、なんとかできませんか?」と泣きつかれたのだという。
「なんとかと言われたってねぇ....なんとかするしかないでしょう!ただし、オーネットに早く元気になってもらって、また、必ず来日してもらうように、普段ほとんどやっていないオーネット・コールマンの曲をやります!」という言葉に、ホールAの大観衆が湧く。
まずは、最初のステージと同じセッティングでスタート。と、小曽根トリオ+エリス・マルサリスでオーネットの名曲を。
その後、8日の昼の部でベン・E・キングと演奏していたトロンボーン奏者 村田陽一さんが登場、小曽根トリオと演奏。
そのあと、オーネットから離れて、「彼らとご一緒するのは僕、初めてなんで、今、ドキドキしています」という小曽根さんの紹介で登場したのは、男性アカペラコーラス・グループの Take 6。観客、喜ぶ喜ぶ♪
抜群、絶妙のハーモニーを堪能させてもらったあと。いよいよスーパーセッション。
呼び込まれたのは
ジョー・サンプル p
エリス・マルサリス p
山岸潤史 g
レイ・パーカー Jr. g
村田陽一 tb
北欧のバンドから
ユリ・ホーニング ts
マティアス・アイク tp
もちろん、
クリスチャン・マクブライドb
ジェフ”ティン”ワッツds
そして、小曽根さんはピアノ二台が巨匠二人の使うところとなったので、自身はこの楽器、ハモンドオルガンを♪
もともと、小曽根さんのルーツはオルガンから始まっているんだもんね。
皆で演奏したのが、これ。
オーネット・コールマンの「Ramblin'」
楽しかったぁ〜!
全員がソロを廻していったのだが、レイ・パーカーJrや山岸さんの実に活き活きしていること♪
トランペットのマティアス・アイクのソロ、良かったなぁ〜
そんなこんなで大満足の観客は ほぼオールスタンディングのアンコールの拍手。
いつまでも鳴り止まず ついに独りで登場した小曽根さん。
ソロピアノで 切なくも熱情的な曲を演奏。
最後の最低音の鍵盤を三回激しく叩いたところで ステージが真っ暗に。
再び明るくなった時には、小曽根さんの姿はそこには なかった。
なんてかっこいい立ち去り方。
すごーく充実した余韻を胸に会場をあとにしたのだった。

ホールA下の有楽町カフェで
モヒートビールで乾杯。(ミントが利いてるが、酒飲みにはちょっと甘すぎる...)
忘備録のメンバーの名前も
ここでFacebookに書いたわけで。
よくもあしくも。
いや、最高にすてきなことに。
9月8日の夜の部は、【小曽根 真】という人間の素晴らしさを
あらためて知ることになった 凄い 晩夏の夜の夢。のような東京ジャズだったよ。
【おまけ】数年前から、東京ジャズのロゴの後ろに登場する、
この唐草模様。
この模様を見ると、条件反射的に 東京ぼん太を思い浮かべる
そんな お年頃な私であった。。。




